先週「ソフトバンクグループ社債 500万円買付」の記事を書きました。
今回は、それに続く円貨建債券への投資です。
購入したのは 楽天カードマン債
正式:楽天カード株式会社 第9回無担保社債
株式売却と債券満期で現金が多くなっていたので、好タイミングでした。
国内預金は超低金利で物価上昇には全く対応できない状況。
このまま放置というのも、ちょっと不安です。
しかし、株式やREIT・ゴールド(金)も一括投資するには現在の水準はやや魅力に欠ける・・。
外国債券の利回りは魅力ですが、歴史的な円安水準なので為替リスクがあります。
その中で、楽天カード株式会社の円貨建社債は嬉しいですね。
今回は、昨日(22年12月5日)に発売された『楽天カードマン債(楽天カード株式会社 第9回無担保社債)』の購入について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
楽天カードマン債(楽天カード株式会社 第9回無担保社債)
現金ばかりが増えて悩んでいたところ・・
ソフトバンクGに続き「楽天カードマン債(楽天カード株式会社 第9回無担保社債)」が12月5日に発売!
迷わず買付を実行しました。
商品名 | 楽天カード株式会社 第9回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) |
格付 | A-(R&I)、A(JCR) |
期間 | 5年 |
利率 | 年1.65年%(税引前) |
満期償還日 | 2027年12月16日(額面金額の100%を償還) |
利払日 | 年2回(毎年6月16日・12月16日) |
申込 | 12月5日(月) ~ 12月15日(木) |
申し込み単位 | 10万円以上、10万円単位 |
販売 | 楽天証券、他 |
買付したのは500万円です。
ソフトバンク債と同金額ですね。
今回はお気に入りのSMBC日興証券での取り扱いは無し。
┐(´ー`)┌
素直に楽天証券で買付しました。
社債は預貯金(元本保証)ではありませんのでリスクはありますが、安全性は株式と比べると遥かに高い商品。
さて、今回の発行体は楽天グループ子会社の楽天カード株式会社です。
財務は黒字で健全!問題ありません。
気になるのは、親会社である楽天グループ株式会社・・
楽天グループについては、携帯通信事業(モバイル部門)で基地局の建設費用が膨らんで直近の決算は同期間の赤字は過去最大。
赤字の拡大は4年連続なので、これだけを見ると不安になりますね。
ただし、四半期ベースでみると1-3月期よりも7-9月期の赤字額は縮小。
今後は少しづつ改善していくと予想されます。
楽天グループは、ショッピングモール・トラベル・証券・カードとネット上でトップ水準の事業が多いのが魅力。
今後は楽天銀行・楽天証券の上場も計画されており、資金調達の選択肢がある状態ですね。
モバイル事業の影響で株価に不安はありますが、5年程度で倒産するような状況には見えません。
私の結論としては、楽天カードの社債がデフォルトする可能性は小さい!
この債券に投資することに対する不安は感じません。
金利が1.65%で投資としては物足りないのですが、現金の置き場としては旨味がある と判断しました。
金利上昇中の米ドル建て社債は買わないの?
私は従来は米国債やドル建て社債を好んで買付していました。
利回りが国内債券よりも良いのがメリットです。
利上も行っていることもあり、米国債の利回りは魅力的な水準!
しかし、現在は静観しています。
この理由は為替・・。
現在はドル高ですが、償還時にはドル安(円高)になっている可能性もあります。
私は数年後はドル円110円前後もあり得ると考えています。
円高予想が当たってしまうと、利回り4%~5%くらいの5年物ドル建て債ではトータルがマイナスになる可能性があります。
ちょっと現状のドル円だと買いずらいですね。
今期は私が保有していたドル建て社債の満期ラッシとドル高(円安)が重なったので大きなリターンが出せました。
だからこそ、この為替が逆回転した時の怖さも想像できるのです。
ドル建て債券の利回りが魅力的なことは確かですが、現在は為替という巨大なリスクを背負っていることは忘れてはいけません。
現在が常識範囲内の為替であれば喜んで買います。
しかし、歴史的な円安水準である今が本当にチャンスなのか?
これは冷静に判断しなくてはいけません。
債券は満期を迎えれば元本が戻るのが魅力ですが、安全性が高いぶんリターン(利率)は低くなっています。
為替が不利な方向に大きく変化すると、金利だけではカバーできない可能性があるのです。
平均的な水準であれば過剰な心配は不要ですが、急激なドル高円安は揺り戻しが考えらえるので要注意ですね。
楽天カードマン債でインフレに対応できるのか?
日本の消費者物価上昇率は約30年ぶりの3%台となりました。
※消費税率引き上げの影響した時期を除きます。
これが継続すると、「楽天カードマン債(楽天カード株式会社 第9回無担保社債)」の利率ではカバーできないことになります。
しかし、日本の内容をみると米国の物価上昇とは内容が全く違います。
食料品・エネルギーが大きく上昇しているだけで、多くの品目は上昇率が低いのが真実です。
そして、資源価格や穀物については落ち着きをみせてきています。
仮に円高に傾けば、上昇率は急激にトーンダウンして最終的には1%未満になると想像しています。
あくまでも個人的な予想なので大ハズレの可能性もありますが、米国の物価上昇とは明らかに質が違うのでそれほど心配はしていません。
私の結論としては「楽天カードマン債(楽天カード株式会社 第9回無担保社債)」の利率で充分に物価上昇に対応できるというものです。
しばらく、ドル建てよりも円貨建社債に注目していこうと思います。
今回は「円建債券を増額中!楽天カードマン債を500万円買付しました。」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
債券投資は、SMBC日興証券のネット口座がおすすめ!
債券は買付時に満期日と金利が決定しているのが魅力!
安定運用を目指す上では、欠かすことができない金融商品ですね。
債券の場合は大手証券(野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券 など)が強いのが特徴。
ネット専業証券だと取り扱わない債券が多いので、大手証券の口座は開設しておく方が良いでしょう。
私の債券投資は、SMBC日興証券をメインにしています。
(1年間で 現物社債を4000万円買付 )
ちなみに、大手証券だと債券注文は電話・店頭受付けが主流です。
例外的にSMBC日興証券はオンライン口座から注文可能。
オンライン口座(ダイレクトコース)であれば、営業の電話などもなくネット証券と変わりませんので煩わしさはありません。
この証券会社は大手の中でネット取引に力を注いでいる珍しい存在ですので、債券取引をする人は注目です。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多いです。