米国株は年初から荒っぽい値動きが続いています。
1月のスタート時点のS&P500は約4800ポイントでしたが、利上げやロシア問題で3月10日には約4200ポイントまで下落。
3月末には4600ポイントまで回復しますが、再び下落して5月半ばには約3800ポイントになります。
6月前半はやや上昇に転じで約4000ポイントです。
※22年6月9日現在
半年弱の数字を見ても大きく上下を繰り返していることが分かりますね。
ここでシッカリと考えなくてはいけないことがあります。
それは、企業の業績は大きく変わっていない点です。
つまり、投資家が勝手に悲観したり楽観しているだけ!
業績等は無視された状態で、株価だけが乱高下しています。
残念ながら今年は1年を通してこの状況が続く可能性が大きいです。
仮に足元の株価が上昇した場合でも、私は秋に再下落することを想像しています。
今回は米国株の状況と投資スタンスについて書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
6月・7月は上昇しても、8月頃から再び下落する可能性あり
今年の投資で思ったような結果が出てない人を見ると、昨年までの考え方を引きずってしまっている人が目立ちます。
2021年までは金融緩和で市場にどんどんマネーが流れ込む状態でした。
つまり、下落してもすぐに反発する市場。
「下がったら買い!」というスタイルが正解だったと言えますね。
しかし、現在は米国は金融引き締めへと転じています。
利上げに加えてバランスシートの縮小です。
縮小は6月から開始され、更に3ヶ月後からは倍増する計画!
つまり、下がっても買いが入るという下地が無いのです。
昨年までとは違うことをシッカリと認識しなくてはいけませんね。
こういった背景があるので、7月の決算発表で明るい見通しが出ても株価は下落に転じる可能性があると想像しています。
年初から考えれば損している人が多い印象ですが、途中で仕掛けた人は含み益が膨らんできている状態。
米国ではインフレの高止まり、バランシート縮小の拡大、中間選挙といった不透明要素が複数あります。
このような背景があるのですから、上昇した時に“一旦、利益確定をしよう”と考える人が増えると予想しています。
繰り返しますが、米国は金融緩和から引締めに転じました。
株式への大きな下支えを失ったのですから、投資家の利益確定を急ぐ心理は以前よりも強くなるのが自然です。
6月~7月が好調であっても、一定の利益を確保できれば売ろうとする人が増えてきます。
昨年までのような一直線で上昇する相場は、数年間は無い考えた方が良いでしょう。
米国経済は緩やかに成長する!でも、グロース株に対しては弱気
米国株に対して少し悲観的なことを書きましたが、米国経済の成長がストップするわけではありません。
今後も緩やかな右肩上がありを継続していくと予想されるので、中長期投資では魅力的な市場です。
ただし、ジグザグを繰り返しながらの「緩やかな成長」です。
コロナショックからの反動のような大幅リターンを期待してはいけません。
新型コロナウイルスに対して、2020年以降の米国は経済対策として巨額のマネーを投じてきました。
しかし、今後は財政支援がなくなり、金融引き締めも進むのですから成長減速は避けることができません。
経済成長が鈍化するなかで警戒しなくてはいけないのが、割高株への投資です。
また、物価上昇への警戒が続いているので、金利上昇に弱い商品は避けたいですね。
単純に考えれば、グロース株がその条件に当て嵌まります。
成長株への投資がダメということではありません。
今までのように上昇していく銘柄もあると思います。
ただし、従来までのような成長株に全力というのは危険が大きいですね。
グロース株への投資比率は縮小していくべきというのが私の考えです。
不透明感はしばらく続く!時間分散などでリスクを下げる
米国企業の業績は安定してきましたが、株価は投資家心理を反映して上下に大きく動いています。
この状況は1年を通して続くと予想されていることから、「今が買いのチャンス」という明確な時期はありません。
足元で株価が上昇していも、バランシート縮小の加速や中間選挙といった不透明感もあり再下落の可能性があります。
一方で米国経済の成長はスピードは鈍化しますが、緩やかに上昇を続けていくと予想されます。
割高銘柄をさけて財務体質が良好で稼ぐチカラがある企業に投資をしていく事については、何も不安を感じる状況ではありません。
もっとも、相場全体の動きは予測不能な状態が続くので一括投資よりも時間分散を優先したいですね。
私は米国の個別株にも投資をしていますが、これらも含めて全て時間分散の積立投資にしています。
リスクをとって短期的なリターンを狙うのではなく、来年・再来年と長期で着実に資産を増やしていく方針です。
今回は「米国株は秋に再下落する可能性あり!一括投資より時間分散を優先」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
米国株の3銘柄を PayPay証券 でコツコツ買付中です。
米国株は1株から買えるので、相対的には日本株よりも少額で投資可能。
ただし、1株を買うのに約30万~40万円の資金が必要な銘柄もあります。
こういった銘柄だと時間分散の投資も難しいですね。
そこで注目なのが、PayPay証券 です。
この証券会社は一般の証券会社と違って注文方式が金額買付となっています。
A銘柄を1株という買い方ではなく、A銘柄を1000円分という買い方ですね。
この方式だと株価の大小は関係ありませんね。
PayPay証券で取扱っている銘柄なら全て1000円から購入可能。
私は米国の個別株(JNJ、GOOGL、V)については、銘柄ごとに毎月3万円程度を継続買付しています。
※自動積立の設定をして放置。
目先の株価は予想できないので、長期で有望な銘柄に絞ってコツコツ投資。
5年~10年で大きなリターンを目指す戦略です。
PayPay証券は私のように複数の銘柄を少額で細かく購入したい人や、高単価銘柄に投資したい人にとっては便利です。
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