私の資産運用で重要な位置を占めるのが現物債券です。
購入した時点で、満期日と金利が決定されているのが魅力。
株式投資のような大きなリターンは望めませんが、確実性という点では圧倒的に有利ですね。
私は利回り3%程度のドル建て債券を数千万円分保有しており、3月末に一部(300万円分)が満期を迎えました。
毎年3%の金利が安定的に支払われた事に加えて、今回は買付時よりもどドル高・円安になったので為替差益もプラスです。
また、5月に満期を迎えるドル建て債券が200万分あるので、こちらも同じような状況になると思います。
やはり、債券と株式では安心感がまったく違います。
現在は株式の保有比率が高いのですが、将来的には債券を中心にしたいのが本音。
今回は債券投資の将来的な戦略について書いていきます。
債券投資の安心感を知ると株式投資をやめたくなる
私は保有している株式の値動きを日々チェックするような事はしません。
長期投資なので意味がないということもありますが、現物債券を多く保有している点が大きいです。
金利がコンスタントに入金されるので、株式が下落してもトータル資産がマイナスというケースがほとんど無いのが理由。
債券は簡単に言うと借用書ですから、あらかじめ決められた期日(満期償還)になれば元本が戻ってきます。
株式投資だと『株価が急落しました』というニュースがあれば、多少なりとも気になります。
一方で債券は満期になれば元本が戻るので『債券価格が下がっています』というニュースがあっても関係ありません。
満期まで保有すれば額面100%が戻るのですから、途中の値下がりを気にする行為は時間の無駄です。
出典:SMBC日興証券(はじめての債券投資)
私は投資の話を生活の中に持ち込みたくないタイプ。
プライベートを楽しむことが優先です。
債券については、金利が振り込まれた時に連絡(メール)がありますが、それが無ければ存在事態を忘れてしまいます。
もちろん、新興国通貨建て債券や格付けが低い物を選択すれば話は別ですが、米国債や高格付けの米ドル建て債券ならばホッタラカシですね。
この絶大な安心感を経験すると、将来的には債券を中心にしたい気持ちが強くなります。
現物債券を購入を決める時の基準は?
国内債券で金利が高いものがあれば良いのですが、魅力的なものが少ないのが現実です。
そうなると、やはり米国債や米ドル建ての高格付け債券が良いですね。
ただし、為替変動のリスクがあるので理想としては金利3%以上!
最低でも2.5%くらいは欲しいですね。
1.5%(5年物)程度だと金利は満期までに合計7.5%が貰えますが、税金を引くと6%程度となります。
ドル円の為替レートは 6%くらいならば普通に動くので、 満期日に円高となっていればトータルでマイナスになる可能性があります。
米ドルで受取って円安になってから円に戻す方法もありますが、気持ちとしてはスッキリしませんね。
金利2.5%ならば5年だと金利だけで税引後でも10%、金利3%ならば税引後でも12%なのでトータルでマイナスになる可能性は低いと思います。
現在の米国債は、この水準を大きく下回っています・・
足元の米長期金利は上昇していますが、まだ債券投資を積極的に行うほどの水準では無いということになります。
焦らずにジックリ待った方が良いですね。
尚、私は金利が高い債券が出てくるまでの代替として、インフラファンドにも一部投資を行っています。
債券を運用する時の基本的な考え方
私は基本的に債券は現物を中心に買付しています。
ただし、株式投資と同じ感覚で購入している人も多いので債券投資の基本について触れておきます。
結論から言うと、『低金利の時は短期債、高金利の時は長期債』です。
例えば現在のような低金利の時は期間が可能な限り短いものが望ましいですね。
5年や10年などのものは、避けたいのが本音です。
どちらかと言うと、外貨MMFの方がいいですね。
そして、金利が高くなったら長期債をガッツリと買うというのが王道。
老後生活でこのパターンになれば、安定的に高い金利が受け取れるので安心です。
また、債券は途中売却ができるのもメリットです。
緊急でお金が必要になった時に取り崩せるというのは外せない点ですね。
現在は世界的に金融緩和という状況なので株式が有利な状況。
逆に債券は金利が物足りないものしかありません。
ただし、こういった流れは数年で大きく変わる可能性があるので債券投資という視点は頭に入れておくと良いと思います。
今回は『債券300万円が満期!やっぱり将来は株式より債券で運用したい』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
債券投資は大手証券の独壇場
株や投資信託で1千万を超える投資を行えば大きなストレスが掛かりますが、債券は預金に近い感覚なので私は全く不安がありません。
関連:賢い人は預金をしない?ガチガチの債券で利回り3%を確保せよ!
実際の話として、世界の株式が下がっても私が保有している米国債等は全く関係ありません(価格変動は満期まで保有なので気にしない)
いつも通り年間約50万円以上の利息があり、満期になればドルベースで元本が返還されます。
値動きが激しい投資が苦手な人や、預金に近い感覚の投資を行いたい人は検討してみてください。
ちなみに米国債や社債は、大手証券が圧倒的に有利です。
例えば私が債券のメインしているSMBC日興証券は、直近でも米ドル建て債券だけで10銘柄以上の商品があります(期間約1年~25年まで)
また、投資法人債や個人向け都債などネット証券では取扱わない商品も発売されるのが魅力。
債券を中心に取引をする人は、ネット証券よりも大手証券の口座を利用する人が多いですね。
ちなみに、大手証券に関しては、債券を電話でしか受け付けてくれない会社が多いのですが、SMBC日興証券はオンライン口座から注文できるので大人気。
オンライン上でも債券のセミナー動画をたびたび実施しており、債券への情報も充実しています(以下は一例です)。
ちなみに私が保有している米ドル建て債券の9割以上はSMBC日興証券のオンライン口座(ダイレクトコース)から買付けたものです。
外貨MMFからの債券購入もできますし、金利などの受取りもドルや円をワンタッチで選択できます。
ダイレクトコースであれば、営業の電話などもなく通常のネット証券と変わりませんので、口座を持っていて損する事は無いと思います。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
また、IPOの取扱いが国内最高水準ですので、口座を持っておくと得する事が多い会社です。