2020年は新型ウイルスの感染拡大により、一時的に経済がストップしました。
各国の経済活動は徐々に再開されていますが、ワクチンが無い状態ですので短期間での完全復活は難しい状況です。
人との接触を減らす行動が長期化することを考えると、収束後の生活も今までと大きく変わっている可能性があります。
先行きがハッキリしない中での投資というのは悩ましいですね。
もっとも、株価が最高値を大きく下回っているので、少し強気に攻めたいという人もいると思います。
そこで今回は、 景気後退期の基本戦略 について、私が買い付けしている銘柄も交えながら紹介していきます
この記事の目次
景気が良かった時の手法は、いったん忘れよう!
2020年3月はウイルス拡大の懸念からNYダウが大きく下落しました。
売却して現金比率を高めた人もいれば、 長期視点で買い増しをした人もいます。
どちらが正しいということではありません。
ただし、好景気の強気手法を継続する人が多いのが、ちょっと気になりました。
“市場全体が大きく下がった時に仕込み買いをする”という考えは良いのですが、平均以上に下落している銘柄を買うのはハイリスクです。
配当利回りが高い銘柄を“今がチャンス”のような買い方も危険。
成功すれば良いのですが失敗する可能性も高いので注意が必要です。
投資は自己責任ですので、何を選択するかは自由なのですが、 相場環境に応じた基本スタイルは頭に入れておきたいですね。
リセッション時の銘柄選択について、基本的な考え方を復習しておきましょう。
景気後退の時期は、財務体質の健全性を重視する
「財務体質が健全な企業を買う」
ありふれた言葉に、ガッカリした人もいるかもしれません。
しかし、リセッション時には強く意識して欲しいと思います。
ウイルス収束の時期は全くわかりません。
想像よりも、ずっと景気後退が長引く可能性もあります。
1~2ヶ月ならば問題ありませんが、半年も継続すれば 投資家の心理は完全に変わってきます 。
財務体質に不安がある銘柄は、経済低迷が続くとホールドする事へのストレスがどんどん強まっていきます。
小さなマイナス情報でも売られてしまう危険も高まるという事です。
反対に財務体質が健全な企業に資金が集まりやすくなります。
経済低迷が長引くほど「潰れない会社を持っている方が安心だ」 と考える人が増えるからです。
こういった企業の代表例は最高格付けのマイクロソフトやジョンソン・エンド・ジョンソンですね。
この2銘柄は年初と比較して株価がプラスリターンとなっており、 米国株の平均(S&P500)よりも好成績 となっています。
基準:2020年5月21日現在
景気後退が長引くほど財務体質への関心が高まるので、こういった銘柄には追い風になると想像しています。
もちろん、格付けが良い銘柄の全てが好成績ではありません。
将来的に衰退していく事業だと投資家が判断すれば、買いは集まりませんからね。
財務体質が健全な銘柄を集めたETFを買う
個別銘柄は大きなリターンが期待できますが、財務状況をチェックしていく必要があるので決算等の確認は必須となります。
私のようなズボラな性格だと、ちょっと“めんどくさい”というのが本音。
リターン期待は下がりますが、財務体質が良い銘柄をパッケージにしたETFを買い付けた方が労力は格段に下がります。
私が買い付けている ETF だと、バンガード・米国増配株式ETF(VIG) と ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW) ですね。
VIGは10年以上の連続増配を実施する大型株を集めたETFです。
配当は企業の利益や過去の積立利益から支払われますので、 連続増配は優良企業の目安の一つ になります。
DGRWは ROE・ROA・利益成長 について一定水準以上を満たす銘柄(配当あり)を ピックアップしたETFです。
一つに絞っても良いのですが、 私は気分転換も含めて二つの銘柄を交互に買い付けしています。
今後2年間くらいは、これらを米国投資の中心にしていく予定です。
尚、2つのETFの特徴としてエネルギーセクターの※比率が低い点があります。
※VIG:0%、DGRW:1.5%
配当系ETFはエネルギーセクターの比率が高いパターンが目立ちます。
景気低迷期には原油関連株は上値が重くなる傾向があるので注意が必要です。
ナスダック100は、次世代に向けての投資
景気後退の時に実践する投資としては、財務体質を念頭に考えるのが基本。
この基本から外れた方法になりますが、個人的に注力しているのが ナスダック100 に運動する商品(ETF、投信)への投資です。
海外ETFだと具体的には インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)です。
成長銘柄が多いので、最も期待できるのは景気拡大の時期。
今の時期としては、ちょっと基本からは外れた投資になりますね。
ここに注力している理由としては、 コロナ収束後には 仕事のやり方や生活スタイルが大きく変わることを想像しているからです。
簡単に言うとAIの活用が急速に拡大すると考えています。
ただし、ハイテク関連の企業の中で、どの企業が抜け出してくるかは私には全くわかりません。
そこで、新興企業の勝ち組と言われる“ナスダック100”に投資をしています。
※現在は投資信託で積立をしています。
このETFは年初来プラスで、米国株の平均(S&P500)よりも好成績となっています。
基準:2020年5月21日現在
今後の経済を考えた時にはハイテク関連は外せませんので、 景気状況に関わらず買い付け をして行こうと考えています。
余談ですが、先ほど記載したバンガード・米国増配株式ETF(VIG)はハイテクセクター比率が低いのでQQQとの組合せは面白いと考えています。
※過去のデータでは VIG は S&P500 よりも値動きの安定感が高い。
投資雑誌や販売会社の情報を見るときに注意すべき点
最後に余談を一つ付け加えておきます。
コロナショックでは投資で失敗してしまった人もいるのですが、この理由の一つに情報選択の難しさがあります。
投資雑誌や販売会社から発信される情報を見ると“高配当株が魅力的な水準”みたいな内容がありますが、下落時の投資としては非推奨です。
関連:配当戦略での勘違いが多発!高利回り銘柄で大失敗する理由とは?
これは、情報が間違ってるという話ではなく、基本投資とハイリスク投資の話が同じパワーで発信されていることに原因があります。
読者には堅い投資を考えている人もいれば、リターン追求している人もいるので仕方がないことです。
つまり、発信されている情報に対しては、 どういった投資スタイルの人に対して発信されているものかを自分で見極めなくてはいけないという事・・。
これに関しては、“慣れるしかない”というが正直なところです。
ちなみに、私の場合は保守的なスタイル。
投資センスがないので、堅い戦略しかできないというの本当のところです。
資産を減らさないことを重視しているので、投資成績は平均以下が普通ですね。
一方で、資産は着実に増えているので不安感はありません。
最終的には今年も昨年とほぼ同じリターンが出せると考えています。
(昨年のリターンが低いとも言えますね)
今回は「リセッション時の米国株投資!リターンを狙う為の基本戦略とは?」について書きました。
米国株投資のヒントになる点があれば参考にしてみてください。
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