日本人の資産運用といえば預金が定番でしたが、最近では投資信託の定期買付で運用する人が増えています。
☆積立預金 ⇒ 積立投資
積立投資は、少額から実践できるのが魅力です。
現在は、大手ネット証券ならば100円から投資が可能。
毎月の 収入の一部やお小遣いの中からチャレンジ できますね。
また、積立設定をした場合は定期的に同じ金額を買付けていくので、投資タイミングを考える必要がないのもメリット。
(成績が投資経験に左右されない)
この積立投資ですが、最近は月1回という設定だけでなく、毎日積立ができる証券会社も増えてきました。
選択肢が増えることは嬉しいのですが、経験が浅い人にとっては「毎月と毎日のどっちがいいの?」という疑問があります。
今回は毎日積立のメリットについて書いていきます。
この記事の目次
毎日と毎月の長期成績は同じ、違うのは何?
毎月積立と毎日積立で、どちらが好成績なるのか気になりますね。
過去データの検証では、10年や20年という長期投資であれば、ほぼ変わらないという結果になっています。
ただし、私は毎日積立の方が資産が増える可能性が高いと考えています。
成績は「同じ」でも「 資産が増えるのは毎日積立」・・・
非常に矛盾したことを書いていますね。
この理由としては、長期継続という点に関しては“毎日積立の方が有利”と考えているからです。
資産運用で「長期・分散・積立」と言われますが、この中で実践が最も難しいのが“長期”の部分です。
長期投資を阻む日々の値動き!ストレスが小さい毎日積立を活用
投資のベテランに「毎日と毎月のどちらを選択すれば良いですか?」と相談すれば、「どっちでもいいよ」という答えが多いと思います。
検証データを見れば成績に大きな違いはありませんので、この回答は正解ですね。
ただし、精神的なストレスは全く違います。
積立投資を開始してから2~3年くらいまでは “含み益が小さい、もしくは含み損” という状態も多いので、どうしても価格変動が気になります。
積立日に株価が高騰していれば、「高い時に買ってしまった・・」 「一週間早ければ安く買えたのに・・」といった考えがムクムクと湧いてきます。
そして、儲かっている人の成績を見て“私の方法(商品)は本当に正しいのかな?”という迷いも・・・。
積立投資はタイミングを考える必要がないのに、思いっきり考えてしまうのです。
毎日積立の場合は、原則として全営業日で購入になるので、余計なことを考えなくてよいのがメリットですね。
長期投資の継続性という面で考えると、毎日積立からスタートしたほうがストレスは小さいと思います。
勿論、買付タイミングが全く気にならない人であれば、月1回で問題ありません。
例えば、積立投資を10年も続けている人は含み益が相当に出ている状態なので、株価急落があっても、トータル利益はプラス維持の人が大半。
このような状態になると、積立タイミングでストレスを感じることもありません。
含み益が小さくて日々の値動きが気になる人は、毎日積立を活用してみてください。
応用編: スポット投資として毎日積立を活用する。
株式投資は「安く買って、高く売る」ができれば儲かります。
文字に書くと非常に単純ですね。
しかし、 これを意識しすぎて失敗する ケースがあります。
特に注意したいのは「○○ショックがあったら全力買いする」と考えている人です。
こういったことを公言している時は、頭の中が“買いたくてしょうがない”と思っている時が多いですね。
そして、この心理状態の時に市場が下がると、割安と判断して真っ先に買いを入れてしまう傾向があります。
・・・と、もっともらしい話をしていますが、これって以前の私のことです(笑)
安値で拾えたらと喜んでいたら、 第2弾・第3弾の下落が続いてしまって大失敗 という苦い記憶があります。
本当に大きな下げならば、1~3ヶ月くらい続く場合もあるので、本来ならば底をつくまで手を出してはいけません。
ただし、買いたい気持ちを抑えるのが難しいのも事実。
私はこういった気持ちが抑えられない時は、毎日積立で買付するようにしています。
例えば、2018年の後半は市場が急落しましたが、毎日積立で小分けにして1ヶ月で1000万円分を購入。
この買付けが翌年に大きなプラスになり資産を押し上げてくれました。
尚、下落が短期間で終了した場合は買付額が小さくなりますが、個人的には一週間程度で回復するような下げであれば全力買いなんて不要だと思います。
毎日積立がワンタッチでできる注目の証券会社
今回の記事で毎日積立に興味を持った人もいるかもしれません。
ただし、多くの証券会社は月1回の積立設定しかできません。
以下で紹介する証券会社は、ワンタッチ(1秒)で毎日積立の設定ができるので注目です。
☆マネックス証券
この会社は、1日あたりの積立額を設定する方法がワンタッチで可能。
(例:1日300円を積み立てる)
さらに、1ヶ月あたりの 月額指定 もできるのが魅力です。
(例:1ヶ月で合計2万円になるように毎日積立する)
※以下は私が月額指定で設定をした画面
⇒ マネックス証券「特徴まるわかり」 手数料から口コミ・評判等を徹底解説!
☆SBI証券
この会社は、毎日・毎月だけでなく毎週の設定もできます。
ネット証券最大手なので、投資信託だけでなく他の取引も含めて幅広い投資をしたい人に向いている会社です。
⇒ SBI証券「特徴まるわかり」 手数料から口コミ・評判等を徹底解説!
☆松井証券
この会社は、毎日・毎月だけでなく毎週の設定もできます。
ロボアドバイザーの評価が高い会社。最初の提案だけでなく、現状の投信に対する見直しするサービスもあります。
⇒ 松井証券「特徴まるわかり」 手数料から口コミ・評判等を徹底解説!
上記の3社については、 銀行口座から証券口座に定額を毎月自動入金するサービスがあります(マネックス証券は積立と同時に設定が可能)
自動入金にしておくと、証券口座の残高チェックをしなくてよいので、長期投資にはぴったりですね。
今回は「投資信託は毎日積立が魅力!スポット投資でも活躍するって本当?」について書きました。
資産運用では商品選定やコストは重要なのですが、それらはすべて長期継続しなければ何の意味もありません。
興味がある人はぜひ活用してみてください。