23年も気が付けば半分経過!7月から後半戦です。
今回の記事ではNYダウの配当戦略として有名な「ダウの犬 投資法」の23年6月末迄の状況について紹介します。
昨年(22年)は、NYダウ・S&P500・ナスダック100といった米国の有名指数が軒並みマイナスという波乱の年でした。
そんな状況の中で大健闘だったのが「ダウの犬」です。
(以下の表を確認してください)
★22年通期 米国指数&ダウ犬
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 22年実績 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.4% | 13.4倍 | +1.1% |
NYダウ工業株30種 | 2.1% | 20.6倍 | -8.8% |
S&P500種 | 1.8% | 18.6倍 | -19.4% |
ナスダック100指数 | 1.0% | 23.8倍 | -33.0% |
「ダウの犬 投資法」が厳しいマーケットでも堅調だったことで、投資家からの注目が高まっています。
23年の成績も好調を期待したのですが・・・
米国指標との比較も含めて紹介していきますので確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
ダウの犬投資法!【NYダウ 高配当10銘柄】に投資
ダウの犬投資法について知らない人もいると思うので、この戦略を簡単に説明します。
具体的な手法については以下の通りです。
拍子抜けするほど簡単です。
購入後は1年運用して、再び年末がきたらその年の高配当10銘柄を確認して入れ替えを行っていきます。
投資経験や相場観は一切不要の手法です。
NYダウの高配当10銘柄さえ分かればOK!
では、次の項目ではいよいよ本題です。
【23年 ダウの犬10銘柄】の6月末の状況を見ていきます。
※運用成績はドルベースです。
【23年 ダウの犬】半年後の成績は、若干のマイナスです。
ダウの犬戦略は、とてもシンプルな手法。
年末にNYダウ銘柄の中から、配当利回りが高い10銘柄を選択するだけです。
理屈としては、「配当利回りが高いということは割安で放置されている可能性が高い!リバウンドが期待できそうだ」という単純なものです。
さて、その基準で選択された銘柄はどうなっているでしょう?
以下が 23年ダウの犬 半年経過の状況です。
23年 ダウの犬10銘柄 (2023年6月30日現在)
23年・ダウの犬 | 配当利回り | PER | 年初来 |
ベライゾン(VZ) | 7.0% | 7.6倍 | -5.6% |
ウォルグリーン(WBA) | 6.7% | 9.3倍 | -23.7% |
スリーエム(MMM) | 6.0% | 9.9倍 | -16.5% |
ダウ(DOW) | 5.3% | 11.7倍 | 5.7% |
アイビーエム(IBM) | 5.0% | 15.5倍 | -5.0% |
シェブロン(CVX) | 3.8% | 8.0倍 | -12.3% |
アムジェン(AMGN) | 3.8% | 14.9倍 | -15.4% |
シスコシステムズ(CSCO) | 3.0% | 17.6倍 | 8.6% |
JPモルガンtチェース(JPM) | 2.8% | 10.6倍 | 8.5% |
インテル(INTC) | 1.5% | 24.5倍 | 26.5% |
平均 | 4.5% | 13.0倍 | -2.9% |
年初来の成績は-2.9%でマイナスとなりました。
3ヶ月前よりも2ポイントマイナスとなり、その影響で配当利回りは若干上昇しました。
「米国株は好調」というイメージですが、ダウ犬10銘柄は低迷中です。
さて、ダウの犬銘柄 だけの結果を見ても成績の良し悪しが分かりませんね。
次の項目では米国市場の代表指数と比較してみましょう。
「ダウの犬」が低調ですが、成長株は絶好調です。
「ダウの犬」の成績は重要ですが、それだけに注目しても戦略として優れているか判断できません。
NYダウ・S&P500・ナスダック100 と比較すると、現在の状況がより明確になります。
尚、ダウ犬の銘柄は、個別で見ると成績がバラバラです。
10銘柄で1つとして考えることが大切ですね。
では、代表指数と【ダウの犬10銘柄】を比較してみましょう。
(23年6月30日時点)
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 年初来 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.5% | 13.0倍 | -2.9% |
NYダウ工業株30種 | 2.2% | 22.4倍 | 3.8% |
S&P500種 | 1.6% | 19.6倍 | 15.9% |
ナスダック100指数 | 0.7% | 31.2倍 | 38.7% |
【ダウの犬10銘柄】だけがマイナスとなりました。
一方で、大型成長株が多いナスダック100は絶好調!
