海外ETFへの投資は、年々人気が上昇!
NISAで買付している人も多いと思います。
大手ネット証券等で気軽に売買できるようになったので、海外投資のスタンダードとして定着した感じですね。
米国株の年初からの成績は、年初来+7.3%のリターン!
※S&P500指数:24年3月15日現在
ナスダック総合が6.4%なので、AIやIT関連の勢いもやや減速という状況。
予想以上に米国経済が強く、早期利下げ期待は失速。
現在は、6月以降(年3回の利下げ)という予想が中心です。
現在の米国株は、PERで見ると過去平均を大きく上回っています。
ただし、株価が大きく落ち込む様子はありません。
ファンダメンタルズでは説明できない状況ですね。
こういった時は「相場のことは相場に聞け」という気持ちが重要!
高値を警戒しつつも、相場についていく姿勢ですね。
今回は、日本の投資家から人気が高い海外ETをランキング形式で紹介。
更にリターンやリスクも調査しました。
尚、個別銘柄についても人気ランキングの調査していますので興味がある人は確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
★人気の海外ETFランキングTOP10 保有者が多い銘柄
ランキングデータはSBI証券の保有人数ランキングを参考にしています。
売買代金や出来高に関係なく、保有人数が多い銘柄が上位にくる仕組みです。
長期保有している投資家が多いほど順位が高くなる傾向があります。
では、早速ですが直近ランキングを確認してみましょう。
●ランキング調査期間(2024年3月11日~2024年3月15日)
※1ヶ月前から上昇橙・下落青
順位 | ティッカー | ETF名 | 特徴 |
1位 | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
2位 | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
3位 | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 米国株市場 |
4位 | VOO | バンガード・S&P500ETF | 米国株市場 |
5位 | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | 米国高配当株 |
6位 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 世界株式 |
7位 | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 大型成長株 |
8位 | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 半導体×3 |
9位 | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | インド株 |
10位 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 米国連続増配 |
米国株(個別株)のランキングは、成長株が中心となってきました。
それに対してETFでは、保守的な銘柄が上位を席捲しています。
今月のトップ10銘柄は、1ヶ月前から変更なし。
全体的に見ると配当株のETFが強いですね。
個別株とは好対照です。
人気上位5銘柄のうち3つが米国配当株という状況。
しかも、今月は1位・2位が高配当株ETFとなりました。
昨今の株式市場は金利動向の影響が大きかったのですが、最近はその状況も少しづつ緩和してきている印象。
業績や経済に対する反応が大きくなってきました。
これは正常な状態に近づいてると言えるので良い事だと思います。
ただし、3月15日時点のS&P500のPER(株価収益率)は23倍強!
ナスダック100については約30倍です。
PERだけで見たら相当な高値圏ですね。
ある程度の調整(下落)は発生すると考えていた方がいいでしょう。
海外ETFランキングでは保守的な銘柄が中心!
長期目線で投資している人が多い印象です。
TOP10のうち4銘柄が配当系のETFです。
市場全体(VT・VOO・VTI)に投資する銘柄も、トップ10に完全定着している状況ですね。
また、ランキング外ですが、11位~14位は米国債に関連するETF。
トータル的に堅い運用が好まれている状況です。
次の項目では、人気ETFをリターン順(5年/年率)に並び替えてみます。
年初来リターンにも注目してください。
リターンランキング!配当株が上昇してきた。
人気の10銘柄を直近5年間のリターン順に並べかえました。
また、24年に入ってからの年初来リターンも合わせて紹介します。
順位は分配金を含めたトータルリターンで決めています。
市場平均(VOO)を超えている数値は赤字にしていますので、注目してください。
●リターン調査の基準日:2024年3月15日
※順位横の( )数字は、前月の順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | 5年 | 年初来 |
1位(1) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 36.7% | 36.1% |
2位(2) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 20.3% | 6.0% |
3位(3) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 14.5% | 7.6% |
4位(4) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 13.7% | 7.0% |
5位(6) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 12.6% | 5.1% |
6位(5) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 12.4% | 3.8% |
7位(7) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 10.4% | 5.5% |
8位(8) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 9.8% | 5.3% |
9位(9) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 6.8% | 5.5% |
10位(10) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 5.7% | 0.8% |
先月までは、大型ハイテク関連を多く含むナスダックが好調!
これに引っ張られる形で、S&P500も上昇していました。
しかし、3月15日現在のナスダック100は、年初来リターンで市場平均(S&P500)を下回っています。
直近1ヵ月は、グロース系が失速して、バリュー系が復活してきた流れですね。
尚、ここでは詳しく紹介しませんが、日経平均株価の年初来は+15.6%でメジャー指数では圧倒的なリターンとなっています。
日本株は、米国株のような極端な割高感はありません。
軟調の中国株を売って、日本株を買う流れもありそうですね。
米国株の過去5年のリターンを見ると、IT系の成長株が米国相場を引っ張っていることが分かります。
ただし、アップルとマイクロソフト、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラの米テック7銘柄も勢いが無くなってきました。
大手IT株も銘柄によって明暗が分かれています。
AI関連ならば何でもOKという状況は終わったと考えておいた方がよいでしょう。
さて、ETFについてはリターンだけで良し悪しを判断するものではありません。
リターンは好成績でも、乱高下が激しくてストレスが大きい銘柄もあります。
次の項目では、価格変化が小さい順に並べ替えました。
安定性を重視する人に注目です。
人気10銘柄のリスクランキング!バリュー株の安定感が光る
人気の10銘柄を直近5年間のリスクが小さい順番に並べかえました。
●リスク調査の基準日:2024年3月15日
基本的に数値が低い方が価格変動が小さくて安定的であると考えてください。
尚、市場平均(VOO)よりも良好な数値は赤字にしていますので注目してください。
※順位横の( )数字は、前月の順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | リスク |
1位(1) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 19.1 |
2位(2) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 19.3 |
3位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 19.6 |
4位(4) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 20.2 |
5位(5) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 21.2 |
6位(6) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 21.5 |
7位(7) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 23.2 |
8位(8) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 25.0 |
9位(9) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 25.3 |
10位(10) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 105.4 |
順位は先月と同じで変動なし。
連続増配株のVIGが単独1位が続いています。
米国市場平均よりも良好なのは、配当株の『HDV』『VYM』『VIG』。
そして世界株の『VT』ですね。
全部で4銘柄が市場平均よりも良好(安定感がある)という結果になりました。
配当株は安定感が高いと言われますが、その通りの結果ですね。
成長株はリターン期待は大きいのですが、値動きも激しいですね。
大手テック7社(マグニフィセント・セブン)の影響が大きいので、これらが低迷するとガツンと下がる点は要注意です。
銘柄選びでは、リスク・リターンの両方を確認するのが基本。
現在の米国株は割高水準なので、ちょっと予想が難しいですね。
「相場のことは相場に聞け」という気持ちで、市場についていくのが基本戦略になります。
注意すべきは、利下げ後の株価を既に先取りしている可能性がある点。
こういったケースでは、実際に利下げが開始すると【材料出尽くし】で大きな売りが発生することがあります。
上値を追いながら、急落に備えた対応(逆指値など)も同時に行う必要があると思います。
今回は「24年3月 海外ETF ランキング!成長株の勢いが失速してきた」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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