投資の方法は人によって様々です。
米国株式など一つの資産に集中投資をする人もいれば、債券やゴールド(金)・不動産など幅広い資産に分散する人もいます。
私はリスクは小さくしたいので、後者の分散投資タイプです。
分散投資をして良かったのは、どんな相場でも何かしら好調の資産があること。
投資情報は株式が中心なので、これが低迷している時は相場全体が悪い雰囲気になっているような気分になります。
しかし、実際には知られずに成長している資産が存在するケースが多い!
幅広い資産に分散投資をしていると、それらを見つけられるのがメリット。
「今は○○資産が強い」というのが分かると、投資戦略も組みやすくなります。
そこで、今回は2023年の期待できる資産について考えてみたいと思います。
結論を先に言うと、現状は全ての資産が先行き不透明。
いまだに主役は不在のままです。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
年初から多くの資産が堅調!ただし、継続的な上昇には疑問あり?
23年2月末までの運用成績は堅調な人が多いと思います。
その理由は、ほとんどの資産が年初から上昇傾向にあるからです。
傾向としては、昨年不調だった資産が少し回復して、好調だった資産がちょっと下がった感じですね。
ただし、上昇している資産については「以前と比べて安いから、少し買っとこう」みたいな動きに見えます。
継続的に上昇するほどの材料はありません。
次の項目では、資産ごとに現状をザックリと確認していきます。
株式・債券・金・REITの状況を見てみましょう。
株式は不透明状態が続く?期待は新興国株だけど・・
●米国株
年初来 | 6ヶ月 | |
S&P500 | 5.7% | -2.3% |
※2023年3月1日(円ベース)
米国株は、年初から好調に推移しています。
ただし、経済データに一喜一憂する状況が続いており、直近半年はマイナスです。
経済指標が思った以上に強いのはポジティブですが、その結果としてFRBも強気に金融引締めが実施できる状態。
引締めが長くなると米経済の先行きも落ち込む可能性が高まっていくので、本当に予想が難しいですね。
経済失速しない(ノーランディング)シナリオもあるのですが、現状の株価が割高水準にある点は注意。
米国株式の不透明感は非常に強いので、安易に仕掛けるのは危険です。
●日本株
年初来 | 6ヶ月 | |
TOPIX | 4.4% | 3.1% |
※2023年3月1日
日本株は株価が割安なこともあり、堅調を維持しています。
年初来は米国株式に若干劣りますが、6ヶ月ベースでもプラス。
12ヶ月先の予想EPSについても、日本市場は悪くありません。
ただし、為替が円高に振れると予想も下ブレする可能性あり。
海外市場の影響を受けやすいのも難点です。
この両方が不安定なので、結局はスッキリしない状態となっています。
●新興国株
年初来 | 6ヶ月 | |
新興国株式 | 7.3% | 3.6% |
※MSCI エマージング:2023年3月1日(円ベース)
株式の中で明るい雰囲気があるのが新興国株。
中国のゼロコロナ政策の解除で今後はアジア圏を中心に景気が急回復していくと予想されています。
株価水準も低いので面白味があるのですが、想定外が起きるのも新興国です。
強気な資産ですが、リスクも高いので大きな金額を投資するのは難しいですね。
債券は金利面で魅力あり!ただし、大儲けは難しい。
債券については、先進国・新興国とも金利が高い水準です。
ザックリですが米国投資適格債で4~5%、新興国債券は6%以上。
米国の利下げが来年からと考えた場合は、年前半から中盤までは米ドル建債は投資妙味ありと考えています。
新興国債券の高い利回りは魅力!
ただし、ドル高や米金利上昇で資金流出するリスクがある点は注意です。
基本的に強気ですが、外国債券は為替リスクもあるのでその点は少し気になりますね。
為替リスクを考えると、国内債券も選択肢になります。
昨年後半くらいから、金利が高い社債が次々に発売されている点は注目。
今年は魅力的な社債が多く発売されると予想しています。
債券は株式よりもポジティブに見てます。
ただし、これで大きな利益が期待できるとかというと難しいのが現実。
金利収入がリターンの主要因ですので、ある意味では天井が決まっています。
安定性重視の人に向いている投資ですが、資産形成という点では物足りなさがあるのも事実です。
※新興国債券は高金利ですがリスクが高いので注意。
REIT(不動産)は低迷の年?ゴールドは強気継続です。
●不動産(REIT)
年初来 | 6ヶ月 | |
国内不動産 | -3.2% | -7.9% |
米国不動産 | 9.4% | -6.8% |
※米国不動産は米国株+REIT、日本株不動産は東証REIT
2023年3月1日(円ベース)
日本のリート(J-REIT)はオフィスの比率が高く、世界リートは商業用の割合が高いのが特徴です。
今年の市況を見る限りだと、もっとも不安があるのはREIT(不動産)です。
J-REITについては日銀の金融政策動向と都内オフィスの大量供給があり、上値が抑えられている状態。
世界リートは年初来は好調ですが、これは昨年の下落が大きかったので反動の要素が大きいです。
米国が経済悪化した場合は商業用に影響するので、再び下落に転じる可能性はあります。
今年1年は悪材料が多いので注意が必要!
逆の考え方をすると、日米REITとも今年に懸念材料が集中しているので仕込みチャンスとも言えます。
一定期間のマイナスを抱える事を許容できる人ならば、面白味がありそうです。
●金投資(ゴールド)
年初来 | 6ヶ月 | |
金先物 | 5.6% | 8.1% |
※2023年3月1日(円ベース)
いずれの資産もスッキリしないのですが、ゴールド(金)は好調です。
米ドルと値動きが反対になる傾向があることに加えて、不景気に強いという点では現在の市況に合っている資産ですね。
1年リターンでは円ベースでは20%超えで、直近は金投資をしていた人がもっとも好成績という結果。
ただし、この資産は基本的にリスクヘッジとして位置づけなので、資産を大きく増やすのにはパワー不足です。
その点では、強気といっても資産全体に対する割合は小さくなりますね。
いずれの投資もデメリットあり!幅広い資産を保有する
いろいろと書いてきましたが、結局はどの資産も難ありです。
景気の先行きがハッキリすれば予想しやすいのですが、現状は不透明なので動きずらいですね。
株式情報を見るとポジティブな話も多いのですが、債券市場は景気低迷と金利上昇リスクを一貫して警告しています。
つまり、意見が分かれているということ。
現状では【この資産が主役】というものは断定できません。
株式については「今がチャンス」「ここが転換点」みたいな話は多いのですが、それは超短期の話として聞いておいた方がいいでしょう。
今年の相場は3ヶ月もするとガラリと雰囲気が変わっている可能性が高い!
不透明感が強すぎるので、私は予想するだけ無駄だと考えています。
今後の見通しなどは、明日になれば正反対になっていても不思議ではありません。
今年は先行きが不透明なので決め打ちのような投資はハイリスク。
私の場合は、投資で失敗する時は欲張った冒険をした時がほとんどです。
こういった時期は、堅い投資に徹したほうが無難!
ただし、相場の主役は分かりませんが、何かしら資産にマネーが動く可能性は高いと考えています。
それであれば、幅広い資産(全ての資産)に投資をして総合点でプラスを目指すのが良いというのが私の結論です。
今回は「【最新版】今年の投資で期待できるのは?現状から考える運用戦略」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
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