年初は日経平均株価がスタートダッシュを見せて大きく上昇!
投資家としては嬉しいのですが、ちょっとスピード違反気味の勢いなので調整が入りそうな気がします。
また、2024年は世界70以上の国・地域で国政選挙や地方選挙が実施される選挙イヤー。
不確定要素が多々あるので、株価好調がこのまま一本調子で続くとは思えません。
年後半の11月には米大統領選が控えています。
日米の金融政策変更もあるので、株価はジグザグしそう。
株式投資は長期ならば経済成長に連動すると言われています。
ただし、「過去はそうだっだけど・・」という疑問符が付きます。
安全性という視点に立つと、やっぱり「債券」ですね。
こちらは借用書みたいなものですから、購入時点で満期日と年何%の利率がハッキリしています。
確定要素が強いので将来の資金計画も組みやすいのが魅力。
昨年12月は『ええやんスシロー債』『アシックス社債』『GMOインターネットグループ債』などがありました。
この新発社債ラッシュは今月も続いています。
SMBC日興証券を確認したら、1月18日より2社の新発債券(社債)の申込がオンライン口座か可能であることを発見!
今回は2024年1月の国内新発債の発売について紹介します。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
国内債券は確定要素が大きい!為替変動は気にする必要なし
昨年は大幅な円安で外貨建て資産が絶好調!
私は外国債券の償還が多かったのですが、為替差益で30%程度の上乗せがありました。
ただし、これは反対にいえば円高に振れていれば3割の損失が発生したという事でもあります。
今後の為替はちょっと厳しく考えておく方がいいと思います。
金利の受取額(円ベース)も少なくなるのです。
今後のドル円については、金利差縮小で円高に進む予想が多いですね。
さて、こんな話をすると債券投資も難しく感じてしまいますが、これは外国債券の話。
国内債券ならば為替は関係ありません。
300万円買付すれば(額面100円につき100円の発行)、満期になれば300万円が返還されます。
300万円分で利子(クーポン)が1.5%ならば、満期になるまで毎年4.5万円が貰えます。
これ以上でも無ければ、これ以下でもありません。
確定要素が大きいのが国内債券の魅力ですね。
※投資なので100%確定ではありません。
外国債券と比べると利率は低いですが、銀行預金と比べてたら遥かに魅力的。
安定的に運用したいお金は、債券投資が有力な選択肢だと思います。
次の項目から、1月18日から申込開始の国内新発債(社債)の紹介をします。
①ソフトバンクみらい創出ボンド(年1.24%)
出典:SMBC日興証券
以下が社債の概要になります。
商品名 | 愛称:ソフトバンクみらい創出ボンド ソフトバンク株式会社第24回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) |
格付 | 取得予定:AA-(JCR)、A+(R&I) |
期間 | 7年 |
利率 | 年1.24%(税引前) |
満期償還日 | 2031年1月31日(金) |
利払日 | 年2回(1月31日・7月31日) |
申込 | 24年1月18日(木) ~ 24年1月30日(火) |
申し込み単位 | 10万円単位 |
販売会社 | SMBC日興証券他、ネット証券なし |
申込単位が10万円というのも良いですね。
個人的な国内社債の投資基準は利率1%以上。
この社債は、その基準をクリアしました。
今回の社債はソフトバンクグループではなく、傘下である携帯事業のソフトバンク株式会社。
利回りは良いのですが、期間7年というのが少し長く感じますね。
ただし、10万円単位の申込なので金額リスクは自分で調整できます。
ソフトバンク社債の取扱いは大手店頭証券が中心。
以下が主な取扱い金融機関です。
・大和証券
・SMBC日興証券(ネットから申込可能)
・三菱UFJモルガンスタンレー証券
・みずほ証券
・野村證券
・岡三証券
・東海東京証券 その他
申込スタート時間は証券会社により異なるので注意
今のところネット証券での取扱いは無し。
大手証券も店頭申込が中心です(日興証券はネット申込OK)。
条件が良い社債は、やはり大手が強いですね。
②クレディセゾン第98回無担保社債(年0.629%)
出典:SMBC日興証券
以下が社債の概要になります。
商品名 | 株式会社クレディセゾン第98回無担保社債 (社債間限定同順位特約付) |
格付 | 取得予定:A+(R&I) |
期間 | 5年 |
利率 | 年0.629%(税引前) |
満期償還日 | 2029年1月31日(水) |
利払日 | 年2回(1月31日・7月31日) |
申込 | 24年1月18日(木) ~ 24年1月30日(火) |
申し込み単位 | 10万円単位 |
販売会社 | SMBC日興証券他、ネット証券無し |
前回まではネット証券も取扱いがあったのですが・・。
日銀のイールドカーブコントロールは将来的に撤廃されると思いますが、10年債が継続的に1%を超えるのは難しいと考えています。
潜在成長率から感がても、0.8%程度が妥当といのが私の見立て。
この社債は、利率0.629%なので本音としてはもう少し欲しい。
ただし、5年間ならば確実性は高いので現金の置き場として考えるならば良いと思います。
余談ですが、気になったのが、近年はクレディセゾン社債で取扱い金融機関でレギュラー化していたSBI証券の名前が消えてしまったこと。
この社債以外にも、取扱いが無くなった債券(サステナビリティボンド JICA SDGs債)があります。
ネット証券でも新発債の取扱いが増えて欲しいと思っていたので、ちょっと残念です。
クレディセゾン社債の取扱いは大手店頭証券が中心。
以下が主な取扱い金融機関です。
・SMBC日興証券(ネットから申込可能)
・みずほ証券
・三菱UFJモルガンスタンレー証券
・岡三証券
・大和証券
・東海東京証券 その他
※大手証券の中で 野村證券のみ取扱いが無い ので注意
記事で紹介した債券は、いずれも1月18日(木)から申込です。
ただし、証券会社によって受付スタートの時間が違うので注意してください。
利回りが高い社債は人気化する傾向があります。
希望する人はスタートと同時に申込むくらいで臨む方がいいと思います。
※ソフトバンク社債などは1400億円の大型ですが、クレディセゾン社債は150億円になります。
今回は「2024年1月 注目の債券は?複数の社債が1月18日よりネット申込開始」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
発行債券の引受は大手証券に集中しているのが実情。
ネット証券の引受シェアは全体の1%程度・・。
新発債は大手証券で独占ということが多いです。
このことは、昨年12月の社債、今回の記事で紹介した24年1月の社債の取扱金融機関を見れば明からです。
社債投資を行う人は大手証券の口座を持っておく方が良いでしょう。
尚、私が利用しているのはSMBC日興証券。
大手証券の中では、債券がネット口座から申し込める貴重な証券会社です。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多いです。