新年になったと思ったら、あっという間に2月中旬です。
マーケットの注目は、昨年に引き続き新型コロナウイルスです。
もっとも、昨年は感染者拡大の勢いが止まらず先行きが不透明な状態でした。
現在は世界各国でワクチン接種がスタートしていることから、明確にアフターコロナが意識される展開になりそうです。
さて、このような状況において、日本人投資家の米国株へのスタンスに変化はあったのでしょうか?
今回は2021年2月上旬の米国株ランキングから、投資家の行動変化を確認していきます。
人気米国株の10銘柄について、過去1年と年初来リターンについてまとめましたので、それぞれの違いに注目です。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
個別株の人気ランキングに変化はあったのか?
人気ランキングの順位は、SBI証券の保有人数ランキングを参考にしています。
前回(1ヶ月前)の順位も併記しましたので、見比べてください。
直近の保有者数が多い米国株は以下の表の通りです。
前回調査よりも上昇した銘柄は赤、下降した銘柄は青です。
●今回のランキング調査期間(2021年2月1日~2021年2月5日)
※前回のランキング調査期間(2021年1月4日~2021年1月8日)
最新 | 前回 | 銘柄 | 特徴 |
1位 | 1位 | アップル(AAPL) | 成長株 |
2位 | 3位 | AT&T(T) | 携帯電話事業など |
3位 | 4位 | コカ・コーラ(KO) | 清涼飲料メーカー |
4位 | 2位 | マイクロソフト(MSFT) | 成長株 |
5位 | 6位 | テスラ(TSLA) | 成長株 |
6位 | 5位 | アマゾン(AMZN) | 成長株 |
7位 | 7位 | ジョンソン&ジョンソン(JNJ) | 製薬、医療機器等 |
8位 | 9位 | ズーム ビデオ(ZM) | 成長株 |
9位 | 8位 | エクソン・モービル(XOM) | 大手のエネルギー会社 |
10位 | 10位 | P&G(PG) | 一般消費財メーカー |
銘柄に関しては前回と変化はしていません。
人気順位はちょっとサプライズがありました。
2位を定位置にしていたマイクロソフトが一気に4位に転落です。
アップルとの2トップが定番だったので、びっくりしました。
また、話題のテスラやズームといった銘柄が順位を上げてきています。
ハイテク分野だけみると順位の変動が激しいですね。
マイクロソフトのような大型優良株ですら順位を維持できません。
それに対してオールドエコノミー(割安株)についてはリターン成績に関係なくガッチリ保有している状況が見えます。
尚、上記銘柄については配当なども別記事にまとめています。
興味がある人は覗いてみてください。
S&P500(VOO)を上回っている銘柄はどれ?
人気ランキングは銘柄選びのヒントにはなりますが、それらが本当に好成績をあげているかは分かりません。
個別銘柄でリスクをとる以上は、市場平均を上回って欲しいと考えている人もいると思います。
過去1年リターンをS&P500(VOO)との比較をしたので確認してみてください。
※VOO:1年リターンは18.6%、2021年2月5日
尚、VOOよりも上回っている銘柄は〇印、逆に下回った銘柄は×印を付けました。
順位 | 1年 | 銘柄 | 特徴 |
1位 | 〇 | アップル(AAPL) | 成長株 |
2位 | × | AT&T(T) | 携帯電話事業など |
3位 | × | コカ・コーラ(KO) | 清涼飲料メーカー |
4位 | 〇 | マイクロソフト(MSFT) | 成長株 |
5位 | 〇 | テスラ(TSLA) | 成長株 |
6位 | 〇 | アマゾン(AMZN) | 成長株 |
7位 | × | ジョンソン&ジョンソン(JNJ) | 製薬、医療機器等 |
8位 | 〇 | ズーム ビデオ(ZM) | 成長株 |
9位 | × | エクソン・モービル(XOM) | 大手のエネルギー会社 |
10位 | × | P&G(PG) | 一般消費財メーカー |
ハイテク関連の成長株が軒並み市場平均を超える結果となりました。
一方でオールドエコノミーは全滅状態です。
さて、従来は1年リターンの確認だけで良かったのですが、現在はアフターコロナが意識されています。
注目銘柄が変わっていく可能性がありますので、年初来リターンについてもS&P500(VOO)と比較してみました。
こちらについても上回っている銘柄は〇印、下回っている銘柄は×印をつけましたので確認してみてください。
とても興味深い結果となりましたので注目です。
※VOO:年初来リターンは3.7%、2021年2月5日
順位 | 年初 | 銘柄 | 特徴 |
1位 | × | アップル(AAPL) | 成長株 |
2位 | × | AT&T(T) | 携帯電話事業など |
3位 | × | コカ・コーラ(KO) | 清涼飲料メーカー |
4位 | 〇 | マイクロソフト(MSFT) | 成長株 |
5位 | 〇 | テスラ(TSLA) | 成長株 |
6位 | × | アマゾン(AMZN) | 成長株 |
7位 | 〇 | ジョンソン&ジョンソン(JNJ) | 製薬、医療機器等 |
8位 | 〇 | ズーム ビデオ(ZM) | 成長株 |
9位 | 〇 | エクソン・モービル(XOM) | 大手のエネルギー会社 |
10位 | × | P&G(PG) | 一般消費財メーカー |
1年リターンと比較すると、結果に違いが出てきました。
アップルとアマゾンが市場平均を下回るという予想外の結果。
それに対して1年リターンでは低迷していたジョンソン&ジョンソンとエクソンモービルが上昇しています。
特にエクソンモービルは年初からの1ヶ月で20%以上も上昇という結果となっています。
尚、ETFランキングについても別記事にまとめていますので、興味がある人は確認してみてください。
米国成長株の一択から変化?出遅れ銘柄に買いが入る
全体的にみると依然として成長株が有利な状況です。
ただし、ハイテク関連ならば何でも上昇するという状態には見えません。
出遅れいたオールドエコノミーについても上昇してきた銘柄がある一方で、浮上のキッカケが掴めないまま低迷している銘柄もあります。
現状としては成長株と割安株のどちらが良いという選択から、個別銘柄の良し悪しという方向に変わってきています。
ただし、ワクチン接種が広がっていくにしたがい、注目が成長株から割安株に変わっていくことは充分に考えられます。
成長株に100%集中していた人も、一部は堅い銘柄にするといった修正を行った方が安心な状況ですね。
個人的にはVIG(連続増配株ETF)に注目しています。
このETFはテクノロジーの比率が15%と小さいので、成長株との組合せとしては好相性だと考えています。
また、エリア的にみると直近1年では米国市場(S&P500)を日経平均株価が圧倒している状況。
そして、それを更に上回るのが新興国株です。
※2021年2月12日現在
米国株が魅力なのは間違いありませんが、エリア分散も考えていく必要があると思います。
今回は『米国株の人気ランキングに異変!アフターコロナが意識されてきた』について書きました。
記事の中でヒントになる点があれば、運用の参考にしてみてください。
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