米国株は年初から好調を維持しています。
足元では株価上昇に加速が掛かっているようにも見えますね。
以下は米国の主要指数、2023年4月末時点の状況です。
米国の人気指数 | 配当 | 予想PER | 年初来リターン |
NYダウ工業株30種 | 2.1% | 17.9倍 | 2.9% |
S&P500種 | 1.7% | 18.9倍 | 8.6% |
ナスダック100指数 | 0.9% | 26.0倍 | 21.1% |
米国株に対して市場が強気になっている要因の一つに、GAFAM(アルファベット、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)があります。
23年1-3月期決算に対して警戒感が高かったのですが、概ね市場予想を超える内容だったことが安心感に繋がりました。
IT関連の大型株が市場を引っ張っている状況です。
また、日本では日銀の大規模金融緩和策の維持が決定。
この発表で日経平均株価は年初来高値で取引を終えました。
日米株価とも絶好調といっても良い状態!
個人投資家も、資産額が過去最高となっている人もいると思います。
さて、このまま株価上昇となれば最高ですが、それは難しいと考えています。
私の投資方針は守りの姿勢を維持!
米国株の下落シナリオについても変更していません。
今回は、これらからの米国市場で警戒すべき点について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
GAFAMは好調ではない!米経済の不安はこれからです。
直近の米国株の安心材料は、GAFAMの決算が良好だった点があります。
しかし、これは以前の絶好調だった時と比べると物足りない内容。
投資家の警戒感が強すぎたので、「思ったよりは良かった(悪くなかった)」という意味での反発ですね。
1-3月期は米経済(GDP)はプラスでしたが、今後を考えると不安があります。
米実質GDPの予想は、4-6月期はゼロ成長(若干プラス)に減速・・。
つまり、下がっていくのは今からです。
米実質GDPの7-9月期は、マイナス成長となる予想。
景気が厳しくなるのは後半戦ですね。
尚、10-12月期についてはプラス回復の予想ですが・・、
ここもマイナスを予想する声が増えてきいます。
「不景気の株高」というケースもあるので株価が下がるとは言い切れませんが、米経済が下向きの点はしっかり押さえておきたいですね。
景気が下向きの中で企業の業績が上向くかは不透明。
大手ハイテク企業の中には「広告事業で改善の兆し」みたいな話もありますが、景気減速で企業が広告出稿に慎重になることも考えられます。
「ChatGPT」なども大きな話題になっていますが、将来的にどのくらい業績に寄与するかは分かっていません。
期待先行で株価が動いているように見えるので、慎重に判断した方がいいと思います。
景気減速の中で「米国債務上限問題」が浮上?大荒れの可能性
前項では、米国株の上昇が続かないと考える理由について景気への不安について書きました。
実はもう一点ありません。
それが『米国債務上限問題』です。
債務が法定上限に達した場合は、議会の承認を得て上限を引き上げないと最悪は債務不履行(デフォルト)に陥ります。
デフォルト回避には上下院で法案を可決する必要がありますが、上院は民主党・下院は共和党のネジレ議会。
可決までは、難航しそうですね。
もっとも、過去はギリギリで妥協してデフォルト回避となっています。
今回も同様の可能性が高い。
気になるのは、このゴタゴタが7月~9月ごろに起きそうなことです。
この時期は、米経済がマイナス成長と予想されています。
ネガティブ材料が重なりますね。
数か月後には、米国の景気低迷と米国債デフォルト懸念というニュースが同時期に発信されることも考えられます。
こういった時に、強気だった株式が一気に転げ落ちることは過去に何度もありました。
株価は上昇していますが、米国株に割安感はありません。
足元が堅調であっても、その先に悪材料が控えていることは頭に入れておきたいですね。
資産運用で大きなマイナスはNG!不透明時期は堅い投資で臨む
私が長く投資をしてきて感じるのは「大きな失敗さえしなければ資産は増えていく」という事です。
今までの投資生活で大きなリターンを残したことは、数えるほどしかありません。
ほとんどが平均以下ですね。
それでも1億円を超える純資産に到達できたのは、暴落時でも資産を維持できたことが大きいと思います。
積み重なった資産は、強気相場の時にガツンと増えますからね。
逆に、資産が途中で大きく減ってしまうと、心理的には損を取り戻すことを考えるようになってしまいます。
このパターンに嵌ると、回復すると利益確定をしてしまうので資産が増えません。
スタートラインに戻す為にに運用をしているような状態で、大きな寄り道となってしまいます。
私も仕事でいろいろな人と接しますが、運用で成功している人は堅いスタイルが多いです。
皆さんの周りでもiDeCo(個人型確定拠出年金)で「久しぶりに確認したら、凄い増えていた」なんて声や自身の経験はありませんか?
堅い運用は面白味が無いのですが、大きなマイナスの可能性も小さいので資産が積み上がっていくのが魅力です。
これは、米国株についても同じ事が言えると思います。
最近は値動きが派手な銘柄に注目は集まります。
ただし、そういった銘柄は国内のグロース市場でも見つけることは可能。
米国株の魅力は財務健全で安定成長が期待できる優良銘柄がたくさんある点だと考えています。
しかも、こういった銘柄は不景気になっても簡単には崩れたりしません。
仮に下がった場合でも、見直し買いが入る可能性が高いですね。
私は将来の目標が数千万円であれば堅い銘柄だけで充分という考えです。
一攫千金のような難しい銘柄は、その成功確率を下げることになるので投資タイミングは慎重に考えなくてはいけません。
現在は不透明感が強い時期なので、わざわざ難しい銘柄や投資手法を選択する必要はないと考えています。
今回は「米国株の投資方針は守り重視!株価の下落シナリオは消えていない」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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