世界中に政治的な火種があることもあり、株価が不安定な状況が続いています。
このような状況の中で、投資家から注目されているのがIPO(新規公開株)。
IPOは上場前に上場予定株の一部を購入(大人気の為、基本的に抽選)。上場後に大きな利益が得られることが多いのが魅力です!
関連:お宝株、IPO(新規公開株)上場で100万以上の利益が出る事も!?
近年でもっとも大きな利益が出たのは2018年の『HEROZ(4382)』です。
人工知能に関する企業、公募価格※45万円に対して上場初値は490万円。
※最低単元である100株の金額
このIPOを獲得した人(当選した人)は、初値で売却した瞬間に約450万の利益を得たことになります。
こういった凄い銘柄は10年に1度くらいしかありませんが、初値2倍くらいであれば、決して珍しくありません。
当選して大儲けという話では「宝くじ」をイメージしますが、当選確率を考えるとIPOの方が遥かに魅力的だと思います。
今回はIPOの魅力について説明していきます。
直近のIPO初値上昇ベスト5が凄い!
『HEROZ』の445万円の利益は特別ですが、100万円以上の利益であれば年に数回程度は期待できます。
2019年1月~2019年10月末で、初値上昇が大きかったベスト6を確認してみましょう。
1年未満の短い期間でも初値売却で100万以上の利益が出た銘柄が出ていますね。
上場日 | IPO銘柄 | 公募価格 | 上場初値 | 利益 |
19年3月13日 | サーバーワークス | 47.8万 | 180.0万 | 132.2万 |
19年3月29日 | Welby | 52.0万 | 180.3万 | 128.3万 |
19年10月29日 | ジェイック | 47.5万 | 103.2万 | 55.7万 |
19年6月28日 | リビン・テクノロジーズ | 39.0万 | 90.0万 | 51.0万 |
19年2月26日 | リックソフト | 40.0万 | 90.5万 | 50.5万 |
19年10月28日 | セルソース | 22.8万 | 60.2万 | 37.4万 |
注意1:公募価格、上場初値は100株(最低購入の単位)の金額です。
注意2:初値利益が100万円以上になった銘柄は赤。
説明は不要だと思いますが、上場で初値がついた瞬間に100万円を超える利益というのは強烈ですね。
勿論、こういった状況は100%約束されているわけではありません。投資ですので、評判の悪い銘柄であれば公募割れという可能性もあります。
ただし、過去の2015年~2019年10月末までのIPOを集計すると、初値がプラスになった確率は80%を上回っています。
世界中の株価が不調に終わった2018年でも、勝率は85%に迫る驚異的な勝率となっているので投資家が注目するのは当然ですね。
尚、IPOの初値は事前予想である程度の判断ができるので、値上がりそうな銘柄に絞って申し込めば失敗するリスクはとても小さくなります。
当選確率は宝くじの100倍以上って本当?
IPO企業の株は、一般的に事前申込みをした人から、抽選で当選した人に割り当てられます。
こんな魅力的な株ですから、申込みは殺到します!
抽選倍率が高いので当選するのは簡単ではありません。
ただし、宝くじと比較すれば格段に確率は高くなります。
ちょっと古い資料になりますが、2017年1~3月期のSMBC日興証券の当選確率(主幹事の時)のデータがあります。
※集計分析:投資家のProf.新城様
銘柄の人気や発行株数で多少の違いはありますが、当選確率(主幹事)だいたい0.5%~5%という事です。
ザックリですが100に1人くらいの割合で当選すると予想できます。
宝くじ(年末ジャンボ)で4等の10万円に当選する確率は、だいたい1万5000分の1程度と言われていますので、遙かに高い確率。
過去最高の約450万円の利益となった『HEROZ』でも1000人に1人程度で当選と言われているので、IPOの優位性は明らかですね。
さらにIPOの場合は、抽選でハズレても資金が減ることはありません。
落選した場合は、申込み資金は全額口座に戻ります。
ハズレても資金が目減りしないわけですから、“申し込まないのは勿体ない”というのが私の考えになります。
【重要】当選が多い証券会社はどこ?
宝くじよりも確率が高いといっても、欲しい人は多いわけですから簡単に当選できるわけではありません。
また、証券会社によってIPO取扱数に大きな差があるので注意が必要!
