投資の初心者や経験が浅い人には分散されている投資信託の方が良いと言われています。
確かに個別銘柄の分析などは大変ですから、この意見は大いに賛成。
私自身も株式投資においては投資信託が中心です。
ただし、債券に関しては圧倒的に現物買いを重視。
その中でも米国債は継続的に買増しを行っています。
バランスファンドのような債券を組込んだ商品は保有していますが、債券だけの投資信託を買い付ける予定はありません。
今回は債券投資を行う上で、現物買いの魅力について書いていきます。
この記事の目次
資金計画が立てやすい債券は、もっと評価させるべき!
債券の魅力は、購入前の段階で満期日と金利が確定している点です。
株式投資でも将来リターン見通しを頭に描きながら購入はしますが、不確定要素が多いので計画通りにいくとはかぎりません。
その点でいうと債券は凄くハッキリしています。
米国債などの外債は為替の影響はありますが、基本的に年利〇%などの表示があれば毎年その金利を得ることができます。
そして、満期を迎えればその時の市場状況の影響を受けることなく、投資した元本が戻ってきます。
これだけ将来が読みやすい投資とうのは、なかなかありません。
販売会社が勧めないので個人投資家の話題に出ることは少ないのですが、本来であればもっと注目されるべき商品だと思います。
米国が金利上昇で狙い目の水準へ
個人投資家の間で債券投資がイマイチ盛り上がらない理由は、販売会社が勧めなかっただけではありません。
世界的に金融緩和が続いていたので、安全性が高い先進国の金利が低すぎて実際に魅力が薄かったという事実もあります。
つまり、高い金利を求めようと思ったら、新興国などの不安定な債券(破綻リスクあり)しかなかったので大金を投じれるような状況では無かったのです。
先進国でもっとも金利が高いのは米国という状態!あの高金利で有名なオーストラリア(豪ドル)も上回っています。
米国10年債の利回りは約3%ですから凄いですね。
※2018年9月15日現在
私はすぐに使う予定が無いお金に関しては、米国債(米ドル建て社債含む)を購入するようにしています。
債券の投資信託は、必要な時に元本割れもある?
一般的に債券は株式と反対の値動きをするので、この二つを組み合わせると運用に安定感を増すことができます。
私自身も株式と債券が半々となっているバランスファンドの積立を実施中!老後資金の形成にはピッタリだと考えています
債券だけに特化した投資信託なども人気がありますね。
ただし、債券の投資信託は現物のように金利と満期が決定しているわけでは無い点は注意が必要。
例えば投資信託で期間10年の債券を中心に運用している場合でも、2年・・3年・・と経過すれば満期までの期間が8年、7年・・と短くなってきます。
この場合は基本的に残存期間が短くなったものを売却して再度長期の債券に買い替える作業が行われます。
つまり、金利状況で債券投信の価格は変動するので、現物債券のように一定期日で元本が戻るというわけではありません。
元本が戻る期日と金利が最初から決定している現物債券の方が、資金計画という点では優位性があると思います。
米国債は長期債がいいって本当?
米国債を勧める本などを読むと、20年~30年といった長期の割引債が良いとするケースが目立ちますが、この点はあまり神経質にならなくて良いと思います。
そもそも債券は計画が立てやすいのがメリットですから、定期的に金利を貰って生活費に充てたい人ならば利付債の方が良いです。
例えば私はiDeCoとつみたてNISAで老後資金は充分に賄えるので、債券は利付債で3~5年程度の商品もたくさん保有しています。
あるいは外貨MMFをコツコツ購入して、金利が最高潮に達したときに長期債を外貨MMFで買付けるというのも面白いと思います。
もっとも、現物の債券は最終的に満期がくれば元本が戻りますし、途中売却も可能ですから神経質になる必要はないかもしれません?
私は細かいことは気にしないで、どんどん買い付けています。
関連:投資信託にダメだしって本当?安定運用がしたければ債券に注目せよ
ちなみに、私が持っている債券は約2000万円分。金利2~3%くらいの債券が多いので年間で40万円程度の利息収入があります。
今後についても、外債は為替の影響を受けるので正確な金額を読むのは難しいのですが、大まかであれば、来年、再来年・・数年(数十年)先までわかります。
資金計画が読めている点は、生活する上で大きな安心感に繋がっています。
今年中に満期になる債券が約400万円分あるので、また米国債を購入予定。
この安定性を経験してしまうと、優先的に資金を回したくなりますね!
債券投資は大手証券の独壇場
今回は「利息だけで年間40万!米国債を優先的に購入している理由」について書きました。
株や投資信託を利用した投資が苦手な人でも、債券ならば定期預金に近いイメージですので挑戦しやすいと思います。
低金利で預金が増えない事に悩んでいる人は、選択肢の一つとして検討してみてください。
ちなみに米国債や社債は、大手証券が圧倒的に有利です。
例えば私が債券のメインしているSMBC日興証券は、直近でも米国債だけで約30の商品があります(期間約2年~27年まで)
また、魅力的な水準の米ドル債券が度々発売されているので大注目!(最近は1~2ヶ月おきに発売されています)
債券を中心に取引をする人は、高い可能性でネット証券よりも大手証券の口座を利用しています。
大手証券に関しては、債券を電話でしか受け付けてくれない会社が多いのですが、SMBC日興証券はオンライン口座から注文できるのでネット派から大人気。
オンライン上でも債券のセミナー動画をたびたび実施しており、債券への情報も充実しています(以下は一例です)。
セミナーは米国債だけに限らず豪ドル債など他の通貨について度々実施されています。
(情報レベルは、他社と比較して相当に高いと感じました)
ちなみに私が保有している米国債は、全てSMBC日興証券のオンライン口座(ダイレクトコース)から買付けたものです。
外貨MMFからの債券購入もできますし、金利などの受取りもドルや円をワンタッチで選択できます。
ダイレクトコースであれば、営業の電話などもなく通常のネット証券と変わりませんので、口座を持っていて損する事は無いと思います。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
また、IPOの取扱いが国内最高水準ですので、口座を持っておくと得する事が多い会社です。