景気の方向性を知るヒントの一つに「グローバル製造業PMI」(製造業購買担当者指数)があります。
世界の製造業で景況感のアンケートを取り指数化したもので、 数値50をひとつの目安にしています。
さて、現在の状況確を認すると【 2019年5月-49.8】【6月-49.4】と2ヶ月連続で目安の数値50を下回っています。
米国の数値は50こそ上回っていますが、数値が断続的に下降しており今後に対して不安も見えます。
米国ISM製造業景況指数:2019年4月~6月 | ||
4月 | 5月 | 6月 |
52.8 | 52.1 | 51.7 |
このような状況の中において、今後の米国株の投資戦略を考えてみました。
最初に私の結論を述べておくと、従来からの投資スタンスを維持する方針です。
※個人的な投資のついての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
景気に関係なく米国株は上昇を続ける?
直近の企業業績に関して言うとトランプ減税の効果が剥落して利益成長はマイナスの見通しです。
ただし、2020年は利益成長が回復すると考えられていることから、 株式投資に関しては強気姿勢を維持。
これが私が描いている基本シナリオです。
もっとも、ヨーロッパや中国の景況感が悪いので米国経済も悪影響を受ける可能性があります。
この場合でも米国市場は【利下げ】があるので株価は好調維持を予想!
また、 トランプ大統領は2020年11月の大統領選で再選を目指していることから、株価と景気に対しては非常に敏感です。
再選に向けては株価と景気の浮上が絶対事項ですから、マーケットにプラスの政策や行動をとってくると思います。
また、中国においても2019年10月には「中国建国70周年」、21年7月には「中国共産党結党100周年」が控えており習主席も景気を浮上させなくてはいけません。
米中の覇権争いは長期で継続していきますが、 年内もしくは来年早々に一定の解決策が出てくることも充分に考えられます。
個人的には株式投資にネガティブになるような状況にはないので、直近で株価が下がっていくようなシーンがあれば、積極的に買いを実行する予定です。
景気後退になっても、ハイテク株を買う
経済ニュースを見ると「景気循環が・・」「景気後退がそろそろ・・」なんて話も出ていますが、現状を見る限りは過度な心配は不要だと思います。
GDPの約70%を占める個人消費が堅調なのですから、簡単には崩れるような状況にありません。
では、 仮にリセッションとなり株価が軟調になった場合の戦略を考えてみたいと思います。
一般的にはディフェンシブ銘柄や高配当株を中心に切り替えて、ハイテク関連などは避けるというのが従来パターンです。
ただし、 現在は第4次産業革命の歴史的な時期だということは忘れてはいけません。
世界景気が悪化したとしても「技術革新は止まらない」のです。
例えば、頻繁に耳にする「5G」などは“2時間の映画が数秒でダウンロードできる” なんて話が多いのですが、これは一部の話にすぎません。
工場の自動化や医療の遠隔治療、 自動運転など様々な分野で期待されています。
新しいビジネスも次々と生まれてくる予感がしますね!
現在のハイテク技術は、普段の生活に深く浸透しており切り離すことが不可能。
そして、今後も進化を続けていきます。
仮にハイテク関連株が瞬間的に軟調になっても、1年経ったら「やっぱりIT関連が強いなぁ・・」という結果になると予想しています。
これだけ将来に対して見通しが明るいカテゴリーもないので、株価が下がれば買っていくのは自然な行為だと考えています。
ただし、技術革新が頻繁に起こるの分野ので今日のナンバー1が、未来永劫に渡って1位とは言い切れません。
私はその変化に対応する自信はありませんので、ハイテク関連などを中心に構成されるインベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)に投資をしています。
現在、個別のハイテク銘柄で投資しているのは、アルファベット(GOOGL)だけですね。
こちらは10年くらいはホッタラカシにしておく予定です。
米国株の投資では守りは不要?
NYダウは100年以上も右肩上りを継続しており、その途中には景気後退と言われるような時期が何度もありました。
しかし、長期で見ると綺麗に上昇しており景気後退局面で強気に購入した人が成功を収めています。
ハイテク関連は複数銘柄に投資するETF(QQQなど)であっても値動きは激しいのですが、長期では上昇要素が多いので“我慢さえできれば有望な投資先”だと思っています。
また、別カテゴリーではヘルスケア分野にも注目しています。
長期的には世界は人口爆発と同時に高齢化という問題が大きくなっていきますからね。10年、20年後には今よりも更に注目度が高くなっていると思います。
関連:ヘルスケア分野は“米国株の鉄板”!投資のポイントと関連銘柄を解説
私の中では、景気後退ということが起きた場合でも、米国株に関しては「不安」よりも「期待(チャンス)」の方が大きいですね。
また、米国株はネット証券の最低手数料が引き下げられたので少額投資も可能な環境となりました。
米国株に関しては少しづつでも“投資を継続すること”が重要だと考えています。
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「米国経済が低迷したらどうする?それでもハイテク株を重視する理由」について書きました。
短期的な予想は難しいのですが、中長期の視点にたてば基本を守るだけで自然と結果が付いてくると思います。
ちなみに、2019年に関しては個別株よりも海外ETFを重視していく予定。
トランプ大統領は、個別企業にも影響が出るような発言をするので、全体への投資の方が安心感があるというのが理由です。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
例えば私はマネックス証券の指値(90日間)と時間外取引をフル活用することで資産が大幅に増えました。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した個別銘柄には逆指値を設定することを徹底!これもマネックス証券を優先する理由です(他のネット証券は不可)。
急落時でも、逆指値をしておけば利益が残せることが多いので超オススメ。
また「トレールストップ」という機能を使うと、“損小利大”の理想的な投資が目指せます。
これは本当に“神機能”と言ってよいほど凄いので、マネックス証券の口座を持っている人はぜひ活用してみてください。
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
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