今年は保有している債券の満期が複数あります。
その関係で、手元の現金が例年よりも多い状態です。
以前の計画では債券に再投資だったのですが、現在の低金利だとすぐには難しいですね。
ただし、現金のまま保有することは考えてません。
株式一括投資も相場の方向感がハッキリしないので悩ましい・・。
そこで、S&P500に連動するETFの積立を行うことにしました。
以前からS&P500の投資信託(eMAXIS Slim 米国株式)の積立をしていますが、今回は“為替ヘッジあり”のETFで実施していきます。
敢えて従来の商品とは違うものを選択したという事になりますね。
私が“為替ヘッジあり”と“為替ヘッジなし”を使い分ける理由について紹介していきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
長期は“為替ヘッジなし”、5年以内は“為替ヘッジあり”を選択
『為替ヘッジあり・なし』については、投資家により様々な考え方があります。
私の場合は運用期間で選択するようにしています。
基本的に10年以上の長期投資であれば『為替ヘッジなし』で運用します。
『為替ヘッジあり』は円高・円安の影響を抑制できますが、ヘッジコストが発生するので若干パフォーマンスが落ちます。
10年・・20年・・と運用期間が長くなるほど『為替ヘッジなし』の方が有利になる可能性が高いですね。
一方で5年程度の運用だと視点を変える必要があります。
期間が短いので利益がそれほど増えていない状況も想定しなくてはいけません。
そこに円高が重なれば利益が大きく削られてしまいます。
株価下落も重なった場合は、大きなマイナスということも・・・。
期間が限定されている運用では、若干パフォーマンスが下がるとしても『為替ヘッジあり』を選択する方が安心感がありますね。
今回の運用資金は、もともと債券投資で使う予定だったものです。
数年後に魅力的な債券が出てくれば売却予定なので、リスクが小さい『為替ヘッジあり』を選択することにしました。
また、個人的に数年間は円高を警戒しているという事もあります。
ETFを選択した理由は、逆指値ができるから!
今回のS&P500(為替ヘッジあり)の運用は、有力な債券が出てくるまでの期間限定です。
目安としては5年程度で、長くても10年未満。
いろいろ考えた結果、ETFを選択することにしました。
ETFは信託報酬が安さが魅力の一つですが、私にとって最大のメリットはリアルタイム売買が可能な点です。
一定水準まで下がれば強制売却する逆指値も可能。
ある程度上昇した時点で逆指値をすれば、一定の利益は確保したも同然です。
投信は長期で運用してユックリ取り崩すのには適していますが、突然の急落には対応できないので運用期間が限定している時はETFを選択するようにしています。
尚、S&P500(為替ヘッジあり)には以下のような商品があります。
銘柄 | コード | 信託報酬 |
上場インデックスファンド米国株式(ヘッジあり) | 2521 | 0.15% |
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(ヘッジあり) | 2563 | 0.15% |
NEXT FUNDS S&P 500 指数(ヘッジあり) | 2634 | 0.09% |
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(ヘッジあり) | 2630 | 0.078% |
私は長期の積立投資を除くと、基本的に全ての商品に逆指値を設定するようにしています。
現在の資産(1億円以上)に到達できたのは、“資産を減らさない”という点に拘ったことが大きな要因。
投資経験が長いわりに銘柄選択は全く向上しませんが、守りの手法をとるようになってから資産増に加速が掛りました。
ETFを選択する時に重視したのは何?
ETFの中から私が選択肢のは、【2521】上場インデックスファンド米国株式(ヘッジあり)です。
・・・・ん?
上記の表を見ると、信託報酬が一番高いですね。
不思議に感じる人もいるかもしません。
ただし、5年程度の運用だと影響は微々たるものです。
成績の差は無いと考えて問題なしです。
私が【2521】を選択した最大の理由は、この銘柄だけがSMBC日興証券の金額積立に対応していたからです。
※株式やETFを投信と同じ感覚で投資できるサービス(通称:キンカブ)
投信のように1万円とか5千円といった金額で買えるので、株価は関係ありません。
しかも積立買付も自動設定ですし、買付け手数料は100万円まで無料。
参考までに以下が私の設定内容です。
5日・10日・15日・20日・25日にそれぞれ2万円づつで月に合計10万円。
尚、買付金額は100円から可能で、買付は月1回でも設定できます。
考え方は一般的な投信積立と同じ!
ETFでドルコスト平均法ができるのは嬉しいですね。
私にとっては小さなコスト差よりも、金額買付(ドルコスト平均法)の方が遥かに魅力的。
迷うことなく即決で【2521】上場インデックスファンド米国株式(ヘッジあり)を選択しました。
キンカブはSMBC日興証券の神機能だと思うのですが、知っている人が少ないので勿体ないですね。
関連 SMBC日興証券の大逆襲!ネット証券を圧倒する5つの魅力とは?投資は失敗しなければ、勝ったも同然です。
資産運用への意識が高まってきて、以前よりも投資に関心を持つ人が増えてきました。
これは素晴らしいことだと思います。
一方で少し気になるのが『増やすのを急ぐ』『大きな儲けを狙う』といった投資が脚光を浴びている点。
これらの投資が悪いという話ではありません。
大きな利益ばかりがクローズアップされて、失敗した時の傷の深さに対する情報が少ない点が問題だと思います。
リスクに対して、本当の意味でシッカリと頭に入って取引している投資家の割合は少ない気がします・・。
私が10年の投資経験で学んだのは“投資で大勝するのは難しい” でも、“負けない投資は簡単にできる”という事です。
守りの体制がシッカリ構築できると、大きな投資ができるようになるので結果的に利益金額は大きくなっていきます。
ここ数年は1000万以上の利益が普通に出せるようになったのも、守り重視にしたおかげだとか考えています。
引き続き堅いスタイルを中心にした運用を行っていきます。
今回は『S&P500(ヘッジあり)を購入!“為替ヘッジあり・なし”の選択基準は?』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。