『貯金が正義』という状況が長く続いた日本ですが、将来のことを考えて投資を開始する人が増えてきました。
預金文化が深く根付いている中で、新しい行動を取れることは素晴らしいことだと思います。
日本は低成長と言われていますが、日経平均株価は約10年前の2010年と比べれば2倍以上になっているのが事実。
今後についても“運用をする人・しない人”では資産が大きく変わってくると想像しています。
さて、投資で勝率を高めようと思えば、長期で運用することが大切です。
ここでポイントになるのがコスト(費用)です。
ただし、コスト意識が強すぎると運用の妨げになることもあります。
この点については、勘違いしている人も多いので最初に結論を述べておきます。
低コストを意識して投資信託の変更を繰り返した結果、“資産が増えない”という人が増えてきています。
今回はコスト重視しすぎることの注意点と私の運用に対する考え方について書いていきます。
この記事の目次
低コスト投信への乗り換えで、大損するって本当?
投資信託の購入では、値動きが同じ商品(インデックスファンド)ならば、コストが安い商品を選ぶのが基本。
利益が出た時にコストが低い方が、手元に残る資金が大きくなるので当たり前の話ですね。
参考までにコストが1%違った時の運用成果の違いについて具体例を書いておきます。
仮にA投信という商品に対して、30年間(毎月3万円)の積立をしたとします。
5%で運用できた場合は、最終資産は約2500万円です。
では、このA投信のコストが0.5%低ければ結果はどうなるでしょう?
20年後の結果は約2750万円となり手元に残る金額が250万円も増えます。
逆にコストが0.5%高ければ、20年後の結果は約2280万円ですので手元に残る金額が220万円も目減りしてしまいます。
これをまとめたのが以下の表です。
A投信:毎月3万円の積立を20年間実施した結果
※コストは信託報酬です。
コスト0.5%低い | 基準:年率5% | コスト0.5%高い | |
20年後の総資産 | 2750万円 | 2500万円 | 2280万円 |
基準への増減額 | +250万円 | ー | ▲220万円 |
投資で難しい点があるとするならば、それは将来のリターンが分からない事です。
ただし、 コスト(信託報酬)に関して言うならば、商品ごとに提示されており 自分自身で選択することが可能 です。
リターンが同じならば、コストが安い商品を選ぶことで最終的に手元に残る資産を増やすことができます。
コストが安い商品の方が、資産運用に有利という事ですね
投信の乗換は注意!低コスト投信なのにボッタクリ状態?
投資商品を選ぶ時には、 コスト意識を持つことの重要性が理解できたと思います。
そして現在は、インデックスファンドを中心に低コスト競争が各社で行われており、費用が安い商品が次々と出てきています。
今の最安コスト投資信託も5年後には標準的になっている可能性もありますね。
ここで頭に入れておいて欲しいのは、コストが安い投信が出てきた時に“安易に乗り換えてはいけない”という点です。
『さっきまでと言っていることが違うではないか?』 と感じると思うのですが、実はここに隠れた罠があります。
それは、投資信託を解約した時には、 利益に対して約20%の税金が発生 する点です( NISAやiDeCoは別)。
例えば10年運用して200万円の運用益があれば売却時には約40万円の税金が差し引かれます。
つまり、A投信からコストが安いB投信に乗換えるにあたって約40万円も資産が目減りするということです。
極論を言えば、手数料無料で低コストのB投信を購入したつもりが、事実上は40万円の買付手数料を支払ったのと同じことです。
これと比べればボッタクリ系の投信ですら、優良に見えますね。
低コスト商品を求めて乗り換えを繰り返すのはイメージ的には正しく見えるのですが、実際には資産の目減りを繰り返すだけでメリットは小さいです。
実際の話として、 若干コストが高めの投信でも長期で運用している人の方が遥かに資産が大きくなると思います。
利益が出てない時の商品乗換であれば税金は発生しないのですが、マイナス状態で売却ができる人は一部に限られています。
そもそも、小さなコストに神経質にならないと資産が増えないならば、根本的に投資商品が間違っていると思います。
資産運用においてコスト意識は重要なのですが、それを優先しすぎるとデメリットになることもある点は憶えておいてください。
資産運用は普通の事だけを実践すれば結果がついてくる!
投資については『この投信は人気が高い』『あの投信はコストが安い』など、様々な情報が耳に入ってきます。
ただし、 将来の資産目標が数千万円ならば、細かい話は気にしなくてOK! 重要なのは長期で継続することです。
投資については短期的に利益を伸ばそうと思うと非常に難しいのですが、10年単位の長期運用であれば成果を出すのは容易です。
そもそも、世界経済というのは毎年3%程度は成長しています。
地球全体が10年で30%成長している事を考えれば、長期運用でマイナスにするのは非常に難しい事だと思います。
コツコツと長期投資を実践すれば“資産が増えるのは当たり前の話”と言うのが私の考えです。
今回は『投資信託の勘違いが増加中!コスト追求の乗換えは資産が増えない』について書きました。
参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。
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