私が世界分散投資をメインしています。
この理由は資産が目減りすることに対して、精神の抵抗力が弱いからです。
「FPはお金の専門家」なんて言われますが、持っている知識を実行に移せるかは別の話です。
例えば、世間では「株式投資で20%マイナスしても気にしない」という人もいますが、私は絶対に無理なタイプですね。
将来むかって上昇する可能性があっても、その瞬間には強烈なストレスで動揺してしまいます。
つまり、マイナスになる可能性は極力排除したい!
そこで注目しているのが債券です。
米国の金融政策が転換されたことで、今月前半に米国10年債の利回りが3%程度まで戻ってきています。
為替リスクはありますが、投資対象として再考できる段階に入ってきたと思っています。
今回は、債券投資の再開について書いていきます。
この記事の目次
債券の魅力は、購入時点で金利と償還日が決まっている事。
5月13日に日経新聞で「22年3月末時点、メガ銀行の外債含み損が1.5兆円規模の見通し」という記事が出ました。
見出しだけで判断したら、債券投資はハイリスクに感じてしまいますね。
しかし、これは金利が上昇すると債券価格は値下がりするためで、“その時点で売却するとしたら・・”という仮定の話になります。
債券は満期まで保有すれば、※全額償還される仕組みの金融商品。
※現地通貨ベースです。
極論を言えば、満期まで保有するならば途中の価格変動は関係ありません。
更に金利も購入時点で提示されているので、利益見通しも明瞭といのも魅力。
例えば、教育資金(大学の入学金)や車の買い替えなど、数年後に必要となるお金が分かっているなら3年物や5年物の債券で運用するは面白いですね。
単純に定期収入を得ながら生活したいと思えば、10年以上の長期債で金利3%超えなども選択肢になります。
株式投資のような大幅リターンは期待できませんが、資金計画を組むうえでは債券のような確実性が高い商品は良いですね。
私は当初に目標としていた資産金額はクリアしているので、将来的には債券投資を中心にしていく考えです。
米国10年債の利回りが3%を超えてきた!債券投資を再開へ
私は債券投資を再開条件として、米国10年債の利回りが3%を超えることを目安にしていました。
現在の米国10年債は、利回り3%前後をウロウロしている状態。
この水準になると、債券の選択肢が増えてきます。
米国債が基本ですが、米国優良企業の社債も魅力ですね。
例えば、以下はSMBC日興証券の22年5月18日時点で取扱っている外債の一部です。
優良企業の既発債が多くありますね。
社債の方が米国債よりも利回りが良いので、利益を優先する人は面白いと思います。
尚、これは取扱いの一部にすぎません。
この時はドル建て債券で約45種類がありました。
期間も最短9ヶ月~28年まで幅広い商品が揃っています。
この豊富な選択肢が、SMBC日興証券をメインにする理由でもあります。
債券投資を考えている人にとっては、有力候補だと思います。
利回りは上昇していく可能性あり!しばらく様子見でもいい
私は米国10年債の利回りが3%を再開の目安としていたので、5月に入り徐々に債券の買付を実施しています。
現状では800万円分を購入しました。
ただし、私の場合は債券の満期償還が続いており、現金が遊んでしまっているという事情があります。
新規買いなのですが、実際の内容としては償還分の再投資ですね。
米国のインフレ圧力が強いので、利上げに伴い10年債利回りも上昇していく可能性がありますね。
債券についても1年後や2年後の方が好条件になっている可能性がありますね。
“利回り上昇を待つ”のも戦略だと思います。
あるいは期間の短い債券で乗換えながらチャンスを探すのも方法です。
SMBC日興証券の例ですが、利金と償還金の受取について日本円とドルを選択できるようになっています。
※債券ごとに受取り方法は変更可能。
以下は私の保有債券で来年に償還されるものを一部抜粋したものです。
利金は日本円で受け取って、日々の生活費に充当しています。
一方で満期金は外貨で受け取って、そのドルで新しい債券を購入するようにしています。
これにより、為替手数料は発生しません。
ドル円レートも気にせずに買付することができます。
尚、証券会社によっては利金・償還金は同通貨しか選択できないケースもあります。
この点は自身が利用している証券会社に確認するようにしてください。
積立投資で増えたら債券を買付!小額だとメリットが小さい。
今回の記事を見て債券投資に興味を持った人もいるかもしれません。
ただし、債券は100万円単位で行なわないとメリットが小さいという点は頭に入れておいてください。
例えば10万円で利回り3%と聞くと魅力的に感じますが、年間に得られる利金は3千円程度です。
※税金・為替変動は考慮していません。
3千円なら1ヶ月だと250円ですね。
これであれば、小さな節約をするだけで充分な気がします。
しかし、100万円ならば年間3万円、1000万円なら年間30万円。
これくらいリターンがあるとメリットを実感できますね。
債券は安全性が高いのですがリターンは小さいので、ある程度の金額で実行した方がよい商品という事です。
手持ちが少ないない人は、先ずは積立投資などで資産を増やす戦略の方が良いと思います。
コツコツ増やしていき、ある程度の資金が溜まったら安全性が高い債券にシフトするイメージですね。
「積立投資で100万円を達成したら債券を買う」など、目標を決めて運用することがオススメです。
あるいは、現役期間は株式中心で可能な限り増やして、定年になったら債券に切り替えるというのも方法です。
ただし、その時の金利水準がどうなっているかは分からない点は注意。
私の場合は負けない運用を重視していることもあり、自分が納得できる利回りに達したら一定額は債券へ移動するようにしています。
今回は「債券投資を再開へ!金利上昇でホッタラカシ投資の選択肢が増えた」について書きました。
債券という選択肢を持つと、資産運用の幅が大きく広がります。
安定性を重視する人にとっては、とっても魅力的な投資ですので活用してみてください。
債券投資は大手証券の独壇場
株や投資信託で1千万を超える投資を行えば大きなストレスが掛かりますが、債券は預金に近い感覚なので私は全く不安がありません。
関連 賢い人は預金をしない?ガチガチの債券で利回り3%を確保せよ!実際の話として、世界の株式が下がっても私が保有している米国債等は全く関係ありません(価格変動は満期まで保有なので気にしない)
値動きが激しい投資が苦手な人や、預金に近い感覚の投資を行いたい人は検討してみてください。
ちなみに米国債や社債は、大手証券が圧倒的に有利です。
例えばSMBC日興証券は、直近でも米ドル建て債券だけで40銘柄以上の商品があります(期間約1年~30年まで)
※22年5月18日時点
また、投資法人債や個人向け都債などネット証券では取扱わない商品も発売されるのが魅力。
債券を中心に取引をする人は、ネット証券よりも大手証券の口座を利用する人が多いですね。
ちなみに、大手証券に関しては、債券を電話でしか受け付けてくれない会社が多いのですが、SMBC日興証券はオンライン口座から注文できるので大人気。
ダイレクトコースであれば、営業の電話などもなく通常のネット証券と変わりませんので、口座を持っていて損する事は無いと思います。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多い。