12月になり新発国内債券の発売が続いています。
少し前に記事にしましたが、以下の2銘柄をそれぞれ500万円(計1,000万円)買付しました。
今年は債券の満期ラッシュ、更にドル円の急上昇と株式への不安から売却(円転)を実施しました。
その結果として、私の資産に占める現金比率は直近10年で最大になっています。
50%を大きく超えていますが、全てを預金というのはちょっと勿体ない。
物価上昇も考えると、現金の実質価値がどんどん目減りしていく可能性もあります。
そこで、注目したのが円貨建債券です。
今回は新たに追加投資!
12月6日に発売された『ルノー第26回円貨社債』への買付について書いていきます。
新発債が集中しており、債券投資のブログみたくなってきました。
(=^^ゞポリポリ
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
ルノー第26回円貨社債(サムライ債)
出典:SMBC日興証券
現金ばかりが増えて悩んでいたところ・・
タイミング良く「ルノー第26回円貨社債」が12月6日より販売でしたので、その一部を買付に充てました。
商品名 | ルノー第26回円貨社債 |
格付 | A-(R&I)A-(JCR) |
期間 | 4年 |
利率 | 年2.80%(税引前) |
満期償還日 | 2026年12月22日(額面金額の100%を償還) |
利払日 | 年2回(毎年6月22日・12月22日) |
申込 | 12月6日(火) ~ 12月21日(水) |
申し込み単位 | 100万円以上、100万円単位 |
販売 | SMBC日興証券 |
買付したのはSMBC日興証券で1,000万円です。
当初は500万円の予定でしたが、同時期に保有債券が満期になり現金が増えたので金額を2倍に変更しました。
尚、「ルノー第26回円貨社債」はSMBC日興証券の独占販売。
やっぱり大手証券は債券に強いですね。
WEB上では話題になっていないだけで、過去に大手証券会社から何度も魅力的な債券が発売されています。
債券投資は大手証券の口座は持っておくと有利です。
社債は預貯金(安全資産)ではありませんのでリスクはありますが、安全性は株式よりも高い商品。
もっとも、全ての債券が安心ということではありません。
発行元の中身を確認するのは必須です。
今回のルノーは自動車関連ですね。
自動車業界はコロナウイルスの感染拡大や半導体不足・原材料高騰といったマイナス要素が次々と発生!
業界的には逆風が続いています。
フランス自動車大手のルノーについては、連合を組む日産自動車の業績悪化やフランス本国に次ぐ市場であるロシアからの撤退などもあり更に厳しい状況。
このような背景もあり、20年12月期の決算は日本円で約1兆円の赤字となりました。
ただし、翌年の21年の12月期の最終決算は約1200億円の黒字。
3期ぶりの黒字転換となりました。
前回の大幅赤字になった理由の一つの日産もプラスで貢献しています。
以前のルノーは自動車販売台数を伸ばすことに注力していたのですが、現在は利益重視スタイルへと転換!
固定費削減や高価格帯の自動車を積極的に販売する戦略が黒字決算へと繋がりました。
今後は電気自動車の分野を強化する方針を打ち出しています。
欧州のエネルギー問題など気になる点はありますが、以前の危機的な状況は脱しています。
今回の円貨社債が4年の間にデフォルトとする可能性は小さいというのが私の結論。
「ルノー円貨社債」に投資することへの不安は感じません。
資産の一部(1,000万円)を買付するのは問題なしと判断しました。
金利が魅力の米ドル建て社債は買わないの?
私は従来は米国債やドル建て社債を好んで買付していました。
利回りが国内債券よりもダンゼン良いのがメリットです。
米国債などは金利上昇で利回りが魅力的な水準になっています。
しかし、現在は静観しています。
この理由は為替です。
現在はドル高ですが、償還時にはドル安(円高)になっている可能性もあります。
私は数年後はドル円110円前後もあり得ると考えています。
円高予想が当たってしまうと、利回り5%くらいの5年物ドル建て債ではトータルがマイナスになる可能性があります。
ちょっと現状のドル円だと買いずらいですね。
今期は私が保有していたドル建て社債の満期ラッシとドル高(円安)が重なったので大きなリターンが出せました。
だからこそ、為替が逆回転した時の怖さも想像できるのです。
ドル建て債券の利回りが魅力的なことは確かですが、為替という巨大なリスクを背負っていることは忘れてはいけません。
現在が常識の範囲にある為替水準ならば喜んで買います。
しかし、歴史的な円安水準である今が本当にチャンスなのか?
これは冷静に判断しなくてはいけません。
債券は満期を迎えれば元本が戻るのが魅力ですが、安全性が高いのでリターン(利率)が低くなっています。
これはドル預金なども同様です。
為替が不利な方向に大きく変化すると、金利ではカバーできない可能性が出てきます。
平均的な為替水準であれば選択肢ですが、ドル高円安は揺り戻しが考えらえる時期は要注意ですね。
「ルノー第26回円貨社債」でインフレに対応できるのか?
日本の消費者物価上昇率は約30年ぶりの3%台となりました。
※消費税率引き上げの影響を除きます。
これが継続すると、「ルノー第26回円貨社債」の利率ではカバーできないことになります。
しかし、日本の内容をみると米国の物価上昇とは内容が全く違います。
食料品・エネルギーが大きく上昇しているだけで、多くの品目は上昇率が低いのが真実です。
そして、資源価格や穀物については落ち着きをみせてきています。
仮に円高に傾けば、上昇率は急激にトーンダウンして最終的には1%未満になると想像しています。
あくまでも個人的な予想なので大ハズレの可能性もありますが、米国の物価上昇とは明らかに質が違うのでそれほど心配はしていません。
私の結論としては「ルノー第26回円貨社債」の利率で充分に物価上昇に対応できるというものです。
今回は「またまた債券投資!ルノー円貨社債を1,000万円買付しました」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
債券投資は、SMBC日興証券のネット口座がおすすめ!
債券は買付時に満期日と金利が決定しているのが魅力!
安定運用を目指す上では、欠かすことができない金融商品ですね。
債券の場合は大手証券(野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券 など)が強いのが特徴。
ネット専業証券だと取り扱わない債券が多いので、大手証券の口座は開設しておく方が良いでしょう。
私の債券投資は、SMBC日興証券をメインにしています。
(1年間で 現物社債を4000万円買付 )
ちなみに、大手証券だと債券注文は電話・店頭受付けが主流です。
例外的にSMBC日興証券はオンライン口座から注文可能。
オンライン口座(ダイレクトコース)であれば、営業の電話などもなくネット証券と変わりませんので煩わしさはありません。
この証券会社は大手の中でネット取引に力を注いでいる珍しい存在ですので、債券取引をする人は注目です。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多いです。