日米の株価が好調です。
更に円安も追い風となり、海外資産が円ベースで大きく増加しています。
急激な資産アップに多くの投資家がホクホク状態だと思います。
市場は楽観に傾いており、株価が下がるとすぐに買いが入ってきます。
日本株は、この動きが顕著ですね。
理由の一つに外国人投資家の買い越しが続いてる点があげられます。
海外から日本への投資では、為替リスクをヘッジすれば年間5%以上のリターンが得られる状況。
さらに、米国株のような割高感もないので、外国人投資家にとっては魅力的な投資先だと思います。
米国市場にもAIブームで、マネーがどんどん入ってきている状況。
懸念だった大きな景気後退もなく、市場全体も底堅く感じます。
ただし、このように都合が良い相場が永久に続いたことはありません。
現状の相場が好調であっても、不安材料が燻っているので油断は禁物!
今回は、懸念材料の一つである為替について考えていきたいと思います。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
円安は永久に続かない?長期では円高の可能性あり
外国株(米国株)に投資をしている人は、最高益という人が多いと思います。
株価上昇はもちろんですが、為替(円安)による嵩上げ効果が大きいですね。
日本株はバブル後の最高値を連発しているので、市場全体が本当に強いと言えます。
しかし、米国株を見るとS&P500やナスダック100は、直近(22年末)高値よりも下の位置にあります。
円換算で私たちの資産は最高益になっていますが、日本株とは少し事情が違います。
海外資産については、円安の嵩上げで実態が見えずらい。
10%程度マイナスした数値で考えた方がいいかも?
日米金利差の影響もあり、為替はドル高・円安!
ただし、為替のトレンドは突然変わるので注意が必要です。
為替の長期予想で使われる購買力平価で考えれば、将来的には110円を下回っても不思議ではありません。
現在の為替水準が、今後も続くという保証は何もありません。
もっとも、政策金利が動いてる時は日米の金利差が意識されるのは自然なこと!
その点では現在の為替動向は、いつも通りとも言えます。
逆に言えば、政策金利の転換が起こった場合、為替の動きが正反対になっても不思議ではありません。
米国の政策金利見通しは23年末がピーク?逆回転に注意
金利差を意識して為替が動いているとすれば、円高への転換点は容易に想像がつきます。
普通に考えれば「米国が利下げに転じる(緩和)」もしくは、「日本が金融引き締め」に転じた時ですね。
現状では金融政策の変更は米国の方が先になると考えています。
6月13-14日に開催されたFOMC(米国で連邦公開市場委員会)は、政策金利を据え置きました。
ただし、23年末の政策金利予想は5.6%(前回:5.1%)に上方修正。
こういった動きがドル高・円安の動きを加速させています。
注意したいのは、政策金利の見通しは24年は4.6%、25年は3.4%となっている点です。
単純に考えると来年以降は、日米の金利差は縮小するということ。
さらに、政策金利の長期見通しは2.5%です。
この数値だけを見れば、金利差縮小の動きは長期的に続いていきます。
金利差拡大の流れが当たり前になっていましたが、来年以降は日米の金利差縮小が普通になる可能性を考えなくてはいけません。
マーケットは予想で動くので、実際には金利差が縮小するよりも前に為替が反応することも考えられます。
そういった事を想定すると、年末はちょっと注意したいですね。
私は130円を目指す動きになることも想定しています。
米国経済も低迷する?コロナショックの過剰貯蓄も解消へ
米国の景気後退が心配されていましたが、予想とは反対に経済は堅調です。
この理由を考えると、やはり個人消費の強さがあります。
お財布の口が開きっぱなしで、コロナ前を上回る勢いです。
この背景には、コロナ禍の強烈な財政支援によって現金資産が潤沢に積みあがったことが大きいですね。
この過剰貯蓄が現在も残っているので、消費への意欲は強いまま!
個人消費支出がGDPの約7割を占める米国経済にとって、これは強烈な追い風です。
ただし、この過剰貯蓄も現在は減ってきています。
このままだと、年末にはプラス部分が消失するという声も出てきました。
米経済の強さについても、来年から陰りが見えてくるかもしれません。
警戒するのは、為替だけでは無いという事です。
海外資産が目減りする時のスピードは、予想よりも強烈です。
年末になると日米金利差の縮小が意識される可能性あり、さらに米国経済も弱くなるかもしれません。
つまり、円高要因と株安要因が年末・来年以降に控えているということ。
もちろん、そうならない可能性もあります。
円安継続で米経済も低迷することなく活況な状態が続くかもしれません。
ただし、資産運用では万一の事を考えて行動するのが鉄則。
AIブームだからといって、割高水準の銘柄にガッツリ投資をするような行動は避けた方がいいですね。
少し前の相場を振り返れば、米成長株は22年高値から半年程度で約35%も下落しました。
割高株は崩れ始めると、とんでもないスピードで下がっていくという事ですね。
そして、これに円高が重ねれば、資産価値の目減りは更に酷いことになってしまいます。
ちょっと脅かしすぎかもしれませんが、資産運用はこれくらいの感覚でいいと思います。
長期で資産を築くには、途中で大火傷や大失敗しないことが大切。
私は従来通り、長期・積立・分散の王道戦略を淡々と続けていきます。
今回は「為替効果で嵩上げされた資産!この状況がずっと続くとは思えない」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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