世界経済は“緩やかな成長を続ける”というは堅い見通しですが、株価の方はしばらく値動きが荒い展開を予想しています。
株式は米中貿易やEU問題や投資家心理でも動きます。
さらに、最近はAI(アルゴリズム)取引が想定外の売買から急落を引き起こすこともあるので注意ですね!
ただし「短期的な値動きは、経済状況を考慮していないケースもある?」と考えると、急落時に長期的に成長する銘柄を仕込むチャンスとも言えます?
その中で、個人的に注目しているのはジョンソン・エンド・ジョンソンやファイザーといった銘柄が集まる医療分野(ヘルスケアセクター)です。
今回は私の米国株戦略について書いていきます。
※個人的な投資スタンスを書いているだけで銘柄の推奨などではありません。投資判断は各自の責任で行ってください。
この記事の目次
戦略は超単純!長期的な成長期待が高いものを買う
私の投資スタイルは単純です。
『成長期待が高いエリアに投資する!』
立派なことを書いていますが、銘柄を見極める能力が無いだけ・・
投資下手でも勝てそうな、ぬるま湯の場所に絞った方が簡単というだけです。
米国株に注力するのも、長期的な展望が明るいというのが理由。
基本的にはNYダウやS&P500といった米国市場の指数だけに投資するだけで良いと考えていますが、欲張りな私は更に高いリターンを求めたくなってしまいます。
そこで次に考えるのが『今後も伸びていく分野に投資する』というものです。
私はこの点については、ヘルスケアセクターに対して強気に見ています。
その理由について記載していきます。
長期実績は勿論、直近5年も強いぞ!
ヘルスケアセクターは投資の中級者から非常に人気が高い分野ですが、その理由の一つにシーゲル教授の『株式投資の未来』があります。
1957年~2003年における米国株のセクター別トータルリターンは、ヘルスケアが1位となっており長期的に強さを発揮している分野。
ただし2003年迄のデータではちょっと古いですね。
ここ数年で米国株を開始した人は、もう少し新しいデータが見たいと思います。
そこで、人気の海外ETFをもとに直近5年のリターンを比較してみました。
(2019年2月14日までの過去5年)
銘柄 | 特色 | リターン |
★バンガード・米国ヘルスケアセクタETF(VHT) | 医薬品・医療機器などの銘柄 | 11.38% |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 米国の大企業500銘柄 | 10.72% |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 米国市場のほぼ全銘柄 | 10.27% |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 全世界の約8000銘柄 | 6.49% |
世間的に人気が高いETFよりも、年率リターンが高いですね。
これだけ見れば、VHIだけに投資すれば良い気がしますが、実は投資家からはイマイチ評価されません。
その理由としては配当の低さです。
医薬品などはジョンソン・エンド・ジョンソンといった高配当・連続増配のイメージが強いのですが、これは超大手の有名銘柄の話です。
カテゴリーとしてみると、雀の涙みたいな配当や無配の企業が多いが実情。
VHTの配当利回りは1.45%、他3つのETFが2%を超えている事を考えるとチョット寂しいですね(2019年2月14日)。
長期運用をするときに配当は精神的な大きな支えになるので、ヘルスケア分野はETFよりも個別株を優先したいと思っています。
ヘルスケアは今後も強いのだろうか?
医薬品をはじめとする医療分野が過去に強いパフォーマンスだったことは理解できたと思います。
でも、正直に言って過去の話なんてどうでもいいのです。
重要なのは、今後も強いパフォーマンスを維持できるか?という点。
投資なので100%の予測はできませんが、世界人口の増加や高齢者増が追い風になることは間違いありません。
高齢者問題と言うと日本のイメージが強いのですが、正確には他の国よりも先に直面しているだけで、世界中が抱えている問題です。
★参考データは平成29年版高齢社会白書
普通に考えればヘルスケア分野が伸びていくのは、順当のような気がします。
また、高齢者問題で先行する日本の株価を確認すると、2000年以降で大幅上昇した銘柄には医療機器や医薬品の企業がゾロゾロありますね。
私の知り合いにも医用電子機器専門の日本電工(6849)や医薬品の日本新薬(4516)などを長期保有して株価を何倍にもした人がいます。
長期でドカーンと増やしている人は、IT分野よりも医薬品・医療分野の方が多い印象するあります。
個別銘柄を狙うなら、医薬品や医療機器といった分野を探すのは面白い方法だと思います。
やはり鉄板はジョンソン・エンド・ジョンソンですね?
長期投資で重要なのは、長期の安定成長です。
この点を考えると、やはりジョンソン・エンド・ジョンソンは鉄板だと思います。
何しろ、S&Pのトップ格付け「AAA」は世界で2社しかないのですが、その一つがジョンソン・エンド・ジョンソンです(もう1社はマイクロソフト)
また、『バンドエイド』などの一般消費者向けが強いイメージがありますが、実は医療機器で世界NO.1。医薬品も世界トップ5に入る実力です。
つまり、ヘルスケアに関しては総合企業!売上が看板商品や特定の分野に偏っていないのも強みです。
収益を得る方法が分散されているのは安心感がありますね。
さらに、莫大な資金力があるので、有望な企業が出てきたときにそれを買収するという必殺技が実行できる強みがあります。
つまり、自らが成長しなくても、成長分野を買うという選択肢を持っているのです。
(直近:内視鏡ロボット開発のオーリス・ヘルスの買収で合意)
デメリットは医療分野というデリケートな事業なので度々訴訟なども晒されています。こういったニュースが出ると株価はガツンと下がりますね。
ただし、市場の過剰反応した時に買い付けた投資家が成功してきたのも事実。
今年もこういったシーンが見られると予想しています。
この会社の代名詞ともいえる連続増配は50年以上も、業績の安定感から考えて、20年・・30年・・と記録を更新してくと予想!
市場全体が低迷すると気分は重くなるのですが、こういった優良株を安く仕込むチャンスと捉えれば乱高下相場も貴重ですね!
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「米国株の購入候補を決定!長期投資で医療分野を攻める理由とは?」について書きました。
記事の中で、投資のヒントになる点があれば参考にしてみてください。
ちなみに株価が急落すると利益が出ている銘柄を売る(利益確保)心理が働きます。
つまり、優良銘柄が予想外の安値で拾える可能性があるわけです。
ただし、急落のタイミングは全く分からないので、私はマネックス証券で90日間の指値(時間外取引を含む)を低い位置で行ってホッタラカシています。
この方法で、瞬間的な下落で拾えたケースが多々あるので選択肢として頭にいれておくと良いと思います。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
例えば私はマネックス証券の指値(90日間)と時間外取引をフル活用することで資産が大幅に増えました。
※時間外取引だと凄い安値で買えることがあるので注目ですよ。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した個別銘柄には逆指値を設定することを徹底!これもマネックス証券を優先する理由です(他のネット証券は不可)。
急落時でも、逆指値をしておけば利益が残せることが多いので超オススメ。
これは私の必勝パターンでもあります。
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
また、米国株の分析では【銘柄スカウター】が大活躍!
『本当に無料でいいの?』と感じるほど凄いツールです。
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