★Photo by kaoru:『たん熊北店 本店』入口
私の楽しみである“高級和食店”に突撃するシリーズです。
今回は谷崎潤一郎など各界の著名人も訪れた京料理の名店『たん熊北店 京都本店』です。
ちなみに北店の読み方はキタミセです。
何を隠そう、私は昨年までキタテンだと思っていました(笑)
都内でも高級ホテルや百貨店に出店していてますし、お中元・お歳暮やお正月のおせちが大人気の有名店。
関西に出張する予定があったので、仕事の合間に『京都本店』に訪問しました。
結論をいうと店舗の妖しい魅力と研ぎ澄まされた料理に圧倒されまくり・・
前日から楽しみにしていましたが、想像を遥かに超える内容。
時間の概念が無くなるような強烈な経験をしました。
ここは、京都に行ったらぜひ訪問して欲しいお店です。
この記事の目次
第一印象は古くてボロボロ・・、今はこの感想を恥ずかしいと思う
前日から『たん熊北店 本店』での食事を夫婦で楽しみにしていました。
当日は気持ちを抑えきれずに開店の1時間以上も前に到着。
しかし、目の前にあったのは古くてボロボロの店舗でした。
正面玄関こそ小奇麗ですが、洗練された雰囲気はありません。
夫婦の会話も完全にストップです。
彡(´・_・`;)彡ヒューヒュー
開店まで周囲を少しお散歩して、いよいよ入店!
一歩踏み入れると外観だけでなく店内もかなり古い・・
過去に古民家カフェなどもたくさん行きましたが、実際には現台風にアレンジされています。
『たん熊北店 本店』に関しては本当に古いまま・・
(○゚д゚)ャバィカモ・・・
個室に案内してもらったのですが、そこまで行くのに右に左に曲がり続けます。
廊下が狭くて、圧迫感も凄いです。
期待の反動もあり、テンションはどんどん下がってしまいました。
・・・・・
しかし、不安だったのは、ここまでです。
やや重い気持ちの中で案内された部屋は・・
・・・・・
荘厳な雰囲気の個室でした。
★Photo by kaoru:『たん熊北店 本店』個室
部屋には年代物の立派な屏風や掛け軸が飾られています。
スッスゴィ…(゚Д゚ノ)ノ
古い建物なので風が吹くとギシギシと軋む音がするのですが気になりません。
重厚な雰囲気で、経験したことのない不思議な感覚です。
部屋の隅々を見ても塵一つなく、掃除が徹底されています。
そういえば、玄関は打ち水がシッカリされてました。
d(*´Д`*)ゞソゥソゥ♪
ウイルス対策として店内も抗菌コーティングを実施したそうです。
スタッフのマスクはもちろん、換気も徹底されています。
私達夫婦が来たのは、伝統を重んじる素晴らしいお店。
最初にボロボロの店舗という印象をもった自分に対しては、恥ずかしい気持ちになりました。
そして、この後に料理が配膳されて、『たん熊北店 京都本店』の凄さを見せつけられることになります。
ただの松花堂弁当のはずが・・、日本刀のような輝きを放つ料理
建物の雰囲気に触れるだけで価値がありますが、京料理のお店ですから主役のランチについて紹介します。
高いコースだと3万円くらいですが、私達夫婦が注文したのは1人約7千円の松花堂弁当です。
一般的な感覚からすると考えられないくらい高い!
((゚Д゚ll))ガタガタ
ただし・・これが凄い・・
仲居さんが蓋を開けた瞬間、宝石箱のような美しさが目に飛び込んできました。
そして、その美しさの中に刃物のような鋭さも感じます。
★Photo by kaoru:『たん熊北店 本店』松花堂弁当①
繊細なのに圧倒的な存在感!
これが、松花堂弁当・・・
いままでのイメージとは全く違います。
お料理なのに、日本刀のような妖しい輝きを放っています。
高校生の時に社会の先生が教えてくれた話が甦りました・・。
『西洋の刀は大きくて迫力がありますが、切るというより叩く・刺す!力で潰すイメージ』『一方で日本刀は薄く軽量、“切る”ことを追求した究極の刃物』
まさに『たん熊北店 本店』さんの松花堂弁当の雰囲気。
一般的な大きなエビの天ぷらみたいな派手な料理はありません。
それなのに、目が奪われて逸らせないのです。
磨き上げた確かな技術でしか出せない、尖ったような美しさがありました。
★Photo by kaoru:『たん熊北店 本店』松花堂弁当②
味については、隙のない見た目とちがって優しい柔らかい薄味です。
このギャップは反則ですね。
おぉ♪(〃▽〃人)
どれを食べても美味しいという感想しか出てきません!
最後に水物が出ましたが、こちらも漆黒のデザートで最後まで特別な空間が演出されます。
今回のコースは他と比べて低価格なものでしたが、一切手抜きはありませんでした。
『たん熊北店 本店』さんはリピーターが多いと聞きますが、この料理と空間を感じれば納得です。
ぜひ体験して欲しいですね。
予約が必須ですので、興味がある人は以下から利用してみてください。
一休.com
また、都内にも出店しています。
こちらでも、たん熊北店の味を堪能することができます。
(ランチは5千円程度からあります)


『たん熊北店』には、ぜひ足を運んで欲しい
京都に行ったら、やはりメインは観光だと思います。
お寺や神社、四季の花など見ごたえ充分な街ですね。
その中に『たん熊北店 本店』のような、少し贅沢な和食店に訪問することをオススメします。
私は『たん熊北店 本店』で食事をして、仲居さんの配膳一つをとっても見たことが無い作法で驚きました。
店舗の空気感も違うので最高の京都体験になるはずです。
2013年に「和食」はユネスコ無形文化遺産に登録されました。
外国の人から見れば、料亭・割烹で食事をすることは大イベントなんです。
実際にコロナウイルス発生前は、有名料亭は外国人の予約が多くて2週間~1ヶ月先まで予約でいっぱいという事もありました。
現在は日本食の最高峰を体験できる貴重な時期ですので、ちょっと背伸びをしても訪れておいた方が良いと思います。
京都に行った際には、ぜひ足を運んでみてください。
補足:たん熊北店の“おせち”は、凄まじい人気です!
たん熊北店に興味はあっても、京都ですので簡単ではありません。
出かける機会が無いという人もいると思います。
そんな人に注目なのが年始のおせち料理です。
そもそも私がたん熊北店を知ったキッカケは、百貨店の“おせちランキング”で毎年のように上位に入っていたからです。
実際におせちを注文して食べてみましたが、さすがの出来栄え。
人気になるのも納得でした。
今回は「たん熊北店 本店」ランチの感想!美しすぎる松花堂弁当に感動 について書きました。
価格は高く見えますが、それを遥かに超える感動がありました。
有名料亭・割烹は観光客が増えるにしたがい予約がとりずらくなっていくと思います。
\_(`・д・)ココ重要
今は貴重なチャンスなので、ぜひ足を運んでみて下さい。