新しい年(24年)がスタートしてから2ヶ月が経過しました。
今年は金融政策の変化(利下げ)と景気減速が予想されていましたが、NYダウは史上最高値の更新を連発しています。
ただし、金融政策の変更が実際に行われた時にマーケットがどのように反応するかは分かりません。
年後半には米大統領選が控えており、こちらも影響が大きいと思います。
いずれも株式に対してはプラス面とマイナス面があり、不透明感が消え去ったわけではありません。
好調な米国株ですが代表的な株価指数である ダウ工業株30種平均(NYダウ) で大きな発表がありました。
ついに、アマゾン・ドット・コム【AMZN】の採用が決定!
(24年2月26日~)
尚、アマゾンが新銘柄に加わったことにより、ドラッグストア大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス【WBA】が除外となりました。
WBAは、バリュー手法で人気が高い「ダウの犬戦略」の銘柄にもなっていたので、こちらも変更する必要があります。
今回の記事ではNYダウの配当戦略として有名な「ダウの犬 投資法」の銘柄改定、さらに年初来リターンの状況について紹介していきます。
米国株は好調ですがPERで見ると割高水準というのも事実。
振り返ると米国株が前不調だった22年は、NYダウ・S&P500・ナスダックの主要3指数は全てマイナスに沈みました。
その時にプラスで踏ん張ったのが、バリュー投資法の「ダウの犬 投資法(10銘柄平均)」。
年後半に向けて不透明材料が多いので「ダウの犬」は注目だと思います。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
ダウの犬投資法!【NYダウ 高配当10銘柄】に投資
ダウの犬投資法について知らない人もいると思うので、この戦略を簡単に説明します。
具体的な手法については以下の通りです。
拍子抜けするほど簡単です。
購入後は1年運用して、再び年末がきたらその年の高配当10銘柄を確認して入れ替えを行っていきます。
投資経験や相場観は一切不要の手法です。
NYダウの高配当10銘柄さえ分かればOK!
では、次の項目では、【24年 ダウの犬10銘柄(個別株)】について紹介します。
バリュー戦略を考えている人は注目です。
24年「ダウの犬 戦略」の10銘柄は何ですか?
足元の米国市場は堅調ですが、先行きを考えると不安材料もあります。
23年・24年前半はグロース株が強かったのですが、その前の22年はボロボロでした。
株価水準も過去と比べて高くなってきているので【ダウの犬10銘柄】に興味を持っている人もいると思います。
参考までに、米国株が低調だった22年の結果を紹介しておきます。
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 22年成績 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.4% | 13.4倍 | +1.1% |
NYダウ工業株30種 | 2.1% | 20.6倍 | -8.8% |
S&P500種 | 1.8% | 18.6倍 | -19.4% |
ナスダック100指数 | 1.0% | 23.8倍 | -33.0% |
この結果で注目したいのが、22年と現在のPERの違いです。
24年2月23日時点のPERは、22年末と比べて大きく上昇しています。
・NYダウ PER 27.1倍(22年末 20.6倍)
・S&P500 PER 23.0倍(22年末 18.6倍)
・ナスダック100 PER 34.1倍(22年末 23.8倍)
足元の米国株は好調ですが、この理由はPERが高くなったことで説明できます。
簡単に言うと実績(業績)ではなく、将来期待に対する買いです。
過去PERとの比較では、現在の米国株は割高水準と言えます。
堅い戦略としては、割安銘柄に注目すること。
「ダウの犬」もその候補と言えますね。
では、いよいい24年のダウの犬銘柄(改訂版)の発表です。
(♪っ・ω・´)っドゾ
24年改訂 ダウの犬10銘柄 (2024年2月23日現在)
24年改訂・ダウの犬 | 配当利回り | PER | 年初来 |
ベライゾン(VZ) | 6.5% | 8.9倍 | 7.9% |
スリーエム(MMM) | 6.5% | 10.8倍 | -15.3% |
ダウ(DOW) | 5.0% | 25.5倍 | 2.8% |
シェブロン(CVX) | 4.2% | 12.7倍 | 3.7% |
アイビーエム(IBM) | 3.6% | 19.5倍 | 13.6% |
シスコシステムズ(CSCO) | 3.3% | 14.3倍 | -3.3% |
コ・カコーラ(KO) | 3.2% | 22.7倍 | 3.9% |
アムジェン(AMGN) | 3.1% | 22.3倍 | 0.4% |
ジョンソン&ジョンソン(JNJ) | 2.9% | 19.5倍 | 3.3% |
ゴールドマン・サックス(GS) | 2.8% | 16.9倍 | 1.4% |
平均 | 4.1% | 17.3倍 | 1.8% |
上記が24年の【ダウの犬10銘柄・24年2月改訂版】です。
この手法は、年後半にむけて徐々に割安度が解消されることを期待する戦略(リバウンド期待)。
どうしても、年前半はリータンが低くなる傾向にあります。
参考までに年初来の状況を主要3指数と比較してみましょう。
★24年2月23日基準 米国指数&ダウ犬
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 年初来 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.3% | 17.3倍 | 1.8% |
NYダウ工業株30 | 1.9% | 27.1倍 | 3.8% |
S&P500 | 1.4% | 23.0倍 | 6.7% |
ナスダック100 | 0.8% | 34.1倍 | 6.6% |
2月までの数値では、「ダウの犬」のリターンが3指数と比べて出遅れています。
もともと「ダウの負け犬」とも呼ばれており、過去1年のパフォーマンスが悪い銘柄が集まっているのが理由。
時間を掛けて反発を待つのが基本になりますので、途中経過が悪いからといって挫折すると全く意味がありません。
一方で配当利回りとPERでは、「ダウの犬」は3指数よりも魅力的。
この部分に投資家の注目が集まってくれば、反発することが予想されます。
1年間はしがみつかないと結果が見えてこないという事ですね。
今回は「【最新版】2024年ダウの犬投資法!2月末の実績と新10銘柄」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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