今回の記事では、将来的に存在感が増していくと予想されるロボット関連を見ていきます。“テーマ株”でもあるので、株価上昇パワーが強いのも魅力ですね。
もっとも、テーマ株は唐突に旬が終了して、あっという間に下落してしまうケースが多いので、一般投資家は避けた方が無難。
ただし、こういったテーマ株の中で例外だと思っている分野があります。それがAIやロボット関連です。
ロボットに対して期待を持っているのは、“便利だから良い”という単純な理由だけではありません。
日本は勿論ですが、米国において人手不足が長期にわたって懸念されており、ロボットの活用は必要な不可欠な状況となってきたからです。
この記事の目次
ロボット&オートメションが注目される理由
日本は言うまでもなく人口減少に直面しており、人手不足や就職活動が売り手市場というニュースもたびたび耳にします。
この人手不足については日本に限った問題ではなく米国でも深刻。
米国は現在ベビーブーム世代が高齢化による退職が続いており、経済成長の足かせになるのではと懸念されています。
人手不足に対して「賃金をドーンと上げれば人は集まるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、これは解決策にはなりません。
他の企業が同じことをすれば効果がなくなりますし、そもそも企業利益が減っていく話ですから限界があります。
そこで、人手不足とコスト削減の問題が同時に解消できるロボットの活用や自動化(オートメーション)が注目されているわけです。
2015年に野村総研で発表された資料では、今後10年~20年後には日本の労働人口の約49%がついている職業においてはAI(人口知能)やロボットで代替が可能と推計されています。
ロボット関連に投資できる銘柄は?
ロボットやオートメーションの銘柄に関しては、中小型株が多いのでチョト探すのが大変という問題があります。
情報を取るのも面倒なのでETFを探した方が簡単ですね!
そして、海外ETFで手頃なのを探していたら、マネックス証券から『ロボ・グローバル・ロボティクス&オートメーションETF』の取扱いの案内が届いていました。
面白そうなので内容を見てみましょう。
ロボ・グローバル・ロボティクス&オートメーションETF
●ティッカーシンボル:ROBO
●経費率:0.95%
経費率が1%近いので、ちょっとドン引きしてしまいました。もっとも国内のロボティクス系の投信はネット証券でも買付け手数料2~3%で信託報酬2%くらいが普通。
それと比べると緩和されていますが、やや不満かな?
内容を見ると、銘柄数は約90銘柄で中型株が約5割!大型株と小型株が約25%づつです。
国別ではアメリカが4割、日本は3割、ドイツが1割・・という感じです。
日本の比率が高いので確認すると、ダイフク、キーエンス、安川電機、ファナックなども含まれていました。
では、最重要の成績を確認してみましょう。比較はS&P500に連動するVOOです。
銘柄名 基準2018/3/20 | 年初来 | 1年 | 3年 |
ロボ・グローバル・ロボティックス&オートメーションETF(ROBO) | 3.59% | 32.58% | 16.7% |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 1.94% | 16.40% | 11.35% |
S&P500を圧倒する凄いパフォーマンスですね。
これは面白そう?
いやいや・・・ちょっとストップ!
このパフォーマンスなら、バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT)と変わりませんね。念の為、確認してみましょう。
銘柄名 基準2018/3/20 | 年初来 | 1年 | 3年 |
ロボ・グローバル・ロボティックス&オートメーションETF(ROBO) | 3.59% | 32.58% | 16.7% |
バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT) | 8.77% | 33.23% | 19.60% |
やっぱり・・というパターンになりました。
経費率もVGTの方が格段に安いので、こちらを選択した方が良い感じですね。
⇒ 海外ETFのVGTをガッツリ購入!情報技術セクターを選択した理由は?
せっかく、ここまで書いたのに・・投資対象にならず・・
やや不完全燃焼なので、私が注目しているロボット関連銘柄について書いておきます。
インテュイティブサージカル(ISRG)
かなり前に一度紹介していますが、手術支援ロボットのトップメーカー。この会社が開発したロボット『ダ・ヴィンチ』は市場シェアを圧倒しています。
患者の身体的負担が少ない点や医療費抑制の点で需要が非常に高いので今後も期待できる企業。
2017年の『ダ・ヴィンチ』を利用した手術は85万件を超えています。
つまり40秒以内に1回という割合で手術に利用されている計算!
そして、ポイントは収益の体質です。これが大注目!
ロボットメーカーのイメージとしては、その販売が主だと考える人が多いと思いますが、『ダ・ヴィンチ』は全く違います。
納入後の稼ぎが、売上の約7割を占めている
例えば、手術のたびに『ダ・ヴィンチ』専用のメス(凄く高い)を新しいものに変える必要があるので、そたびに付属品の売上が発生します。
つまり、この会社は『ダ・ヴィンチ』を売ってしまえば、そこからは安定的な収入が読めるので業績がガチガチなんです。
ちなみに、「他社が、すご~い安いロボットを発売したら・・」という懸念もあると思いますが、これも過度に気にする必要はありません。
何故ならば、手術支援ロボットというのは人命にかかわる分野なので、購入側が最終的に優先するのは価格よりも信用なのです(通常の商品とは全く別物)。
他社が低価格を武器に、『ダ・ヴィンチ』の牙城を崩そうと試みていますが、現状としては隙がないのが実情だと思います。
気になる株価ですが、過去1年をみるとS&P500を圧倒しています。
これは単純に話題性だけで伸びているわけではありません。
決算ごとに市場予想を大きく超える結果を残しているからです。
ちなみに、日本の有名な大学病院を調べると、この『ダ・ヴィンチ』を採用してるケースが目立ちます。
今後は大病院以外にも販売していく(廉価版)という事ですので、更なる飛躍が期待されます。
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「儲かるロボット銘柄を探せ!人手不足は日米共通の悩み」について書きました。投資のヒントになる点があれば参考にしてください。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(マネックス証券のトレールストップという神機能は注目です)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
また、米国株の分析では【銘柄スカウター】が大活躍!
『本当に無料でいいの?』と感じるほど凄いツールです。
コスト面でも、円⇒米ドルの為替手数料が0銭 なのは嬉しいですね。
興味がある人は公式ページを確認してみてください。