年初から株式投資に逆風が吹き荒れています。
下落が大きかったので反発もありますが、予断は許さない状態。
足元の焦点は地政学リスクですが、金融政策の変化・選挙など不透明材料が続くので株価が反転上昇しても再び下落する可能性があります。
相場はジグザグを繰り返して上昇してきましので、こういった年があるのは仕方ありませんね。
私の保有株や投資信託も年初から低迷ですが、「仕込みの年」と割り切って買付を継続しています。
ただし、年初来の成績は意外にも昨年よりプラス!
この理由の一つには、少し前の記事に書いたゴールド(金)の売却があります。
そして、もう一つ貢献してくれている資産があります。
それが 債券 です。
予想していなかった嬉しい誤算がありました。
今回は債券投資で想定外のリターンについて書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
嘆いていた債券の満期ラッシュ!まさかの稼ぎ頭となっていた。
私は金融商品の値下がりに対して、リスク許容度が小さいタイプ。
その為、分散投資で総資産がマイナスになりずらい運用設計にしています。
今まで株式が低迷している時にそにマイナスをカバーしてくれたのが債券の定期的な金利収入です。
その守りの要とも言える現物債券ですが、次々と満期償還となり全体の比率が減っていて今後の懸念材料となっています。
しかし、想定外のプラスメリットが発生中!
それが円安効果で元本評価が大幅上昇している点。
ドル建て債券が中心なので、最終的には日本円に戻す時に為替差益・差損が計算されることになります。
昨年から今年の債券償還分は1ドル=102円~112円で購入しています。
毎年の評価額は購入時のレートで行ってきました。
つまり、満期償還時に円で受け取ると為替差益の利益がドーンと乗ってくる状態です。
購入時は1000万円だった債券が、満期償還で1100万円になるイメージですね。
債券の満期ラッシュについて悲観状態でしたが、足元の円安効果で資産のプラス要素となっています。
ラッキーは続かない!債券の購入は金利水準が3%になるまで待つ
債券はメイン資産の一つですが、償還満期ラッシュで保有比率はどんどん下がっています。
年末には1千万弱の償還が控えており、資産分散がボロボロ状態・・。
債券比率を高めたいのですが、現在の金利水準だと難しいですね。
現在は円安効果で為替差益が出ていますが、これは100%偶然です。
反対に大幅な円高で為替差損となっていたことも考えられます。
やはりドル建てならば、最低でも金利3%は欲しい・・。
5年債以上で毎年の金利収入が3%以上であれば、円高になってもトータルでマイナスになる確率は低くなります。
守りの為の資産なので、その水準になるまではジックリと待ちたいですね。
尚、満期時に金利収入を含めてもマイナスになった時は、ドル外貨(外貨MMFも含む)で受取り円安になるまで保有する方法もあります。
今年の金融資産については、為替差益が大きく加算されているのでラッキーの要素が多いですね。
ドル円だけで年初来3%弱も嵩上げされているので、外国株式の下落も相当マイルドになっています。
ただし、米国の実質金利はマイナスなので、円高という流れに変化する可能性も充分に考えられます。
現状の円安が続くと決めつけない方が良いと思います。
実力で資産を守りきれている状態ではありませんので、引き続き分散投資を徹底して堅い運用を心掛けていこうと思います。
今回は『債券の償還ラッシュで嬉しい誤算!株式の下落分が消え去りました』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
債券投資は大手証券の独壇場
株や投資信託で1千万を超える投資を行えば大きなストレスが掛かりますが、債券は預金に近い感覚なので私は全く不安がありません。
実際の話として、世界の株式が下がっても私が保有している米国債等は全く関係ありません(価格変動は満期まで保有なので気にしない)
値動きが激しい投資が苦手な人や、預金に近い感覚の投資を行いたい人は検討してみてください。
ちなみに米国債や社債は、大手証券が圧倒的に有利です。
例えば私が債券投資のメインしているSMBC日興証券は、債券に強い会社として有名です。
米ドル建て新発債券や投資法人債や個人向け都債などネット証券では取扱わない商品も発売されるのが魅力。
債券を中心に取引をする人は、ネット証券よりも大手証券の口座を利用する人が多いですね。
ちなみに、大手証券に関しては、債券を電話でしか受け付けてくれない会社が多いのですが、SMBC日興証券はオンライン口座から注文できる貴重な存在。
オンライン上でも債券のセミナー動画をたびたび実施しており、債券への情報も充実しています(以下は一例です)。
ちなみに私が保有している米ドル建て債券の9割以上はSMBC日興証券のオンライン口座(ダイレクトコース)から買付けたものです。
外貨MMFからの債券購入もできますし、金利などの受取りもドルや円をワンタッチで選択できます。
ダイレクトコースであれば、営業の電話などもなく通常のネット証券と変わりませんので、口座を持っていて損する事は無いと思います。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
また、IPOの取扱いが国内最高水準ですので、口座を持っておくと得する事が多い会社です。