日本人の個人投資家から人気が高いETFに【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETFがあります。
配当利回りが高いのが特徴で、6%を超えるときもありました。
しかし、コロナショックから基準価額が低迷。
魅力である配当も減少しています。
2020年6月に20%減配となっていましたが、8月18日には 40%減配と大幅悪化 の発表がありました。
そして、直近の配当利回りは3.5%程度まで低下・・・
※2020年9月18日現在
運用成績が低迷している中での減配発表ですので、保有者にとっては悩ましい状況です。
さて、結果は仕方ないとして、重要になるのが今後の行動ですね。
だいたい3つのパターンだと思います。
① SPYDは売却する
② しばらく継続保有する
③ 強気に買い増しする
投資は自己責任ですので、どの選択でも問題ありません。
本来はSPYDを保有してない私が口を挟むことでもありません。
ただ、この件について複数の相談が届いているので、私が同じような事態に直面した場合に“どのように対処するか?”を書いていきたいと思います。
最初に結論を言うと ①SPYDは売却する を選択します。
これは、商品云々というよりも、投資の基本という点からの判断になります。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
SPYDの購入を決めた時の動機は?投資の基準はココ
私が高配当ETFを買付する場合に重視するのは以下の2点です。
仮にSPYDを購入していたとしたら、同様だと思います。
●高い配当利回りが維持されること
簡単に言うと私が配当に求めるのは“安心感”です。
『元本がプラスのまま、高配当が続いて欲しい』というワガママな考えですね。
投資でありながら、<利回りの良い預金>になって欲しいという願望があります。
現状のSPYDに関しては、残念ながらこの希望を達成できていません。
さらに、他の高配当ETFと比べても弱さが目立ちます。
個人的な考えですが、保有を継続していいのは『現在のような状況を購入時点でイメージできていた人』だけだと思っています。
私自身はSPYDに対して、大幅減配は勿論ですが基準価額がここまで低迷が長びくとは想像していませんでした。
つまり、理解できていない商品という事ですね。
ここから上昇していく可能性もありますが、それは結果論という事です。
投資というよりも【神頼み】となっている状況ですので、私ならば売却という判断になります。
購入した目的と違う結果になっているのですから、ゼロベースから再考するのは当然の話ですね。
今回は高配当ETFを例として書いていますが、これが他の銘柄(ハイテク系のETFなど)でも同じです。
投資でミスがあるのは普通の事!重要なのはその後です。
SPYDを購入して後悔している人がいるかもしれませんが、投資で想定外のことが起こるのは普通の話。
ウォーレンバフェットでも、IBMで失敗をして売却に追い込まれました。
投資の神様でも失敗するのですから、私たちがミスをしても気にする必要はありません。
重要なのは、その後の行動ですね。
例えばバフェットはIBMを売却する過程ではアップルをどんどん買付しています。
これにより大きなリターンを獲得しました。
関連:バフェットの保有銘柄は?
同じレベルの成功をマネするのは難しいのですが、将来性の高い銘柄に変更するの事は私達でも可能です。
例えば、私ならば・・
SPYDを売却して【VOO】バンガード・S&P500ETF(米市場全体)に入れ替えることからスタートします。
大きな含み損を抱えている時は、市場全体の流れが掴めてない可能性が高いですからね。
ド定番に戻して、冷静になることが大切だと思います。
配当が欲しいならば、連続増配ETF【VIG】バンガード・米国増配株式ETF も選択肢です。
これらのETFとSPYDとの違いは、長期的な上昇への信頼感!
米国経済の成長と株価が連動すると考えれば、VOOの将来性は期待が持てます。
VIGは安定的に利益を生み出している企業が多いので、こちらも有望ですね。
保有銘柄に不安がある時は、将来の道筋が予想しやすい銘柄に入れ替えるのが私の方法です。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
分かっているけど、損切りがどうしても出来ない・・
個人投資家で多い失敗が“損切の先延ばし”です。
「買値まで戻ったら売却しよう・・」
この考えで傷口がだんだん広がり、最後は塩漬けになるケースが目立ちます。
精神的につらいのは分かりますが、『えいっ!やーっ!』で実行するしかありません。
冷静になれば、低迷株の回復を待つよりも優良株に乗り換えたほうが改善スピードが速いのは想像がつくはずです。
ただし、損切りは投資経験が浅いと精神的な負担が大きいのも事実・・。
いろいろと理由をつけて先送りにしてしまう人が多いですね。
大きく踏み出すのに抵抗がある人は、少しづつでもいいいと思います。
例えば、SPYDを100株保有しているならば、毎月10株づつ売却してVOO(VIG)などに入れ替えていく方法。
このパターンだと10ヶ月で銘柄が完全に入れ替わりますね。
精神的な負担が小さいことに加えて、仮にSPYDが大幅上昇となった時も恩恵を得ることができます。
とにかく大切なことは、 失敗した時に“神頼み”にならない事 です。
繰り返しますが、投資でミスがでるのは普通の話。
利益を出している人は、ミスに対するリカバリーが早いだけで銘柄選定が上手なわけではありません。
★記事で紹介したVOOは、私が米国株のメインとしてるマネックス証券だと買付手数料が無料です。
※2020年9月現在は、買付時の為替手数料も無料
関連:【海外ETF】VOOやVT、VTIなどの買付手数料が実質無料!
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は『高配当ETFのSPYDが大幅減配!ピンチの時に何をすべきか?』について書きました。
SPYDを保有していた人にとってツラい状況だと思います。
ただし、致命傷となる下げではないので今後の投資で取り返すのは難しくありません。
(この経験を飛躍への分岐点と捉えて欲しい)
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
最後に補足ですが、証券会社を選択する時に手数料を中心に考える人がいるのですがちょっと注意してください。
手数料で選択するのは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(米国株でマネックス証券を重視する理由の一つ)
過熱感がある相場でシッカリと資産を増やしていくには、守りを考えながらの投資が必須だと考えています。
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
(攻防一体、私のメイン手法です)
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私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
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