年間で1回もIPO株を扱わないような証券会社もたくさんあります。
通常の取引と比べてIPOは証券会社の格差が激しい。過去の実績から重点証券に絞って申し込むことが当選の近道です。
当選確率を上げるには主幹事証券(IPO株を多く持っている)から申しむのが王道戦略となります。
2017年~2019年5月までに、私が運営するブログに読者から当選報告が多かった会社を書いておきます。
証券会社を選ぶ際の参考にしてみてください。
第1位 SMBC日興証券
★2018年 IPO取扱い数73 主幹事数25
やはり、主幹事数が多い会社を選択するがIPOの当選の近道です。
読者からの当選報告ではダントツ1位でした。
日興証券は主幹事数が業界トップ水準に加えて、取扱い数も多いのが魅力。
さらに、上昇期待が高い優良銘柄の主幹事が多いのが魅力です。
過去最高の『HEROZ』はSMBC日興証券が主幹事!先ほどのベスト5のうち2社でも主幹事です。
大幅上昇の企業が多いのは、同グループの三井住友銀行というネットワークを駆使して、将来性の高い新しい分野(AIなど)の会社に対して積極的だからです。
抽選方法:SMBC日興証券 IPO抽選方法 ~超・重要証券~
第2位 SBI証券
★2018年 IPO取扱い数91 主幹事数12
資金が多いほど有利な抽選方式を採用しています(珍しい)
口座数も多いので競争率は激しいのですが、主幹事の時は当選者が急増します。
ハズレた場合もポイントが貰えるサービスが好評!
SBI証券は抽選にハズレた場合は、IPOチャレンジポイントが貰えます。
ポイントを貯めると当選の可能性が高まるルールがあるので、継続的に申し込む事のがコツ。
抽選方法:SBI証券 IPO抽選方法 ~取扱い銘柄数NO.1~
第3位 大和証券
★2018年 IPO取扱い数33 主幹事数12
大手証券ですが、ネット抽選枠が多いのが魅力。
その年によって取扱い数にバラつきがありますが、シッカリ用意しておきたい会社。
大型IPOの主幹事になることも多いので、今後も期待!
抽選方法:大和証券 IPO抽選方法 ~大手では異例の高い抽選割合~
第4位 みずほ証券
★2018年 IPO取扱い数78 主幹事数23
当選者が少ないイメージですが、集計をとれば5位以内が定位置です。
あまり話題に上がらないのですが『最強の穴場証券』かもしれません?
抽選方法:みずほ証券 IPO抽選方法
第5位 マネックス証券
★2018年 IPO取扱い数53 主幹事数0
主幹事数が0件なのに当選報告が多いのがマネックス証券。
その理由は100%完全平等抽選(取引量や資金量は関係ありません)
IPO申込みの基本スタイルは『主幹事証券+マネックス証券』と言われています。
年間取扱数も多いので、IPOでは必須証券の一つです。
抽選方法:マネックス証券 IPO抽選方法 ~個人投資家の味方~
第6位 野村證券
★2018年 IPO取扱い数37 主幹事数23
私は当選経験が一度も無いのですが・・集計すると常に上位。
何だかんだ言っても、絶対王者の野村證券は外せません。
資金0円で申し込めるのがメリットです。
抽選方法:野村證券 IPO抽選方法 ~主幹事数NO.1が定位置!?~
【まとめ】IPO当選に向けてのアドバイス!
今回は「IPO初値上昇ランキング!低リスクで100万円以上の利益って本当?」について書きました。
確率が高いと言っても100分の1程度の確率なので、1~3回の申込で当選するのは極めて稀な話。
私は1年間で70銘柄くらいに申し込んでいますが、年間当選数は2~4銘柄ぐらいです。コツコツ継続的に申し込むのが当選のコツです。
ちなみに、IPOの申込では銘柄の金額分を事前に口座に入金しておく必要があります。
例外的に事前入金不要(申込み金0円)という会社がありますので、資金面で厳しい人は、そういった証券会社を利用するのも良いでしょう。
⇒ IPOで超貴重!資金0円から申込みができる証券会社を解説
また、IPOを取扱う証券については、以下にまとめていますので興味がある人は覗いてみてください。