7月は株主優待の銘柄数が30銘柄程度で非常に少なかったのですが、 8月は約100銘柄 で3倍以上もあります。
そして、翌月の 9月は400銘柄以上 で年間でも3月と並ぶ有力月です。
8月~9月は優待ファンにとっては“お祭り月間”と言って良いでしょう。
各月の大まかな優待数(2020年) | |||||||
1月 | 30 | 4月 | 30 | 7月 | 30 | 10月 | 35 |
2月 | 140 | 5月 | 30 | 8月 | 105 | 11月 | 40 |
3月 | 810 | 6月 | 110 | 9月 | 410 | 12月 | 180 |
優待数だけを見れば9月が多いのですが、内容比較ならば8月の方が強烈かも?
8月は小売や外食の半期決算ですので、節約に直結する優待が多いのが特徴。
“THE 優待”と言ってもよい王道銘柄がズラリと揃います。
具体的には、お買い物の割引として大活躍するイオン、サラリーマンの味方である吉野家などがあります。
私の優待獲得方法は、基本的に値動きリスクが無い“優待クロス取引”です。
優待ファンにとってはお馴染みの手法ですね。
⇒ 株価の動きを気にせず、優待だけが貰える裏技《クロス取引》
(私の優待取りのメイン手法です)
継続保有で優待がプラスになるサービスを実施している企業も多いので、長期視点でガッツリ仕込むのも面白いと思います。
ただし、外食関係を中心に新型コロナウィルスの影響が続いています。
業績低迷が続けば、 優待内容の改悪 も想像されますね。
※飲食店は販促の一つになっているので、死守するかな?
また、株価の底についても安易に判断できない状況・・。
安いと思って飛びついたら、そこからズルズル下がる可能性もあります。
個人的には毎月少額を積立て購入する方法が良いと思います。
投資経験が浅い人には注目です。
(次の項目で説明しています)
<低リスク>少額を毎月積立して優待銘柄を獲得する方法
株主優待のクロス取引は利益が堅くとれるので、この手法を利用する人が増えてきました。
競争率が年々高くなっているので、人気優待は1ヶ月以上も前から仕掛けないと獲得は難しい状況。
今回の記事で紹介する3銘柄は、長期保有すると優待がランクアップする仕組みなので、ジックリ仕掛けた方がいいかもしません。
長期保有の仕込みで注目なのが、SMBC日興証券の【キンカブ】。
これは「〇銘柄を毎月1万円づつ購入」といった感じで、個別銘柄でもドルコスト平均法ができる魅力的なサービス。
※【キンカブ】は、100万円以下は買付手数料が無料です。
コロナ禍の株式投資にも相性が良いですね。
⇒ 株主優待の新常識! 買付タイミングを悩まない『キンカブ』に注目せよ
kaoruが注目する2020年8月の優待は?
8月は約100銘柄と多いので、迷ってしまいますね。
しかし、やはり王道の“節約銘柄に勝るものなし”というのが個人的な感想。
今回は2つの企業をピックアップしてみました。
●イオン(コード8267)
総合スーパーで有名なイオンの優待は、家計に嬉しい内容。
割引特典があるオーナーズカードが貰えます。
(株主用と家族用で2枚)
写真:イオンHP 企業情報より
イオンは巨大流通グループなのでスーパーだけみても、イオンやマックスバリュ、ザ・ビッグ、まいばすけっと、アコレ・・と多数。
優待のオーナーズカードが利用できる店舗がどんどん増えています。
8月末の株主は9月1日~2月末の期間がオーナーズカードの適用期間です。割引きされた金額は4月にまとめて返金となります。
(2月末の株主は、3月1日~8月末です)
株式の保有数によって割引率が違うので、確認してみましょう。
株数 | 割引率 |
100株以上~499株 | 3% |
500株以上~999株 | 4% |
1000株以上~2999株 | 5% |
3000株以上 | 7% |
この割引対象になる金額は上限が100万円と決まっているので、3%なら半年最大で3万円の割引きです。(1年間なら6万円)
イオンの株価は、100株で約25万円なので年間の還元率は最大で約25%という凄い数字になりますね。
※基準は2020年7月22日現在
これが節約優待として支持される理由です。そして、更に嬉しいのが看板サービスの「お客さま感謝デー」との併用が可能な点です。
イオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなどの店舗では「お客さま感謝デー(毎月20日・30日)での5%割引特典」に加えて、株主優待のキャッシュバック特典が受けられます。
感謝デーしか利用しないという人も、優待を併用することで更にお得に利用できます。日々の買い物がイオン系列のお店が多い人は注目の優待ですね。
※注意点
キャッシュバック対象の支払い方法は、現金・WAON(電子マネー)・イオン系のクレカなどに限定されています。
尚、1000株を3年以上保有すると、2月に2000円相当のイオンギフトカードが貰える継続特典もあります。
●クリエイト・レストランツHD(コード3387)
社名を聞いても「?」という人も多いと思います。
この会社は飲食店を多数展開している事で有名な会社です。ショッピングモールやフードコートなどに出店しているケースが多いですね。
優待は系列飲食店(約200ブランド-約1000店)で利用できるお食事券です。
200ブランドってメチャクチャですね。利用できる店舗については以下にリンクを貼っておきますので確認してみてください。
★利用できる店舗⇒コチラ
フードコートの店舗を知らべてみたら、全てクリエイト・レストランツHDの系列だったということも珍しい事ではありません。
グループも拡大しており、利用できる店舗がどんどん増えているのが魅力!