指数については、成長株の比率が高いものほどリターン成績が良好。
逆にディフェンシブ銘柄の比率が高いものほど低迷しています。
しかし、現状の動きに一喜一憂する必要はありません。
ダウ犬はNYダウの高配当株を集めた戦略ですが、その意図するところは「優良株の出遅れ銘柄に投資」するということ。
別名「負け犬」とも呼ばれており、前半戦が出遅れるのは当然の結果!
投資家の見直し買いを待つ戦略なので、年後半に伸びていくことを期待する手法です。
実際に株価の割安指標の一つであるPERを見ると、ダウの犬が最も低い(割安評価)状態。
その他の代表指数はいずれも過去平均より割高水準です。
ダウの犬投資法は半年時点だと低迷ですが、リバウンド期待が高まるのはここからです。
ダウの犬投資法のポイントは、ジックリと運用を継続することです。
時間を掛けて反発を待つのが基本になりますので、途中経過が悪いからといって挫折すると全く意味がありません。
1年間はしがみつかないと結果が見えてこない手法。
これからも四半期ごとに途中経過を報告していく予定なので、興味がある人は覗いてみてください。
今からダウの犬を開始する場合、銘柄はどうなるの?
【ダウの犬10銘柄】を見て興味を持った人もいると思います。
この手法は年末の配当利回りの上位10銘柄を選択して運用するのが一般的です。
その為、途中からスタートすると高配当トップ10が変わってしまっている可能性があります。
そこで、23年6月30日時点でNYダウの配当利回りが高い10銘柄を調べました。
参考にしてみてください。
23年 ダウの犬10銘柄 (2023年6月30日現在)
23年・ダウの犬 | 配当利回り | PER | 年初来 |
ベライゾン(VZ) | 7.0% | 7.6倍 | -5.6% |
ウォルグリーン(WBA) | 6.7% | 9.3倍 | -23.7% |
スリーエム(MMM) | 6.0% | 9.9倍 | -16.5% |
ダウ(DOW) | 5.3% | 11.7倍 | 5.7% |
アイビーエム(IBM) | 5.0% | 15.5倍 | -5.0% |
シェブロン(CVX) | 3.8% | 8.0倍 | -12.3% |
アムジェン(AMGN) | 3.8% | 14.9倍 | -15.4% |
コカ・コーラ(KO)NEW | 3.1% | 23.7倍 | -5.3% |
シスコシステムズ(CSCO) | 3.0% | 17.6倍 | 8.6% |
JPモルガンtチェース(JPM) | 2.8% | 10.6倍 | 8.5% |
平均 | 4.7% | 12.9倍 | -6.1% |
大きな差はありませんが、こちらが現時点の【ダウの犬10銘柄】です。
インテルが除外されて、コカ・コーラ(KO)が加わりました。
1月スタート銘柄よりも配当利回りが上昇してPERも低いですね。
年初来リターンのマイナス幅は大きくなりましたが、リバウンド期待は高まったと思います。
これらを参考にして、7月からスタートして来年6月末に銘柄を入れ替えていくのも選択肢となります。
もちろん、最初に紹介した基本銘柄で実施しても問題ありません。
この部分はあまり神経質にならずに、自分が気持ちよく運用できる方法を選択してみてください。
途中で挫折して中止すると、全く意味がありませんからね。
重要なのは割安銘柄で、ジックリと運用することです。
今回は「ダウの犬投資法 2023年6月末の成績!低迷が続いています」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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