2020年の最大イベントは大統領選挙になると思っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外のリスクが出現しました。
NYダウが2000ドル以上の下げで取引停止が連発するなど、株式市場にも予想以上の影響が出ています。
最高値と比較して約30%以上も下落したのですから、ただ事ではありませんね。
★NYダウ最高値との比較
基準:2020年3月18日現在
最高値 | 3月18日 |
29,500ドル | 19,800ドル |
さて、これだけ大きな下げたのですから、今年の米国市場の行方についても考え方を修正しなくてはいけません。
今回は米国株の見通しについて考えていきたいと思います。
結論を先に述べると 今年は厳しい状況が続く と考えています。
トランプ大統領が、新型コロナウイルスの問題は「7月か8月まで続くかもしれない」と述べている事から短期解決は望めそうにありません。
また、新型ウイルスの問題が落ち着いたとしても、再下落をする可能性が考えられます。
足元の株価は魅力的な水準には見えますが、私は慎重姿勢を維持したままです。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
下がるのは一瞬ですが、戻すのには時間がかかる
米国市場は大きく下がったので、リバウンドする期待があります。
さすがに行き過ぎですので、不透明感が消えれば一定の反発は考えられますね。
ただし、今年中に元の水準に戻るかといえば・・、難しいと考えています。
株価が回復するには2~3年の時間が必要だと想像してます。
理由としては、ここまで大きく下がると投資家の心理に変化が出てしまうからです。
今回は多くの投資家が含み損を抱えています。
その人達がどういった行動をとるかを想像してみてくだい。
上昇して含み損が消えた時に「ガチホールドで成功!このまま買いまくるぞ」となるでしょうか?
確かに一部には、こういった強気な人もいます。
しかし、多くの人は以下のようなパターンだと思います。
「再下落があったら怖いから、売却して現金化しておこう」
「株だけだと怖いから、債券を含む分散投資に変更しよう」
なかには、上昇過程で「マイナス額が〇〇万円まで減ったら、いったん損切しよう」という人もいると思います。
つまり、断続的に株式に対して売り圧力が入る状態になるという事。
少し前まで米国株のPERが高くても上昇し続けたのは、全員がイケイケだったからです。
(売却を考えている人がいない状態)
また米国のように資産の中で株式比率が高いと、消費行動にも影響がでることが考えられます。
GDPの7割を個人消費を占めている米国ですので、こういった事も市場に影響すると想像しています。
私自身は、年末までのNYダウは 強気のリバウンドがあっても25000ドル が限界だと考えています。
直近で大きな急落を経験しているので、株価が上昇してPERが高まれば利益確定をする投資家が増えてる可能性大。
低迷相場がどれくらい続くかは予想できないので、積立投資みたいな少額の時間分散の方がむいている状況ですね。
大切なのはある程度の期間は軟調な展開が続く可能性があるので、投資を急がないという事です。
1-3月期は勿論ですが、 4-6月期のGDP成長率は更に低下 する可能性が高い点は頭に入れておくべきですね。
ただし、あまりにも投資家が悲観的になっているので、経済指標や企業決算の内容が悪くても株価上昇となる可能性があります。
※想像よりも悪くない安心感で株価反転
米国株の水準は魅力的ですが、バーゲンではない!
今年の株価は伸び悩むかもしれないという内容で書いていますが、株価水準は魅力的だと思っています。
ただし、それは近年の米国株と比較した場合の話です。
現在のNYダウ PERを確認すると約15.5倍・・
※基準:2020年3月18日
年初の20倍超えと比較すれば数値が低くなりましたが、今後の利益修正も想定すればバーゲンと呼べる水準には思えません。
まだ、下値を追う余力が残っていると考えるべきですね。
今後は株価の上値が重くなる可能性を考えた上で投資をしていく必要があります。
さて、話は少し変わりますが、今回の株価急落でちょっと気になったのが、資産の株式比率が高いのに下落途中で買いを入れる人が多かった点です。
投資は自己責任ですが、下がった時に 買わないクセ をつけた方がいいと思います。
この理由は、 リスクが高い株式を多く保有しているのに、投資方法までハイリスクだと大きな損失となる可能性があるからです。
株式比率が高い人ほど、 追加投資は 慎重に行わないといけません。
割安水準だと思っても、反転上昇を確認してから行動するのが基本。
逆に言えば現金比率が高い人であれば、多少の買い付けをしてもOKだと思っています。
保有する資産状況によって投資方法(リスクの取り方)も考えなくてはいけないということですね。
株式比率が増えてきたら、現金割合が大きかった時と同じように投資をするのは失敗の原因になります。
確かに逆張りは大きく資産が増やせる可能性はあるのですが・・
新型ウイルスの終息メドや企業への影響が分かっていない段階では危険すぎますね。
現在の株価水準が魅力的ならば、 買うタイミングが多少遅くなったところで将来に大きなプラス になることは変わりません。
多くの人は長期で資産を2~3倍にする事を目指していると思います。
5~10%程度の下落でギャンブルのような買付は不要ですね。
もっとも、私も下がると買いたくなるので気持ちもわかります。
このウズウズした気持ちを我慢するのも投資技術の一つですね。
※σ(o’∀’o)私、この技術が低いです(笑)
長期的な上昇予想は変更なし!今年は慎重行動が必須?
2月後半~3月中旬の短い期間で、米国株が30%以上も下落したので驚いた人も多いと思います。
しかし、冷静に考えれが2019年の米国株は30%という過去最高レベルの大幅上昇だったのですから、その反動と考えれば不思議な数値ではありません。
ただし、下げてから回復するのに早くても数ヶ月かかるのが普通・・。
今年は大統領選挙という不確定要素があるので、さらに長引く可能性があります。
ここから年末までに株価の躓きはチョコチョコありそうな気がしますね。
トランプ大統領の再選も新型ウイルスの対応を失敗すれば赤信号が点滅となります・・
今年は個別株の投資でも時間分散が基本!
含み損がある人も、慌てて取り戻そうとしない事です。
これくらいの下げであれば、年単位で運用していけば問題ありません。
金融危機ではありませんので、人が動き出せば自然と経済は回復していきます。
そうなれば、投資マインドの高まりを待つだけです。
また、今年は変動が激しい相場だと思うので、個別株を買う時は逆指値(一定水準まで下がったら自動売却)をする事を検討して欲しいと思います。
私の経験では、米国株は上昇パワーが強いので、 下落して自動売却になっても利益が残ることがほとんど です。
もしも、読みがハズレて下落してもキズは最小限におさまります。
新型ウイルスに伴う下落でも年初から逆指値をしていた人は、成績がプラスとなっているパターンが多いと思います。
こういったリスクを抑えるサービスは積極的に活用していくと良いでしょう。
今回は「今後の米国株はどうなる?!株価水準と再急落リスクを考える」について書きました。
やや弱気の見通しとなっていますが、経済への影響が不透明ですので慎重くらいでいいと思います。
ここまで下がれば反転してからユックリ投資しても割安水準です。
安易な予想で買い急ぐ必要はありません。
大切なことは、一発逆転を狙わないことです。
長期で世界経済が成長するシナリオは、変わっていません。
慌てなければ難しくない相場だと考えています。
記事の中でヒントになる点があれば、運用の参考にしてみてください。
★私の米国株投資のメイン手法(逆指値) .
株価が下落した時に、ストレスが大きく掛かる人は注目してください。
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