資産運用に関するサイトや本をみると、株式と債券を50:50の比率で持つことを提案しているケースが目立ちますね。
基本的に「株式が上昇している時は債券は下落」「株式が下落している時は債券は上昇」と反対の値動きをするので、安定的に運用ができるのが魅力。
私自身も資産運用のメインとしているのは、株式と債券が50:50となっている商品(セゾン投信)です。
今回は資産運用の王道手法とも言われる、株式と債券を組合わせる事のメリットについて書いていきます。
この記事の目次
株式と債券の組合せで本当に資産が増えるの?
積立投資で挫折してしまう人の話を聞くと「値動きが気になって・・」という意見が目立ちます。
その理由についてさらに深く考えると・・最終的に資産が増えているイメージを持てないからだと思います。
データ的には上昇期待が高い事は理解していたのですが、気持ちの根っこの部分では不安が残っている・・
「過去は良くても、これからは・・」なんて気持ちです。
確かに投資ですから100%はありません。ただし、私が完全にホッタラカシにしているのは「不安を持ってない」からです。
以下に相談者から多い質問に対して、私なりの回答をまとめてみました。
株式と債券が反対の値動きなら、価格は上昇しないのでは?
この質問は凄く多いですね。
片方が上昇した時に片方が下落するシーソーをイメージしているのだと思います。
確かに為替のような商品はドルが上昇すれば円が下落するので、この理屈が正解。片方が勝ったら片方が負ける状態ですね。
しかし株式と債券という商品は、為替とは根本的に特性が違います。
長期的に見ていくと株式も債券も成長する可能性が高いのです。(両方とも勝ってしまうという事です)
ちょっと分かりやすように、各商品の特徴を見てみましょう。
株式は世界経済の成長に乗っていく商品
株式の特徴としては、究極的に言えば全員が勝利者になる可能性がある商品。
先ほど米ドルが上昇すると円が下落すると書きました。ドルと円の価値で決まるので両方が上昇ということは100%ありません。
しかし、株式の場合は米国株が上昇したら日本株も上昇しますよね。
基本的には経済や企業の業績が上昇し続くならば、株価も上昇していく可能性が高いと考えて良いでしょう。
つまり、地球全体の株式に分散投資を行うのであれば世界経済の行方が重要ということになります。
参考までに直近のIMFデータを見てみましょう。
2020年 | ※2021年 | ※2022年 | |
世界 | ▲3.1% | 5.9% | 4.9% |
先進国 | ▲4.5% | 5.2% | 4.5% |
米国 | ▲3.4% | 6.0% | 5.2% |
ユーロ圏 | ▲6.3% | 5.0% | 4.3% |
日本 | ▲4.6% | 2.4% | 3.2% |
新興国 | ▲2.1% | 6.4% | 5.1% |
中国 | 2.3% | 8.0% | 5.6% |
インド | ▲7.3% | 9.5% | 8.5% |
※2021年・2022年はIMF予想(2021年10月12日)
※前回7月より21年の世界経済見通しは0.1%の下方修正。
経済成長の見通しでは世界は3%前後で伸びています。
つまり、米国のトランプ大統領の発言や貿易戦争などの懸念から短期的に市場が揺れているだけで、長期的な経済成長に関するシナリオは何も変わっていません。
私はこのシナリオが崩れない限り、世界分散の株式投資は非常に有効だと考えています。
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債券は金利が貰える商品
債券に関して言えば、株式よりも単純です。
投資商品ですので値動きはあるのですが、発行元である国や企業が破綻しない限りは、期日(満期日)が来れば元本が戻ってきます。
イメージとしては借用書みたいなものと考えてください。そして、期間の長さや信用力によって定期的に金利が受け取れます。
元本が全て戻ってきて金利がプラスで受け取れるという事は、普通に考えたらガチガチで勝てる商品。
個人的にも超鉄板系の商品なので、資産運用に組込んでいます。
定期預金に近いイメージの商品なので、大人気になっても良い商品だと思います。
関連: 投資信託にダメだしって本当?安定運用がしたければ債券に注目せよ
結論は、株式も債券も成長期待が大きい
さて、株式と債券の特徴を簡単に紹介しましたが、長期的にみると両方とも資産を増える可能性が高い商品だということが分かります。
つまり、「片方が上昇した時に片方が下落する」というシーソーの関係ですが、そのシーソー本体は昇りエレベーターに乗っているイメージです(土台が上昇)
勿論、大きな戦争や災害、リーマンショックのような大きな出来事が起こる可能性もあるので100%の上昇は約束されていません。
短期的に土台のエレベーターが下降することもあるかもしれません?
ただし、私自身は予期せぬ事態で暴落するような事があっても、それは一時的なことで長期的には成長していくと考えています。
世界的には人口は爆発的に増えていて、多くの人が幸せになりたいと考えています。
こういった状況の中で長期で経済を停滞させることは凄く難しい事です。
株式と債券が反対の値動きって本当なの?
株式と債券の値動きは基本的に反対の値動きをすると書きましたが100%ではありません。両方とも上昇する事もありますし、下落する事もあります。
ただし、原則としては値動きが反対になると考えれば問題ありません。
その理由は・・金利が・・・
ややこしくて頭が痛くなりそうですね(笑)
では、実践的なシンプルな理由を説明します。
株式や債券の値動きは、プロの行動が大きな影響を与えます。そのプロの売買行動を見ていくと自然と反対になるのです。
例えば、株式投資でチャンス(買い)の時に、一般の人なら預貯金から資金を調達する人が多いと思います?
しかし、プロの場合は保有している債券を売却して、それを株式に充てます。反対に株式が下落しそうな局面なら、それを売却して債権の購入に充てます。
つまり、値動きが反対になるのは当たり前の話。
債券と株価の関係を考える時は、プロの投資家がどう動くだけで考えた方が簡単です。
おまけ:株式だけじゃ駄目なの?
ちょっと余談ですが、長期投資においては、世界経済が右肩上がりである以上は、株式投資だけで良いという考え方もあります。
これは私自身も賛成する気持ちが強いのですが、ガチガチ運用を考える場合は債券を組込む方が良いと思います。
例えば、株価がメチャクチャになったリーマンショック時の米国債(バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND))の値動きを見てみましょう。
リーマンショックのような強烈な出来事があっときは、プロも現金比率を引き上げるので債券も一時的に売却されます。
しかし、あっという間に投資商品として安全性が高い債券に資金が流入していきます。やはりピンチの時は債券は強いですね!
世界経済の成長期待を考えた場合は株式投資だけでも良いのですが、万が一ということ考えれば債券の組合せは魅力。
債券を組込むことでパフォーマンスは落ちますが、安全性は高まると考えています。
リターンを重視するか安全面を強化するかで考えが分かれますが、私は資産が減る可能性はできるだけ0%に近づけたいので債券を組込むようにしています。
※上記のグラフはドルベースで為替は考慮していません。
今回は「ガチガチ運用で資産を増やせ!長期投資で株式と債券の組合せる理由」について書きました。
運用のヒントになる点があれば、参考にしてみてください。
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