投資を長く続けていると、本来の実力を超えて大きなリターンが得られることがあります。
私にとっては、今年がその状況です。
気が付けば、年間リターン額としては過去最高が見えてきました。
この状況の中で、来年の方針を決定するために運用状況を見返したのですが・・
やっぱり 完全なマグレ でした。
現在の成績を実力と勘違いして継続していけば、大失敗するのは目に見えています。
メインの積立投資(世界・資産分散)は良いのですが、それ以外は根本的に見直しが必要と感じました。
その中の一つが S&P500(米国)インデックスファンド。
好成績が続いていたことで、盲信しているような状況・・・
改めて見直すと不安要素が大きいので、利益確定をすることにしました。
※既に保有の8割は利益確定しました。
今回は【S&P500投信】の売却について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
好成績の秘密!ラッキーが重なった1年でした
投資成績が良かった時は「翌年も同じことを継続する」というのが私の方針です。
しかし、今期の成績は実力ではありません。
単純にドル高による為替差益が大きかっただけ・・。
例えば、米ドル建て債券(米国債・社債)を保有しているのですが、過去に購入した時の為替レートは100円台前半のものが多数。
もっとも不利なレートなものでも112円です。
今年は満期ラッシュだったので、為替部分だけで凄い利益になっています。
また、ドル円が150円になった時点で外国株口座にあった多くのドルを円転しました。
狙ったのではなく「150円には到達しない」と宣言していたので、失敗を認めてリセットしただけです。
そしたら、たまたま天井圏だったという感じですね。
さらに、この資金は為替ヘッジありの投信やゴールドを中心に資金移動(入替え)したことも現在はプラス要因になっています。
為替は円安のプラス受けて、円高になった現在は為替ヘッジの効果で株高の恩恵を得られている・・。
もちろん、予想したものではありません。
守りに徹した投資を実行したら、たまたまタイミングが良くてリターンが向上しただけです。
過去に経験したことが無いほどラッキーが重なっています。
それ以外にも米国成長株が高値水準で売却できたのですが、これも逆指値で自動売却というのが実態。
つまり、大きなリターンは出ているのですが、私の予想とは違う流れが続いているという事。
損失回避が全部いい方向になった珍しいケースです。
これを実力だと思ったら来年は大失敗するのは目に見えています。
結果は別として、内容は惨敗だったと考えた方がいいですね。
S&P500インデックスから撤退を決めた理由
S&P500(米国市場)への投資は、円換算では今年もプラスとなっています。
ただし、これは強烈に円安となった日本特有の出来事ですね。
世界中にいる多くの投資家はドルが基準なので、マイナスというのが実情。
実力でプラスを勝ち取ったわけではありません。
当り前の話ですが、インデックスファンドは指数をなぞるだけです。
単純に言うと、指数が下向きになれば損失・・。
来年以降を想像すると、米国経済はちょっと厳しいですね。
先進国の中でも経済成長率は最低水準となると見通し。
S&P500企業のEPSはすでに低下に向かっています。
「利益と株価は連動する」という私の基本から言えばNGです。
過去データではS&P500はずっと右肩上がりですが、だから今後もOKという事にはなりません。
私はファンダメンタルズを軸に考えるので、それが弱いと分かっていて投資はできません。
もっとも、これはインデックス(米国市場全体)の話。
個別株では当然ですが上昇期待が大きい銘柄もあります。
クオリティ株(DGRW)への投資は継続していきます。
S&P500の投信につては為替の恩恵で数年前に買付けた分は約2倍になっています。
売却の区切りとしては良い時期と判断しました。
S&P500の売却を最終決断した理由!大型IT株の決算が酷かった
近年の米国株が強かった理由には、GAFAMといった大型IT株の躍進があります。
S&P500(米国市場)にとっては、成長エンジンですね。
この部分さえ良ければ、反転上昇が期待できます。
しかし、決算は悲惨でした。
株価が下落したことは大きな問題ではありません。
決算の中身が悪すぎですね。
特に気になるのがアマゾン(AMZN)です。
成長期待が大幅に鈍化しており、回復には相当な時間が掛りそう・・。
フェイスブック(META)も同じですが、コスト削減が利益回復のカギとなっています。
私は成長株の魅力は、事業拡大だと思っています。
コスト削減が注目されるようでは、株価の先行きは不安ですね。
アルファベット(GOOGL)も広告売上が大きいので、経済が失速するとその影響が心配です。
GAFAMの決算について『ドル高だから・・』という意見もあるようですが、決算内容を見る限りはそれは小さな理由に見えます。
そもそも、プロが決算を見るときは為替要因を排除して評価するのが常識です。
コカ・コーラのようにドル高の影響を跳ね返している企業もあります。
つまり、売られたのは他に大きな理由があるということ。
決算内容については書き出すと長くなるので省きますが、S&P500指数の上昇牽引役がブレーキが掛った事実は頭に入れておくべきだと思います。
決めつけをしないで幅広い資産に目を向ける
米国市場に対してネガティブな事を書きましたが、投資対象としてNGとは考えていません。
そもそも私がメインの世界分散投資では米国が大きな割合を占めています。
間接的ですが今後も米国株を買付していくことになりますね。
つまり、「米国市場なら大丈夫」という過信をリセットしただけです。
優良企業が多い重要市場であることは変わりません。
個人的な資産運用としては、今年は大きな分岐点と考えています。
過去40年間を振り返ると、金利低下がずっと続いていたので株式投資は常に追い風でした。
また、グローバル化が進むことで販路拡大・人件費や税金等のコスト削減という点でも企業にプラス材料が多かったです。
しかし、こういった好材料が大きく揺らいでいます。
投資の基盤が変化したので、従来の方針を再考することにしました。
「過去のデータでは・・」という考え方から、「今から投資をするなら!」という視点に立つという事です。
もっとも、今後を予想をするのは難しいのですらか、どういった状態でも恩恵が得られる方法が理想です。
株式が低迷しても、マネーは何らかの資産に流れていきます。
また、1年後に振り返ったら従来通り株式が強いという可能性もあります。
「この資産が上昇する」「今がチャンス」という決めつけはしないで、幅広い資産に投資をしていこうと思います(世界分散・資産分散・時間分散)。
22年の投資成績はラッキー要素が大半だったのですが、その幸運を得られたのはリスク回避と分散投資のおかげです。
資産運用の基本に戻って、方向感がハッキリするまでは分散投資を徹底!
その後はマーケットを見ながら微修正していく方向ですね。
リターンを欲張らなければ、そうそう簡単に資産は減りません。
守り重視のスタイルで来年も運用していきます。
今回は【米国株投信(S&P500)を売却中!年内に全て利益確定の方針】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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私は積立設定だけして、ホッタラカシている状態です。
資産が年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
資産運用の王道戦略ですので、興味がある人は確認してみてください。
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