「投資をしている理由」についてアンケートをとると、❝老後の生活資金❞という回答が1位になることが多いです。
それに対して、子供の教育資金や住宅の購入資金といった具体的な目的は少数派。
資産運用を実施する理由の多くは【将来への不安】という漠然としたものだと推察されます。
相談業務でも「老後は、どれくらい資産があれば安心ですか?」みたいな質問が多いですね。
1億円以上の資産を保有している人からも、この質問は多いです。
当初の目標を達成した後も、理由や目的がハッキリしないまま投資に多くの時間を割いているケースも少なくありません。
今回は投資のゴールについて考えていこうと思います。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
将来の必要額は?その答えが分からないと不安が消えない
「将来に向けての資産目標は?」という質問に対する回答は、その人によってバラバラです。
FP視点で気になるのは、目標金額がアヤフヤになっている人が多い点。
けっこう多い回答が以下みたいなものです。
「将来に向けて3千万円は必要だと思います。でも、5千万ないと安心できないかなぁ・・」
必要額が全く把握できていない状態です。
必要額が分からなくても運用はできますが、お金が増えても不安が解消されずらいのがデメリット。
こういったケースだと、3千万円に到達しても「やっぱり、5千万円・・」となり、さらに「7千万円・・」「1億円・・」とゴールは際限なく遠のいていきます。
いつまでたっても終わりが見えません。
お金が増えても漠然とした不安が続くので、安心感を得るまでに相当な時間が掛かります。
やはり、ザックリでいいので、将来の必要額を把握することが大切だと思います。
将来資金の目安は簡単に分かる!でも、心配は消えない?
将来の必要資金を知りたければFPに相談すれば試算してくれます。
しかし、「それは面倒でしたくない・・・」という人が多いと思います。
できることなら、お金も掛けたくないのが本音ですよね。
今は無料ツールでザックリとした試算ができるので、そういったものを利用してみるのもいいと思います。
例えば日本FP協会のホームページには『ライフプラン診断』の無料ツールがあります。
簡易的な内容ですが現状把握には充分です。
具体的な数字が見えてくると目標が立てやすくなります。
そして、大切なことは定期的にライフプラン診断を実施することです。
それだと、時間経過で漠然とした不安がぶり返します。
理想は、やはり専門家による定期的がチェックです。
ただし、お金を掛けたくない人は、上記のような無料ツールでもOK!
1年に1回でいいので、チェックするようにしてください。
具体的に将来の必要額が見えてくると、いい意味で無駄遣いもできるようになると思います。
配当金に着目した投資の方が、ゴールがわかりやすいと思う。
ここからは、私自身の運用やFP経験からの持論になります。
人によって感じ方が違うので、参考程度に読んでください。
ここ数年、私は配当金等(インカムゲイン)に着目した投資に大きな魅力を感じるようになりました。
この投資の強みは、①保有しているだけでいい(売却してはダメ)②1年間の収益(配当)が予想しやすい という点です。
例えば、以前に話題になった老後資金2000万円問題ですね。
この「2,000万円」という金額は、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月約5.5万円の不足が生じるということが元になっています。
実際には、2000万円を貯めても不安が消える人は少ない!
「もっと必要では?」と考える人が多いです。
私自身もそうなのですが、日本人は資産の取崩しが苦手な人が多いです。
目減りすると不安になってしまうパターン・・。
こういった人は、月に5.5万円の不足と言う点に着目して、定期収入を得られる仕組みを作った方がいいと思います。
私は2000万円を貯めるよりも、年間60万円程度の配当金(定期収入)の方が安心感が得られるタイプです。
将来に対しては お金の有る・無し という問題もありますが、「体力的に働けないかも・・」という不安もあると思います。
年金の受給年齢や金額についても不安があるので、定期収入を確保しておくと安心感が高まると考えています。
そう考えると、インカムゲインに着目した投資は魅力的ですね。
私と同じようなタイプの人は、選択肢の一つとしては配当均等に着目してみてください。
目標がないまま運用を行うと、資産はいくら増えても不安が消えません。
配当等については、給料に近いイメージが持てるのでゴールも描きやすいと思います。
今回は「投資のゴールは分かりずらい?配当金等に着目した投資のメリット」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
自己投資:ファイナンシャル・プランナー資格
「お金に関する知識や判断力をつけたい人」「FP業務に関心がある人」は、FP資格を目指してみてください。
2級FP技能士/AFPは名刺に記載するなど、仕事への好影響も期待できます。
人生100年時代!今後の有望資格だと思います。
生活でもお金の知識を持っておくことは重要!
尚、資格がなくてもFP業務はできますが、ある・なし では信用度は全然違います。
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更新も無いので、一生資格になります。
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