「証券会社で勢いがあるところは?」という質問があれば、楽天証券を挙げる人は多いような気がします。
投資信託がポイントで購入できるサービスを開始したことで、楽天ポイントを保有する新しい顧客を一気に増やした印象です。
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さらに、楽天カード払いで投信積立ができるサービスも導入し、長期投資家の心を鷲掴みにています。
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コツコツ投資を実践する人にとっては、最大の注目証券かもしれません?
ただし、楽天証券の魅力はこの程度ではありません。
実はETFで「信託報酬が0円になる?」という裏技サービスがあります。
今回は楽天証券を利用して、米国市場にお得に投資する方法を紹介します。
楽天証券は0円ETFの取扱数が業界NO.1
売買手数料が0円のETFと言えば、auカブコム証券のフリーETFが有名。
しかし、単純に売買手数料0円になるETFの取扱数を比較した場合には楽天証券がNO.1となっています。
ブラックロック・グループが運用する「iシェアーズETF」17銘柄と三菱UFJ国際投信が運用する「MAXIS(マクシス)シリーズETF」16銘柄の合計33銘柄が無料対象で圧倒的。
※2018年12月10日現在
ただし、銘柄数が多いからといって良いというわけではありません。
また、売買手数料が0円というのはインパクトが大きいのですが、本当に重要な部分は信託報酬(年間を通して取られる費用)です。
ETFは長期投資に向いている商品ですから、売買手数料よりも信託報酬を意識したほうがコストダウンとなります。
その視点で考えると、楽天証券の0円ETFが最良かと言えば、そうとも言えません?
ただし、裏ワザを使うと本当に凄い事になります。
驚愕!信託報酬が事実上マイナスになる?
楽天証券の手数料無料のETFがイマイチ話題にならない理由は、人気が高い米国市場(S&P500)への投資だと信託報酬が割高になる点があります。
以下はS&P500に投資できる注目のETFと投資信託の信託報酬です。
業態 | 商品名 | 信託報酬 |
ETF | 【1655】iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | 0.15% |
ETF | 【1557】SPDR S&P500 ETF | 0.0945% |
投資信託 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.16% |
楽天証券で売買手数料が無料になるのは【1655】iシェアーズ S&P500 米国株 ETFです。
私の第一印象としては『投資信託とコストは同水準だし、ETFなら【1557】の方が魅力だなぁ~』といった感じでした。
しかし、ここに楽天証券の貸株サービスを加えると話が変わってきます。
ちなみに、貸株サービスは証券会社に株やETFを貸し出すことによって金利を受け取れるサービスです。
貸株サービスがない会社も多いですし、対象となる銘柄も証券会社で違います。
※投資信託は貸株の対象外。ETFの【1557】が、貸株の対象となるケースは少ないと思います。
つまり、以下のような感じです。
商品名 | 信託報酬 | 貸株金利 |
【1655】iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | 0.15% | ▲0.75% |
信託報酬(年率:015%)+貸株金利(年率:▲0.75%)
=▲0.60%
あくまでも机上の計算ですが、年間コストは0円どころか事実上のマイナスとなりました。
もちろん貸株サービスの金利については変動があるので、将来に向かってズット同一金利という保証はありませんし、貸株の対象外となる可能性もあります。
ただし、楽天証券の貸付金利でもっとも低いものは0.1%という点では、最低金利を適応しても類似商品と比較すると最安になります。
また、iシェアーズETFを宣伝の一つと考えていると想像できることから、貸株対象外にする可能性は低いと考えています。
ちなみに、楽天証券の貸株は配当金が受取れる設定があるのも魅力です!
余談:投資信託からETFへのリレー投資として魅力!
楽天証券で【1655】iシェアーズ S&P500 米国株 ETFを購入した場合、貸株サービスを併用すると非常にメリットがあると感じています。
一方でETFは投資信託のように積立ができないというデメリットもあります。
総合的に考えて結果、私は投資信託のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のコツコツ積立をメインに考えています。
⇒ 知らなきゃ損!eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を最優先で検討すべき理由
ただし、この積立が一定額に達した場合は(例えば300万円など)売却して、【1657】ETFに乗換える方法は有力な選択肢だと思います。
注意:つみたてNISAで行っている分については乗換えはしません。
楽天証券の進化は、他でも凄いぞ~!
今回は「信託報酬が実質0円てマジ?楽天証券の米国株ETFがお得すぎ!」について書きました。
証券会社を選ぶ際のヒントにしてみてください。
尚、楽天証券はETF以外でもメリットが高いサービス向上が続いています。
個人的に感心があるのは、2018年からお宝株として人気が高いIPO(新規公開株)の強化方針を打ち出した点。
関連:楽天証券 IPO抽選方法 ~2018年よりIPO強化を宣言~
IPOの空白期間が長かったので抽選の穴場となっている可能性がありますから、口座を持っている人は、今後はIPOチェックもしていくと良いと思います。
株主優待で注目のクロス取引(一般信用売り)も可能になっており、凄い勢いで改革が進んでいます。
そして、最強の情報ツールと呼ばれるマーケットスピードの進化版、『マーケットスピード II 』もリリースされました。
書きだすとキリが無いのですが、競合他社が青ざめるようなサービスを連発していますね。
私は「ポイントで投信が買えるサービス」をキッカケに楽天証券の取引を開始したのですが、今では事実上のメイン証券になっています。