2022年1月の米国株市場は下落となりました。
特に下落率が大きかったのは、ナスダック100などの成長株です。
欧州株やNYダウなどの景気敏感・バリュー株は、比較的堅調に推移しています。
足元の株価は反転していますが、このまま強気相場という雰囲気ではありません。
不安要素は多いので、再下落する可能性もあります。
1年を通してスッキリしない展開を予想していますが、方向性を探る上では3月に注目しています。
ここを通過するまでは、私は相場が上昇しても深追いせずに堅い投資に徹する考えです。
今回は、3月相場に注目している理由について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
3月上旬でテーパリング終了、利上げ開始でどうなる?
FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げに加えて、早期に保有資産の縮小(量的引き締め)に取り掛かる可能性が出てきました。
1月相場が大きく崩れた理由の一つです。
そして、更なるサプライズの可能性が出てきました。
それが、利上げの上げ幅です。
これが従来予想よりも大きくなる可能性があります。
投資家の多くは3月に0.25%の利上げを想定していましたが、FRBがインフレに対して強い姿勢を示していることから0.5%の可能性が出てきました。
もしも、0.5%となった場合は22年ぶりとなります。
この場合は、今後の利上げについても積極的だと意識されるので、株価が大きく下落する可能性があります。
一方で想定通りの0.25%であれば、安心感から株式上昇というストーリーもありますね。
つまり、3月の利上げの上昇幅がどうなるかで、株式市場が正反対の方向に動く可能性があるという事です。
不安心理が高まれば、2月下旬くらいから再び荒れ模様ということも考えられます。
現段階では上昇していても全力買いなどは控えた方が無難。
私は時間分散の積立投資(定期買付)を中心に投資をしていく予定です。
米国株は過去と比較して割高の水準!安易な買いはNGです。
1月は成長株を中心に大きく下落しましたが、月末から買いが入り株価が戻ってきました。
ただし、昨年までのように上値をどんどん追いかける状況にはならないと想像しています。
ここ数年は金融緩和の影響で全ての金融資産が買われる状況でした。
ある意味では、異常な状態です。
しかし、利上げや保有資産の縮小(量的引き締め)など、正常な状態へと向かっていこうとしています。
米国株のPERもコロナショック前の水準で考える方が良いですね。
足元のS&P500の予想PERは約20倍ですが、過去30年の平均は16~17倍です。
ナスダック100は約25倍ですが、以前は20倍くらいでした。
PERだけを見れば下落した1月末の段階でも割高水準というのが実態です。
昨年までのように緩和マネーが無限に注がれている状態であれば、高PERでも問題ありません。
しかし、保有資産が縮小の向かう状態となれば話は別です。
マーケットが適正価格を模索している過程ですので、株式の方向感がハッキリするのは時間が掛かります。
しばらくは不安定な相場が続くと考えておいた方が良いですね。
今までは「下がったら買い」が成功の鉄板手法でしたが、PERの高い銘柄は慎重な判断が必要になってきます。
ただし、難しく考えることはありません。
株式投資の基本に沿った考え方をしていけば自然と良い結果になると思います。
財務体質が良い銘柄に絞って、時間分散で買っていく
今年の米国株は、まだ方向感がハッキリしません。
1月のような大きな下落が何度かあるかもしれません。
ただし、怖がっている間にスルスル上昇してしまうことも考えられます。
あとになって「買っておけば良かった」とならないように、私は従来通り時間分散で買付していきます。
そもそも、米国市場は1月に崩れましたが、個別株を見ると景気敏感・バリュー株には上昇している銘柄もあります。
10-12月決算を見ても、今後が楽しみな企業も多いですね。
私は個別銘柄ではアルファベット(GOOGL)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、VISA(V)の3銘柄を定期買付をしています。
値動きが激しい時期なので、誰もが知っているような大型株に厳選!
いずれも財務体質が健全で収益性が高いという特徴があります。
こういった銘柄なら、下落しても時間経過で再びプラスになると考えているので保有することの不安はありません。
私はドキドキするような運用は苦手なので、長期保有に適した堅い銘柄だけに絞って投資するようにしています。
今回は「米国株の波乱はここからが本番!3月に大きく下落する可能性あり」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
米国株のメインはマネックス証券!独自性と条件面から決めました
私は米国株・海外ETFの取引で、マネックス証券をメインにしています。
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