2024年は日本株は好スタート！
日経平均株価はバブル最高値を通過して、4万円の壁も軽々と突破しました。
年初からのパフォーマンスは米国株と比較しても良好です。
でも、年初から約7千円の急上昇はスピード違反では？
利益確定の売りは出やすい状況です。
相場はジグザグに上下を繰り返しながら上昇していくので、保有期間中に下落が発生するのは仕方ありません。
マーケットは業績とは無関係の動きをすることもあり、そういった時にパニックにならないことが大切。
さて、相場は短期的には乱高下することがあるのですが、それが警戒されているのが4月です。
今回は足元のマーケットに対する注意点について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
「新年度は上昇する」は昔の話、4月中旬までは値下がりを警戒！
「新年度（4月）になると、国内機関投資家が買ってくる」
こんな話を耳にすることがありますが、これはかなり前の話です。
現在は、新年度は「益出し売り」が主流です。
これは、含み益のある株式を売却して新年度の利益を早めに確保する行為です。
先に利益をキープできれば、その後の運用がラクになるという理屈ですね。
日経平均株価の急上昇を考えると、今年は売りが強めになる可能性あり！
4月中旬くらいまでは、「益出し売り」が日本株の下押し圧力になると予想しています。
ただし、それらの売却資金は再投資されるので、一定時間が経過すればマーケットに戻ります。
国内機関投資家は、GW明けから本格的に投資をスタートして資産配分を固めていくパターンが多いようです。
海外勢の「4月買い」というアノマリーもある
「国内機関投資家が売りで、4月は下落で決定！」と言いたいところですが、相場が厄介なのは反対に動く人がいることです。
実は海外投資家の4月動向は、「買い」が圧倒的に優勢！
過去10年で見ると、4月は9回が買い越しという強烈な確率！
売り越しはコロナ禍だけなので、通常時なら全勝ですね。
ちなみに、3月の海外投資家動向は「売り」が優勢。
これは恒例パターンなので、気にする必要はありません。
海外投資家は年間でも4月の買いが多いのですが、日本株は好材料が多いのでその後も買い越し基調が続くことが予想されます。
ただし、J-REITのような利回り商品については、米国10年債利回りが高い状態だと外国人投資家の興味が薄い。
日本市場の全てが買われるわけではありません。
逆に言えば、米国の利下げがスタートすれば、J-REITへの注目が一段高まる可能性があります。
4月の動きは予想できない！投資は年間で考えた方が簡単
4月は国内機関投資家は売り、海外勢は買いが多い・・
大きな影響が持つグループが反対の行動をとることが予想されます。
個人的には直近3ヶ月があまりにも上昇したので、売り（利益確定）の圧力が強くなると想像しています。
ただし、4月の上下要因は、国内企業や経済とは関係ない動きです。
短期的には方向感が分かりずらい時期ですね。
足元の日本経済を確認して、1年を通して利益を狙う方が簡単だと思います。
国内企業の業績については堅調に推移しており、インバウンド需要の追い風もあります。
賃上げについても全体としては33年ぶりの5％超えとなり、消費者マインドも改善に向かっています。
尚、これに対して『大手だけ』みたいな話がありますが、中小企業（300人未満）についても平均4％程度と高い数字となっています。
日本株は足元の急上昇もあり一時的には軟調になることも予想されますが、1年を通せば現在よりも上に向かう期待は大きい。
米国株と比較しても割高感は無いので、外国人投資家の買い越し基調が続くと予想しています。
私は相場の上下は気にしないで、時間分散で買っていく戦略。
実体経済から考えれば上値はまだまだ追えるというのが私の結論です。
今回『4月の日本株は荒れ模様？恒例行事の「益出しの売り」が波乱要因』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
補足：私が投資情報を確認するのは基本的に週1回だけです。
私の情報収集は、基本的に週1回「岡三グローバルウィークリー」を確認するだけ！
米国株や日本株、債券などの情報や今後の戦略についてコンパクトにまとめられているので重宝しています。
多すぎる情報は投資行動にマイナスに働く場合があるので、 信頼できる情報に絞り込む ようにしています。
詳しくは別記事にまとめていますので、興味がある人は覗いてみてください。