海外ETFはコストが安く選択肢も豊富です。
また、ETFは複数銘柄が一つにパッケージになっている金融商品なので、個別銘柄よりも選択が簡単!
個人投資家からの人気も年々高まっています。
大手ネット証券等で気軽に売買できるようになったので、海外投資のスタンダードとして定着した感じですね。
ただし、投資は必ず儲かるわけではありません。
人気ETFであっても、ズルズルと下がり続けるケースも・・。
今回は、日本の投資家から人気が高い海外ETをランキング形式で紹介。
更にリターンやリスクも調査しました。
尚、個別銘柄についても同様に調査していますので興味がある人は確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
★人気の海外ETFランキングTOP10 保有者が多い銘柄
ランキングデータはSBI証券の保有人数ランキングを参考にしています。
売買代金や出来高に関係なく、保有人数が多い銘柄が上位にくる仕組みです。
長期保有している投資家が多いほど順位が高くなる傾向があります。
では、早速ですが直近ランキングを確認してみましょう。
●ランキング調査期間(2023年9月4日~2023年9月8日)
※1ヶ月前から上昇橙・下落青
順位 | ティッカー | ETF名 | 特徴 |
1位 | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
2位 | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 米国株市場 |
3位 | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
4位 | VOO | バンガード・S&P500ETF | 米国株市場 |
5位 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 世界株式 |
6位 | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | 米国高配当株 |
7位 | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 大型成長株 |
8位 | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 半導体×3 |
9位 | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | インド株 |
10位 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 米国連続増配 |
海外ETF人気ランキングは、個別株と比べてランキングの変動が小さいのが特徴。
上位銘柄は、ほぼ固定しています。
今月のトップ10銘柄は、前月から変更なし。
順位についても、全く同じでした。
先月にランクを上げたインド株ETFのEPIも順位を維持しています。
米国の代表指数は長期トレンドの200日移動平均線を上回っています。
相場全体が大崩れする可能性は小さくなったと言えますが、株価水準から考えると上値も限定的だと思います。
しばらくモタモタした状態が続くかもしれませんね。
海外ETFランキングでは保守的な銘柄が中心!
長期目線で投資している人が多い印象です。
TOP10のうち4銘柄が配当系のETFです。
市場全体(VT・VOO・VTI)に投資する銘柄も、トップ10に完全定着している状況ですね。
また、ランキング外ですが、11位~15位の中には米国債に関連するETFが3つあります。
トータル的に堅い運用が好まれている状況です。
次の項目では、人気ETFをリターン順に並び替えてみます。
(人気ランキングとの違いにも注目)
直近1ヵ月の動向としては、成長株ETFの勢いに陰りが見えてきました。
反対に出遅れていた配当株ETFに反転の兆しがあります。
リターンランキング!成長株の強さが鮮明です。
人気の10銘柄を直近5年間のリターン順に並べかえました。
また、23年になってからトレンドの変化が見えるので年初来リターンも合わせて紹介します。
順位は分配金を含めたトータルリターンで決めています。
市場平均(VOO)を超えている数値は赤字にしていますので、注目してください。
●リターン調査の基準日:2023年9月8日
※順位横の( )数字は、前月の順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | 5年 | 年初来 |
1位(2) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 16.3% | 40.3% |
2位(1) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 15.9% | 123.0% |
3位(3) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 11.0% | 17.5% |
4位(5) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 10.0% | 7.3% |
5位(4) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 10.1% | 16.7% |
6位(6) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 10.1% | 15.5% |
7位(8) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 7.5% | 13.1% |
8位(7) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 7.5% | 0.3% |
9位(9) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 6.6% | 0.6% |
10位(10) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 4.0% | -5.1% |
順位については大きな変化はありません。
リターンについは成長株を多く含む【SOXL】【QQQ】が圧倒しています。
成長株は1ヶ月前にブレーキが掛っていましたが、再び上昇してます。
ただし、最近は上昇すると数日後に下落・・・、
頭を押さえられている印象です。
半導体×3倍(SOXL)も直近1ヶ月は不調でした。
バリュー系の配当株ETFについては復活の兆しが見えてきたと思ったのですが、再び軟調な動きになっています。
配当株・バリュー株が全体的に重いですね。
日本株はバリューが牽引していますが、米国は成長株が強い。
日米市場で中身が異なっています。
尚、海外ETFは今年になって【SPYD】が人気NO.1に返り咲きましたが、なかなか復調してきません。
また、値動きが大きい点は頭に入れておきましょう。
今年の米国株は強い印象ですが、中身を見ると成長株が強いだけです。
配当系ETFは横ばい状態ですね。
さて、ETFについてはリターンだけで良し悪しを判断するものではありません。
リターンは好成績でも、乱高下が激しくてストレスが大きい銘柄もあります。
次の項目では、価格変化が小さい順に並べ替えました。
安定性を重視する人に注目です。
人気10銘柄のリスクランキング!バリュー株の安定感が光る
人気の10銘柄を直近5年間のリスクが小さい順番に並べかえました。
●リスク調査の基準日:2023年9月8日
基本的に数値が低い方が価格変動が小さくて安定的であると考えてください。
尚、市場平均(VOO)よりも良好な数値は赤字にしていますので注目してください。
※順位横の( )数字は、前月の順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | リスク |
1位(1) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 19.6 |
1位(2) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 19.6 |
3位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 19.9 |
4位(4) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 20.5 |
5位(5) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 21.7 |
6位(6) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 22.0 |
7位(7) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 23.9 |
8位(8) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 24.9 |
9位(9) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 26.2 |
10位(10) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 106.8 |
順位はVIGが上昇!HDVと並んで同率1位となりました。
正確にはHDVが悪化して、VIGに追いつかれた格好です。
米国市場平均よりも良好なのは、配当株の『HDV』『VYM』『VIG』。
それ以外では世界株の『VT』ですね。
全部で4銘柄が市場平均よりも良好(安定感がある)という結果になりました。
配当株は安定感が高いと言われますが、その通りの状況ですね。
ただし、高配当ETFについては直近1ヶ月は低迷している点は注意必要です。
『VIG』(連続増配株)のように優良銘柄が多く含まれている方がトータルでは期待できます。
銘柄選びでは、リスク・リターンの両方を確認するのが基本。
尚、私が注目しているのは、クオリティ株で構成された 米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)です。
人気トップ10の中でいうと、VIGが近いイメージですね。
2銘柄のリスク・リターンは以下の通りです。
23年9月8日 | リターン(5年) | 年初来 | リスク(5年) |
DGRW | 11.0% | 10.8% | 19.6 |
VIG | 10.0% | 7.3% | 19.6 |
過去5年・年初来の成績はDGRWの方が良好。
リスクも同水準なので、安定感もあります。
不透明感が強い時は、クオリティ株は選択肢の一つとして魅力的だと思います。
ETFは基本に長期投資でリターンを出すのが設計ですので、結果を急ぎ過ぎないことが大切。
今回は「223年9月 海外ETFランキング!依然として牽引役はグロース株です」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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