投資に関する誤解!「若い人ほどリスクをとるべき」は間違い?

主要国が積極的に金融緩和と財政出動を実施していることもあり、株式などの金融商品には追い風が吹いています。

このような時は大きな儲けを出す人がいるので、一攫千金を狙うような商品が注目を浴びる傾向がありますね。

最近は中小型株などの値動きが大きい銘柄は“1ヶ月で2倍になった”なんて話もあります。

こういった情報が耳に入ってくると“私も買ってみたい!”という気持ちが湧き上がってきても不思議ではありません。

ただし、大きなリターンは大きなリスクをとっているだけというのが実態ですから、実際には失敗して損失を出している人もいます。

大儲けした情報はどんどん表に出てきますが、損した話というのは隠れてしまうケースが多いので注意が必要です。

「若い人ほどリスクをとるべき」なんて事もありますが、実際にはその人の状況によって全く違います。

今回は投資のハイリスク投資への考え方について書いていきます。

FPの世界では「若い人ほどリスクを取る必要がない」が常識

運用期間が長いと失敗しても取り返すことができるという側面があるので「若い人ほどリスクを取るべき」なんて言われます。

これは本当でしょうか?

将来の目標金額が決まっている場合は、 運用期間が長いほど利回りは低くても到達可能になります。

例えば老後資金として2000万円を準備すると想定した場合、20代なら積立投資(月2万円)は3%程度の利回りで達成できます。

つまり、早く投資をスタートした人ほど“リスクを取らなくて良い”という事。

“投資は早く始めた方が良い”というのはこれが理由です。

ちなみに仕事の経験上では、目標金額が定まっていない(将来の必要金額が分からない)人ほどハイリスクな投資になりがちです。

先ずは必要額を計算することが、資産運用の第一歩となります。

ハイリスク投資をしている人は、ほとんどいない?

投資で大儲けをししている人をみると、ついつい「私も・・」という知持ちになりますね。

しかし、ハイリターンを出している人は本当にハイリスクを背負って投資をしているのでしょうか?

「1ヶ月で株価が2倍達成!300万増えた」
こんな話をきけば、大勝負をしているように見えますね。

しかし、総資産が3000万円あれば、実際には10分の1しかハイリスク投資をしていません

仮に失敗しても生活が苦しくなる事も無いでしょう。

全資産をハイリスク投資している場合でも、その人が未婚で実家暮らしというパターンもあります。

失敗すれば精神的なショックが大きいですが、住居や食事が確保されているので破綻に追い込まれるわけはありません。

これが、一人暮らしならば家賃や光熱費などの支払いが苦しくなります。
食事も節約する必要がありますね。

結婚していて子供がいれば、教育資金の計画にも影響が出る可能性があります。

つまり、ハイリスク投資は誰でもチャンレンジしていいものではありません。

凄くリスクをとっているように見える人も、実際には安全圏を確保して行っているケースが大半です。

勢いでハイリスク投資を行うのは非常に危険ですね。

堅い投資から開始して、徐々にリスク許容度を上げていく

投資の初心者でいきなりハイリスク商品からスタートする人がいるのですが、これは本当に危険です。

リスクの許容度はイメージと実践では全く違うので、最初は低リスク投資(分散・積立など)からスタートするのが基本。

運用していく中で「もう少しリスクをとっても大丈夫だな!」みたいな確認のもと徐々にリスクを上げていく方が良いでしょう。

最初は5%くらいの下落でドキドキしていたのが、数年継続すると10%くらいの下がると“買いチャンス到来?”みたいな気持ちになっていきます。

運用を継続して経験を積むことによってリスク許容度は上がっていくのです。

ハイリスク・ハイリターン商品の運用で失敗する人は、精神的な圧迫から自滅するケースが目立ちます。

経験を積んでリスク許容度が上がってきてからの方が成功確率が高いと思いですね。

ハイリスク投資で成功している人も、堅い運用から開始しているケースが多いという事は頭に入れておくべきです。

【情報編】投資のヒント
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ハイリスク投資は不要! 堅い運用だけで充分です。

ハイリスク・ハイリターン投資について書いてきましたが、私は堅い運用だけで充分だと考えています。

「運用期間が長いと失敗しても取り返すことができる」というのは間違いとは言いませんが、前提条件が昔とは変わってきているので注意してください。

実は、この言葉には年々給与が増えていく事も含まれています。
投資で損失が出ても、給与が上昇していけば穴埋めができるという意味ですね。

しかし、現在の日本では給与が安定的に上昇する企業は一部に限られています。

昇給があっても税金や社会保険料が増えてしまい、手取り額は横ばいというケースも多いです。

このような状況で投資で失敗してしまうと、ダメージが大きい・・
安易に大きなリスクをとるのは考えものですね。

リスクを抑えた運用では大きなリターンが得られないと考えている人が多いのですが、時間を掛ければそんなことがありません。

例えばですが、20代から頑張って毎月5万円を積立てた場合は、 机上の計算では利回りが6~7%で老後には1億円程度になります。

ちなみに、日経平均株価の過去10年の年率リターンは10%以上、日本を除く世界株も10%以上です。
基準:2021年2月15日

つまり、保守的な運用でも充分に資産を築けるという事です。
周囲に惑わされることなく、コツコツを継続することが大切だと思います。

今回は【投資に関する誤解!「若い人ほどリスクをとるべき」は間違い?】について書きました。

記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。

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