長期投資において低コストの商品を選ぶのは常識となっていますね。
資産運用のセミナーに出席すれば、十中八九で「投資信託は低コストでの商品を選びましょう」という話があります。
一部の専門家からは「信託報酬(コスト)が1%超えはボッタクリだ」なんて意見があるくらいです。
しかし、高コストでもバツグンの好成績で、こういった常識をひっくりかえすような凄い投信が世の中には存在しています。
今から紹介する「セゾン資産形成の達人ファンド」もその一つ。
ファンド賞の常連とも言える存在で、好成績を継続しています。
「セゾン資産形成の達人ファンド」の考察
最初に「セゾン資産形成の達人ファンド」の概要を紹介します。
以下の表にまとめましたが、重要点は後で詳しく説明しますので、サラッと目を通すだけで大丈夫です。※2022年3月11日現在
運用方法 | 全世界(グローバル)株式 |
運用会社 | セゾン投信 |
ファンド形式 | ファンズ・オブ・ファンズ形式形式 |
設定日 | 2007年3月15日 |
分配金 | 無配 ※決算12月 |
買付け手数料 | 無料 |
信託報酬 | 年1.34%±0.02%(税込) |
信託財産留保額 | 0.1% |
さて、ここからが本題!「セゾン資産形成の達人ファンド」で、注目すべき点をクローズアップしていきます。
類似ファンドと比較や好成績の理由について紹介していきます。
魅力1. 類似ファンドを圧倒する好成績
「セゾン資産形成の達人ファンド」で気なるのは、やはりコストです。
信託報酬が年1.34%±0.03%(税込)というのは、最近の低コストファンドと比較すると明らかに高いですね。
ハッキリ言うと成績を残せていなければ完全なボッタクリ水準です。
世間を納得されるには相当な結果を残す必要があります。
それでは、同じように全世界株式に投資するeMAXISシリーズ(インデックスファンド)と過去10年の運用成績を比較してみましょう。
基準:2020年9月30日
★過去10年リターン(年率)、標準偏差、シャープレシオ(Sharpe)
商品名 | リターン | 標準偏差 | Sharpe |
セゾン資産形成の達人ファンド![]() |
13.25% | 16.68 | 0.79 |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 10.78% | 17.55 | 0.61 |
過去10年のリターン/リスク/効率性といった全ての成績が、セゾン資産形成の達人ファンドが大きくリードですね。
※標準偏差は小さい方が良い
全項目で、ここまで大きな差がつくとは驚きました。
ちなみに「eMAXIS 全世界株式インデックス」 は同カテゴリー(類似ファンド)の平均と比較すれば、3項目とも上回っており優良な成績!
つまり、セゾン資産形成の達人ファンドが強すぎるのです。
このファンドに投資をしていた人が資産が順調に増えていることは、この結果から容易に推察できます。
ちなみに、コストの高さを警戒する人がいるのですが、このリターン数値はコスト分を差し引いた後の結果です。
現状としてはコストを大きく上回る結果を残しているという事になります。
魅力2.世界分散&最強クラスの運用メンバー
類似カテゴリーの中でリターンが高い投信は値動きが激しい傾向にあります。
しかし「セゾン資産形成の達人ファンド」の過去データをみると、リターンは圧倒的に良好なのに値動きは標準的というのが特徴です。
投資で利益を出すには、将来に向かって成長していく企業やエリアに集中するのが効率が良い方法。しかし、万が一の時には大損失に繋がるリスクがあります。
将来の資金運用では失敗ができないので、可能な限りリスクが低くて継続的に成長して対象に投資を行うのが理想です。
そのうように考えた時に、有力候補となるのが地球に丸ごと投資する方法!
