新型コロナウイルスがもたらす市場への影響については不明瞭なところが多いです。
ただし、中国が拡散の封じ込めを行う過程で経済が一時的に停止したわけですから、影響がゼロということはありえません。
日本を含むアジア諸国はもちろん、貿易割合が高い欧州についても警戒が必要!
また、米国でも拡大懸念があり火種は世界各地でくすぶり続けています。
ただし、ウイルスはいずれ収束していくと予想されます。
本当に重要なのは今からです。
現在の株価乱高下は心理的な部分が大きいのですが、ここからは実体経済への影響が徐々に見えてきます。
個人的に警戒しているのは、 3月中旬から4月初め です。
今回は、米国市場の急落懸念について書いていきます。
この記事の目次
業績見通しの修正が行われる可能性が高い
個別企業の投資をする時に、重要なのが四半期ごとに発表される決算です。
新型肺炎の影響という点では、4月中旬から本格化する1-3月期の決算発表が注目!
ただし、その1ヶ月前の3月から企業より予想修正のアナウンスが出てきます。
その内容次第で株価が減速する可能性があるということです。
もっとも、投資家の多くは新型肺炎で少なからず影響がある点については理解できています。
その点でいえば、多少のマイナス情報であれば 問題ありません。
問題は予想よりも遥かに大きなダメージがあるという発表があった場合ですね・・
アップルは2月中旬の時点で、売上高予想について「達成できない見込みだ」と発表しています。
更に2月下旬にはマイクロソフトも売上の下方修正を発表しました。
こういったネガティブな話が各社から次々と出てくると、もう一段の下げがあっても不思議ではありません。
ウイルス不安で下がった株価は短期的には回復する可能性はありますが、その後も警戒は緩めない方がよいと思います。
悪い内容でも株価上昇というシナリオもあるけど・・
株式投資の難しいところは、現状の業績が悪いからといって下落するわけでは無い点です。
未来に対して株価は動いていくので、先行きが明るければ上昇する可能性が高いです。
今回の新型肺炎を考えれば、3年後も流行している可能性は低いですね!
こういった場合は悪いニュースが出ても、「ここからは、業績が上向いていく(現在が最悪期)」と考える投資家もいるので株価が上昇することもあります。
一方で「まだまだ底が見えない」と考える人が多ければ売られてしまいます。
私は、4月の決算発表後は7割くらいの確率で上昇すると考えています。
下落のストーリーに関しては3割くらいしか予想していません。
ただし、「安心した~」と気を緩めてほしくないと思います。
経済成長が続いている状況では株価は右肩上がりが普通。
その中で、3割くらい下落する可能性を考えてる時は、厳重警戒の時です。
(ギャンブル水準?)
こういった時に無茶をすると、今まで増やしてきた利益を帳消しにしてしまう可能性があります。
一定水準の下落があった場合は、売却するといった措置を徹底すべきだと思います。
私は投資する銘柄全てに“逆指値”を設定することで、対策をとっています。
★詳しくはコチラ
市場全体が下がるフラッシュクラッシュを警戒しよう。
私が今回のように企業の状況(影響度)がハッキリ分からない時は、個別銘柄よりも海外ETFや投信積立などのインデックス系を中心に投資を行います。
米国はGDPの7割を占める個人消費が強く失業率も歴史的な低水準。
今後も主要所得層(30歳~49歳)が増えていきますので、 中長期で成長が続くと考えています。
大型優良株で構成される S&P500(VOO)やナスダック市場の勝ち組(QQQ)といったETFが長期では面白いですね。
ただし、インデックスだから急落がないかといえば、そんなことはありません。
現在はAI取引も盛んなのでフラッシュクラッシュ(短期間の急落)が起きる可能性もあります。
もっとも、売られ過ぎれば“買い”が入るので一定期間だけ我慢していれば、株価水準はもとに回復していく可能性が高いです。
注意したいのはレバレッジ型の商品ですね!
例えば3倍の値動きをするDirexion デイリーS&P500ブル3倍 ETF(SPXL)みたいな商品は避けた方が無難。
レバレッジ型に投資していいのは、株式の方向感がハッキリしている時だけ!
心理面が中心で株価が動いている時は、避けるたほうが良いでしょう。
資産運用で失敗は許されない!買付を急ぐ必要なし
投資をしていると、目先の利益がどうしても気になってしまいます。
しかし、短期間の売買で利益を伸ばすのは相当な努力と才能が必要!
米国経済が右肩上がりに成長していくとするならば、 わざわざ難しい時期に大勝負をする理由は無い と思います。
実体経済の数字がはっきり見えて、成長に確信が持てた時に強気に買い付ける方が簡単です。
他の人よりも出遅れた投資の場合は、上昇リターンが周囲の人よりも劣ってしまうかもしれません。
しかし、危険を避けることもできます。
多くの人は将来の生活設計のために資産運用を実施していると思います。
これは“無くなっては困るお金”です。
新型肺炎による経済への影響がどの程度になるかはハッキリしていません。
不透明な時に無理な投資をしないのは基本ですね。
(積立投資は問題なし)
最後に再度繰り返しになりますが、私は個別銘柄に投資する時は全て逆指値を設定しています。
慎重すぎると感じるかもしれませんが、その結果として今回の急落でも例年通りに利益を獲得することができました。
また、大損する心配が無いので、今回のような相場状況でも平常時と変わらない気持ちで見ることができます。
長期投資では常に冷静でいられることが成功要素の一つだと考えています。
不安心理は取引手法で小さくできる事は、頭に入れておいてください。
今回は「米米国株の急落に警戒せよ!企業の予想修正が波乱相場に追い打ち?」について書きました。
投資の参考になる点があれば、ヒントにしてみてください。
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