新年度を迎えたので、米国株の人気ランキングを紹介していきます。
久々に私がランキングを見た印象を述べると、“大激震”といった感じです(笑)
米国株の投資では、高配当や連続増配の銘柄を堅実に保有するスタイルが定番でしたが、直近ではIT関連株への投資が勢いをみせています。
また、ランキング入りしている銘柄の実力(リターン)も気になりますので、その点もガッチリ検証してみたいと思います。
この記事の目次
米国株の人気ランキング 2018年4月1日現在
データは私がメインにしているマネックス証券の保有口座数を参考にしています。
※SBI証券では若干ですが順位が違いました。ただし、銘柄はだいたい同じ。
順位 | 銘柄 | ティッカー | 特徴 |
1位 | アマゾン・ドット・コム | AMZN | 小売・IT関連 |
2位 | アップル | AAPL | 携帯・端末機器 |
3位 | プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 一般消費財メーカー |
4位 | AT&T | T | 携帯電話事業など |
5位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 製薬、医療機器等 |
6位 | エヌビディア | NVDA | 半導体・自動運転銘柄 |
7位 | コカ・コーラ | KO | 清涼飲料メーカー |
8位 | エクソン・モービル | XOM | 大手のエネルギー会社 |
9位 | ゼネラル・エレクトリック | GE | 米国の大手複合企業 |
10位 | アリババ・グループ | BABA | ITサービス |
以前の米国株ランキングといえば、ジョンソン・エンド・ジョンソンやコカ・コーラといった堅実企業が独占していたのですが、現在は大きく変化しています。
アマゾン、アップル、エヌディア、アリババ・・情報技術を生かして成長する企業が次々とランクインしています。
アマゾンはマックやスタバと同じ一般消費財セクター。現在はクラウドサービスをはじめとするIT/デジタル関連(テクノロジー)の利益が大きいのでチョット不思議な感じがしますね。
さて、重要なのは次からになります。実績を見ていきましょう。
人気10銘柄のリターンランキング:2018年4月1日時点
このトップ10を直近1年のリターン実績で並べ替えてみました。
※米朝貿易戦争の懸念で株価が大きく下がった時が基準ですので全体的に厳しい数字です。
キャピタルゲイン(譲渡益)は勿論ですが、分配金(インカムゲイン)を含むトータルリターンで順位を決めています。
参考までに、私自身がリターン実績を見る時に実施している方法も書いておきます。(成績に応じてA・B・Cのランクに分ける)
順位 | 銘柄 | ティッカー | リターン(1年) |
1位 | エヌビディア | NVDA | A (パーフェクト) |
2位 | アリババ・グループ | BABA | |
3位 | アマゾン・ドット・コム | AMZN | |
4位 | アップル | AAPL | |
5位 | コカ・コーラ | KO | B (良く出来ました) |
6位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | |
7位 | エクソン・モービル | XOM | C (再検討すべし) |
8位 | プロクター・アンド・ギャンブル | PG | |
9位 | AT&T | T | |
10位 | ゼネラル・エレクトリック | GE |
リターン順位はテクノロジー関連が上位を独占する結果になりました。参考までに、1位のエヌビディアは1年で株価は2倍以上、アマゾンとアリババは1.5倍以上です。
それに対して、往年のピカピカ銘柄はやや厳しい状況・・・
さて、ここからは私の分析方法の説明ですので、興味が無い人はスルーしてください。読む人も参考レベルとして捉えていただければと思います。
A・B・Cに区分けして判断
私はリターン実績を見る時に、ザックリとA・B・Cに分類します。
(リターンランキング表の右側に記載)
ランク分けの基準は以下の通りです。
B・・・S&P500よりは劣るが期間中の実績はプラスとなっている
C・・・期間中の実績がマイナスとなっている
自分の保有銘柄が、A・B・Cのどこに位置しているかで、今後の方針を決めていきます。
保有株がAの位置にある時
投資としては大成功で含み益がシッカリ出ている状態。今後も上昇が期待できるのでガチガチのホールドです。
ちなみに、上昇が大きいと急落が心配で利益確定したくなりますが、上値を追うのを基本としています。
私は米国株では逆指値をして上値を追うので、含み益から下落して損失という経験はありません。(投資方法は以下)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
保有株がBの位置にある時
S&P500には負けていても、資産運用の考えで言えばプラスならばOKです。
1年前よりも株価が上昇している時は、企業に対する信頼や期待は維持されていると考えています。
市場の状況によってはAになることも有り得るという判断です。
ただし、財務体質が弱い企業の場合は急落する危険もあるので、S&P500ETFに乗り換えも選択肢。
基本的には利益が出ている状態ですから、そのままホールドです。
A・Bは合格点ですね。
保有株がCの位置にある時
C状態は要注意です。私がすぐにチェックするのは『同セクターと比較してリターンがどうか?』という点です。
年間リターンがマイナスで、同セクターおよびS&P500よりも成績が悪いという3点が重なった場合は即時撤退します。
私は以前に株式投資で数百万の損失を出した経験があるのですが、その原因は“自分にとって心地よい情報だけを取り入れた事”です。
例えば今回の中には、優良銘柄と呼ばれているものも含まれています。ある意味では都合の良い話はいくらでも列挙できます。
しかし、1年間で株価が下がった事実は、投資家の多くが失望している状態。そういった時は耳が痛くなるような話こそ積極的に集めなくてはいけません。
※ランキングの詳しい情報は以下にまとめてあります。興味ある人は覗いてみてください。
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「米国株の人気ランキングを検証!その銘柄は本当に正しいですか?」について書きました。投資のヒントになる点があれば参考にしてください。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(マネックス証券のトレールストップという神機能は注目です)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
米国株はマネックス証券が凄い(為替手数料が有利)
私は米国株・海外ETFの取引で、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
マネックス証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れた】するケースもあるので注目です。
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