今年は米金融政策の変更があるので、株式市場はしばらく不安定な動きとなりそうです。
1回目の利上げが予想される3月についても、上げ幅が0.25%と0.5%の違いで市場反応が大きく変わる可能性があります。
こういった時期に強気に投資を行うのは、ちょっと怖いですね。
PERが高い銘柄(成長株など)は、乱高下する可能性が高いので注意が必要。
株式に対しては、しばらく積立投資に専念していく考えです。
一方で強気に攻めているのがゴールド(金)への投資。
金価格については、地政学リスクが高まったことも追い風になり堅調に推移。
資産運用にゴールドを加えた効果が出ています。
さらに、2月~3月も100万円程度のスポット買付も計画中。
今回は私が利上げ前に金投資を実施する理由について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
ゴールドは不透明相場に強いが、金利が付かないのがデメリット。
ゴールド(金)の特徴は「実物資産」という点です。
その安心感から、株式や債券が下落する時でも買われる傾向があります。
今後に予想される経済状況の一つに、不景気の中での物価上昇(スタグフレーション)があります。
こういった事象では多くの金融資産が低調になるのですが、ゴールドはプラスで推移する傾向があるので注目が高まっています。
ただし、ゴールドには金利が付かないデメリットがあります。
利上げが続いても、その恩恵が得られないので不利とも言えます。
その理屈で言えば、金利が付かないゴールドからは資金が逃げていく可能性もありますね。
このような理由から、ゴールドに対して弱気な見方もあります。
私の強化方針に対しても疑問を感じる人もいると思います。
次の項目では、金投資を強化する判断に至った理由について書いていきます。
投資は心理が反映するので、理論からズレた動きをする。
金相場の行方については、【不透明相場への強気材料】と【金利が付かない弱気材料】のどちらが重視されるかで変わってきます。
私は前者の方が強いと見ているので、投資を強化しました。
金利が付かない点につては、大きなマイナス材料にならないと考えています。
この理由は、投資家の心理を考えると理解しやすいと思います。
金利が付かないことはゴールドにとってマイナス材料ですが、これを気にする投資家が金を売るタイミングを考えてみてください。
もしも、私がそのタイプの人間ならば利上げが開始する前に売ります。
売却タイミングとしては『まさに今、この時期』ですね。
弱気派が売却していく2月~3月はゴールドの仕込み時期というのが私の視点。
これが、利上げ開始前に買付している理由です。
さて、その後に金利が上昇していけば金を売る動きが出てくる可能性もあります。
この点については、正直なところ全く心配していません。
何故なら、その時期にゴールドを保有・追加投資をしている投資家は【不透明相場への強気材料】を重視している人が多いからです。
前述したとおり、【金利が付かない弱気材料】を気にする投資家は利上げ前にポジションを減らしていくので金相場への影響度は小さと考えています。
金利が付かない事は、ゴールドのマイナス材料。
しかし、過去の利上げ期間のデータを見ると上昇傾向です。
相場には投資家心理という微妙な要素が加わるので、理論とは違う動きになる事は少なくありません。
予想がハズレても問題なし!ゴールドは資産の一部として重要。
私は金利上昇していく中でも、ゴールドは上昇していくと考えています。
そして、【金利が付かない弱気材料】を不安に感じる投資家が売り行動にでる利上げ前が安値圏だと想像しています。
これが、昨年からゴールドを強気に買付している理由です。
もちろん投資ですから、この予想がハズレる可能性も充分ありますね。
私の行動は高値掴みという結果に終わるかもしれません。
その可能性がある中で、私がゴールドに積極的なのは【実物資産】だからです。
別の言い方をすれば「価値がゼロになることが無い資産」。
株式投資は究極的にはゼロになる可能性があるので、こういった強気な行動はできません。
それに対して、金投資については「予想がハズレても問題なし」という考えが根底にあります。
株式や債券とも値動きが違う資産なので、安定性を考える上ではゴールドは一定数を確保しておきたい資産。
下落しても無価値になる心配はありませんので、そのまま保有していればどこかで上昇する場面があると想像しています。
また、私は金ETFに投資しているので、一定水準まで下がったら自動売却になる設定(逆指値)もしています。
現在の保有分については、含み損になる前に売却する設定をしているので不安はありません。
「予想がハズレても問題なし」というスタンスで投資をしているので、強気に攻められるという事です。
私はドルコスト平均法! 純金上場信託「金の果実」(1540)
金投資について身近なものであれば純金積立ですね。
少額をコツコツ買付できるのがメリットでです。
ただし、買付コストが高めなのか気になる点です。
総合的に考えると、マネックス証券の純金積立が優位性があります。
(現物の引き出しも100gから対応)
コストや手軽さでは金ETFが選択肢になりますが、 こちらだと積立ができないのがデメリット・・。
そこで私が利用しているのが、 SMBC日興証券の“キンカブ” です。
一般の株式やETF投資は基本的に100株単位などのルールがあるので、買付するタイミングで購入金額が変わります。
それに対してキンカブは、投資信託のように金額指定で売買できる画期的なサービスです。
例:5千円ぶんだけ金ETFが欲しい
さらに、投資信託のように積立設定(定期定額)もできます。
最大で月に5回に分けて買付できるので、非常に便利です。
私は5日、10日、15日、20日、25日の5回で各20,000円(月10万円)を購入する設定をしています。
買付けているのは、金投資で人気が高い『純金上場信託「金の果実」(1540)』です。
実際に地金の裏付けがある現物国内保管型のETFです。
キンカブはSMBC日興証券のオススメ機能ですが、あまり知られていません。
“知っている人だけが得している状態”ですね!
ちなみに、私はJ-REITの投資でもこのサービスを利用しています。
(現在は1000万円分を保有)
キンカブは100円以上100円単位の金額を指定できますし、持ち分数量に応じて配当金も入金されるので便利。
個別株でも可能ですから口座を持っている人は、積極的に活用してみてください。
公式 SMBC日興証券の大逆襲!ネット証券を圧倒する5つの魅力とは?ETFは注文方法が豊富(逆指値もOK)なのがいいですね。
今回は『ゴールドの買付を強化中!3月の利上げ前に金投資を増額する理由』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。