「セゾン資産形成の達人ファンド」は、投資対象ファンドを通じて、海外および日本の株式に幅広く分散投資をしています。
★地域別・資産別の内訳(2019年4月26日現在)
投資対象ファンド | 比率 | 地域比率 |
スパークス・集中投資・日本株ファンドS(適格機関投資家限定) | 2.9% | 11.8% 日本 |
スパークス・長期厳選・日本株ファンド(適格機関投資家限定) | 5.6% | |
コムジェスト日本株式ファンド(適格機関投資家限定) | 3.3% | |
バンガード米国オポチュニティファンド | 21.9% | 41.9% 米国 |
アライアンス・バーンスタインSICAV- コンセントレイテッドUSエクイティ・ポートフォリオ | 10.2% | |
BBH・ルクセンブルグ・ファンズ- BBH・コア・セレクト | 9.8% | |
コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80(適格機関投資家限定) | 27.5% | 27.5% 欧州 |
コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90(適格機関投資家限定) | 12.9% | 12.9% 新興国 |
スパークス・ワンアジア厳選投資ファンドS(適格機関投資家限定) | 4.2% | 3.9% アジア |
短期金融資産等 | 1.7% | 1.7% 現金 |
投資ファンドについても、成績だけでなく以下の項目をクリアすることが条件となっています。
・企業分析をしっかり行っていること
・長期的な視点で運用されていること
・手数料が適正なこと
設立当初は「さわかみファンド」を含む3社~5社程度でした。また、数年前は米国株にT.ロウ・プライスの名前があったと記憶しています。
しかし現状は、投資ファンドが変わっています。
つまり、組入れファンドについても厳選しており、より良い投資先を求めて変化してます。今後についても柔軟な入れ替えが予想されます。
セゾン資産形成の達人ファンドは進化を続けています。
(設立当初とは完全に別ファンドになっています)
補足:投資ファンドの運用会社は精鋭揃い
セゾン資産形成の達人ファンドの好成績を見ても、「偶然じゃないの?」「たまたまでしょ?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、金融に詳しい人は投資ファンドを見た瞬間に好成績の理由が分かったと思います。
どの運営会社も業界屈指の凄腕ばかり!
例えば日本株のスパークスは、徹底した現場主義で有名な会社。年間約2,000回にも及ぶ企業訪問を行って、経営陣との面談をしています。
「リッパー・ファンド・アワード・フロム・リフィニティブ2019ジャパン」で最優秀運用会社(投資信託・株式部門)を受賞しました。
また、アライアンス・バーンスタインもリサーチ力が非常に高い事で有名。現在の投資ファンドは「持続的に高い収益成長が期待できる米国企業」に絞っている厳選方式。
ちなみに、投資対象となっている銘柄をS&P500(米国市場)と過去40年で比較すると上昇率は約4.6倍と圧倒しています。期間:1974年12月末~2015年5月末。
勿論、こういった好成績は今後を保証するものではありませんから参考値です。
私自身について言えば、今後に対しても強気に見ており継続的に投資を行っていきます。
逆に言えば、「この顔ぶれでダメなら仕方なし」と考えています。
私の資産運用は、セゾン投信の積立です。
今回は【ファンド賞の常連!「セゾン資産形成の達人ファンド」の強さには秘密があった】について書きました。
最後に、ファンド賞に関して付け足しをしておきます。
セゾン資産形成の達人ファンドは 「R&Iファンド大賞2019」で投資信託10年部門で最優秀ファンド賞を受賞しました。
この受賞は、今回で6年連続ですから凄いの一言です。
ちなみに私はセゾン投信を資産運用の柱にしています。
投資方法は、「セゾン資産形成の達人ファンド」と「セゾン・グローバルバランスファンド」を1:1の割合で積立をする方法です。
セゾン投信は、いずれも丸投げタイプなので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も全部行ってくれますしので何もする事はありません。
私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は丸投げしてるだけというのが本当の話。
今後についてもセゾン投信にお世話になるつもりです。
ちなみに、このファンドは原則として運用会社が販売窓口になるので証券会社等で取扱いがありません(一部金融機関やiDeCoを除く)
商品購入(積立申込)や資料請求は、セゾン投信のホームページから可能ですので興味がある人はご利用ください。
⇒セゾン投信の公式ページを見てみる
(資料を確認するだけでも長期投資の勉強になります)