23年の米国株は堅調を維持しています。
「今年は低迷する」という事前予想が多かったのですが、ここまでは正反対の結果!
8月10日現在、S&P500の年初来リターンは16.4%と二桁を超える伸びです。
景気減速への不安も足元では大きく後退!
米GDP成長率予想では、すでにリセッション(2四半期連続でマイナス成長)は見込まれていません。
また、7月FOMC後のパウル議長の会見では「スタッフはもはや米国の景気後退入りを予想していない」と発言がありました。
4-6月期の企業決算を見ても、EPSが市場予想を上回った企業(S&P500採用銘柄)は約80%で全体的に好調な決算と言える状況です。
FRBの利上げが最終局面の段階!さらに景気の先行きにも楽観論が広がってきています。
ただし、私は米国株に対して下落警戒は維持したままです。
今回は米国株の不安点について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
米国経済の足元は楽観的ですが、将来の悲観材料は燻っている
アナリストより米国の23年実質GDPの成長率見通しについては、良好な経済指標が続いていたことから上昇修正されています。
しかし、一方で24年の成長率見通しについては下方修正されている事実があります。
米国の利上げについては最終局面を迎えている状況。
金融引き締めも終了の雰囲気ですが、FRBのパウエル議長からは「利下げに転じても、バランスシートの縮小策を継続する可能性がある」という発言もありました。
量的引き締め(QT)の終了については急いでいないということです。
株価が堅調な時は、マイナス面のニュースはあまり取り上げられません。
足元の相場を見ると、発表内容の「良いとこ取り」をしているように見えます。
米国株の水準は、ChatGPTなどの生成AIの盛り上がりもあり少々行き過ぎていると考えています。
米経済の失速を支えた個人消費!来年はマイナス材料になる?
年初は米景気後退を予想する声が多かったのですが、経済指標は市場予想を上回る傾向が続いており総じて堅調です。
この要因の一つに、米GDPの約7割を占める個人消費が強いことがあげられます。
コロナ禍で実施された特別定額給付金などが消費に向かった点が大きいですね。
この過剰貯蓄が積み重なっていたことで、物価上昇であっても消費が鈍りませんでした。
ただし、時間経過にともない過剰貯蓄は急速に萎んでいます。
23年末には過剰貯蓄が消失するという予想もあるので、来年はアドバンテージが消えると考えた方がいいでしょう。
更に米家計のクレジットカード債務残高(2Q)は前年同期比16%増となっている点も注意。
ある程度の物価高止まりが想定されるなかで、個人消費がどうなっていくか注視していく必要があります。
現在は景気の下支えとなっている個人消費ですが、来年以降は景気の足を引っ張る存在になるかもしれません。
また注意したいのが、雇用について数値です。
雇用統計の全体枠とも言える非農業部門雇用者数を見ると、堅調に推移しているように見えます。
しかし、「一時雇用サービス」に従事する雇用者数の前月比が連続で減少している点は警戒したいですね。
こちらは景気減速(低迷)のシグナルとして使われることもあり、7月で6ヶ月連続減少している現状は警戒レベルの水準です。
米国債市場の「逆イールド(長短利回り逆転)」も続いており、景気後退のサインは今も点滅したまま・・。
私は株価下落への警戒は維持したままです。
投資は継続するが急がない!コツコツ投資を続けます。
利上げの停止期待や景気低迷リスクの後退、AIブームなど株式市場にプラス材料が溢れています。
しかし、それは良い部分だけを抽出した場合の話です。
実際には不安要素が燻っている点は頭に入れておく必要があります。
株価水準が切りあがっているので、本来なら買付していくのが正解(投資の王道手法)。
ただし、私は従来通り積立をコツコツ継続するのみです。
米国株へのスポット買付をする予定はありません。
隠れているマイナス要素が表に出てきた場合は、割高水準の株式は想定以上に大きく下がってしまう可能性があります。
高いリターンを目指せば、それに伴うリスクも背負う必要がありますね。
投資は小さいリターンで良いと思って臨めば、簡単に負けることはありません。
大儲けを狙った時に躓くことが多いです。
「先ずは負けないこと」を優先して、着実に資産を増やしていこうと思います。
今回は【米国株の上昇は継続するの?私は今後に対して弱気に見ています。】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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