社名が表に出てないので気が付かないのですが、後になって「えっ!ここも・・」とビックリする事が多いです。
8月末の株主には、11月中旬くらいに優待券が送られてきます。
(2月末の株主は5月下旬)
この銘柄も保有株数に応じて、お食事券の金額に差がありますので確認してみましょう。
株数 | お食事券 |
100株以上~199株 | 2000円分 |
200株以上~399株 | 4000円分 |
400株以上~599株 | 6000円分 |
最大:9000株以上 | 30000円分 |
100株だと約6万円くらいですので、1年(2月・8月)で4000円分の食事券ですから約7%の還元率ですね。
※2020年7月22日現在
また、継続株主保有制度があり、 富裕層や企業に対しては厳しいもの に半期ごとに2000円分(年間6000円分)のお食事券が加算されます。
近くに利用店舗がある人は、長期保有も面白そうですね。
他にもあるぞ!8月の凄い優待
8月は「イオン」「吉野屋」といったメジャー企業に注目が集まりますが、新興企業も優待を拡充しています。
その中から巣籠もり生活で利用者が急増中の“出前館”を紹介します。
従来は年1回(8月)の優待だったのですが、2019年から優待を年2回(2月・8月)に増やしました。
●出前館(コード2484)
日本最大級の飲食デリバリーサイト【出前館】は知っている人も多いと思います。
2019年から優待内容を【出前館で利用できるTポイント】にして年2回に拡充しました。
100株以上で半期毎に3000円が基本ですが、保有年数に応じて8月分が増えていくのが特徴です(最高は7年以上で年間8000円)
100株 保有期間 | 貰えるTポイント(円換算) | 年間合計 |
1年未満 | 2月末:3,000円 8月末:3,000円 | 6,000円 |
1年未満~2年未満 | 2月末:3,000円 8月末:3,300円 | 6,300円 |
2年未満~3年未満 | 2月末:3,000円 8月末:3,600円 | 6,600円 |
3年未満~4年未満 | 2月末:3,000円 8月末:3,900円 | 6,900円 |
対象店舗は全国で18000店以上あるので、デリバリーを利用する人は注目。
株価は100株で約15万円ですので、優待の還元率は4%ですね。
これ以外で個人的に気になった銘柄は、以下にまとめています。興味がある人は覗いてみてください。
優待クロス取引の比較 現在のNO.1証券は?
優待は非常に魅力的ですが、株価変動でそれ以上の損失を出しては意味がありません。この値動きリスクを避けて株主優待を取れることで人気なのが『優待クロス取引』です。
優待クロス取引は、株価の値動きを気にせずに優待だけが貰える裏ワザです。
クロス取引の方法については別ページで詳しく説明していますので、興味がある人は覗いてみてください。
さて、優待のクロス取引については、一般信用売りの取扱い数が多い証券会社ほど有利になります。
2021年1月15日時点で人気のネット6証券の取扱い数は以下の通りです。
SMBC日興証券 | auカブコム証券 | 楽天証券 |
約2100銘柄 | 約2500銘柄 | 約1100銘柄 |
マネックス証券 | 松井証券 | SBI証券 |
集計中 | 約950銘柄 | 約200銘柄 |
auカブコム証券のSMBC日興証券の強いですね。
私自身も優待取りに関してはSMBC日興証券とauカブコム証券の2社を中心に実施していく予定。(この2社は優待の必須証券)
公式 SMBC日興証券
公式 auカブコム証券
大手証券の日興と三菱系のカブコムは、株調達の優位性で他証券より一歩先を行っている印象。
余談ですが、私は 日興証券の『キンカブ』がお気に入り です。
個別株やETFを投資信託みたいに金額買付(A株を1000円だけ買いたい)ができるのが魅力!
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