日本は1990年ごろから約30年もデフレ(ディスインフレ)状態が続きました。
世界ではインフレが当たり前のように進行!
日本だけが違う状況だったことになります。
しかし、近年はエネルギー価格の上昇や円安による輸入価格上昇、また人件費の高騰も重なりインフレ率が大幅上昇しています。
2022年のインフレ率は2.5%、直近2023年6月の消費者物価指数は前年同月比で3.3%。
以前に上昇したものが、更に値上げ(2段階の値上げ)になるケースも出たきました。
ちなみに、ふるさと納税も返礼品の寄付金がガンガン上昇しています。
将来的にはインフレ率は低下していくと予想されていますが、以前のデフレ(ディスインフレ)状態に戻るという話ではありません。
そもそもですが、日銀の「物価安定の目標」は、消費者物価の前年比2%です!
インフレが落ち着いても、1%後半から2%という水準は覚悟する必要があります。
今後は世界と同じように物価上昇が当たり前になる可能性あり!
日常の値上がり商品に一喜一憂しても、何も解決しません。
インフレが常態化することを前提にして、その対策を行っていくことが大切だと思います。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
インフレ対策をしないと、資産価値の維持が難しくなってきた。
将来のインフレ率を予想するのは難しいのですが、日銀が2%前後での定着を目指している点は注目です。
日本のインフレ率が1%・2%・3%で推移すると想定して、現在100万円の商品が10年・20年・30年後にいくらになるか試算してみました。
★現在の100万で買えるものは、将来いくらになる?
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
インフレ1% | 110.4万円 | 122.0万円 | 134.8万円 |
インフレ2% | 121.9万円 | 148.6万円 | 181.1万円 |
インフレ3% | 134.4万円 | 180.6万円 | 242.7万円 |
物価上昇が続くと、物の値段がとんでもなく上昇することが分かると思います。
現金価値の減少を、より深くイメージしてもらう為に10年・20年・30年後の100万円を現在の価値に置き換えてみました。
上記の表と同様に1%・2%・3%のインフレが継続したと仮定します。
こちらを見た方が、危機感が湧くと思います。
★将来(10年後・20年後・30年後)の100万を、現在の価値になおすといくら?
10年後 | 20年後 | 30年後 | |
インフレ1% | 90.5万円 | 81.9万円 | 74.2万円 |
インフレ2% | 82.0万円 | 67.3万円 | 55.2万円 |
インフレ3% | 74.4万円 | 55.4万円 | 41.2万円 |
かなり衝撃的な数字ですね。
日銀のターゲットである2%で考えると、30年後の100万円を現金価値にすると半分くらい(55万円)の価値となりました。
仮に3%であれば、30年後の100万円は現在価値だと4割程度(41万円)・・・。
インフレ対策は待ったなしの状態です。
投資だけではダメ!資産運用は現預金も含めて考える
運用については、投資成績だけに注目しがちです。
しかし、インフレ対策を考える場合は現預金を含む資産全体で考えることが重要。
例えば、資産1000万円のうち、500万円を株式投資で運用するとします。
株式投資は500万円が30年で2倍(1000万円)になったと仮定。
しかし、残りの500万円は現金(金利0%)で保有していると、30年後の総資産は※1500万円です。
※投資1000万円+現金500万円
インフレ率2%で推移した場合、30年後の1000万円の価値は1800万円を超えます。
株式投資が2倍になって+500万円ですが、総資産の価値は減少となってしまいます。
資産価値を維持するには投資比率を上げたり、現金を債券で運用するなどの工夫が必要になります。
投資だけでなく、現預金を含む資産全体で考えていくことが大切です。
投資を躊躇している間に、現金価値が減少していく
株式投資は「安く買って、高く売る」ということでリターンが得られます。
ただし、買うタイミングを狙いすぎて先延ばしにしていると、インフレ(現金価値の減少)がどんどん進んでしまう可能性があります。
市場に不透明感があると、「相場環境が良くなってきてから・・」と考えてしまう気持ちも分かります。
ただし、インフレ対策としての資産運用は、ゴールが20年・30年後です。
短期間で結果を出す必要はないので、買付タイミングはあまり神経質にならない方がいいと思います。
一つの投資アイデアとしては、世界株式(オールカントリー)のように地球に丸ごと買う方法です。
世界経済は今後も継続的に成長すると予想されています。
長期的には経済成長と株式は連動していくと考えられているので、時間をかけて運用する場合は面白い選択肢ですね。
現在の株価の割高・割安の判断は難しいですが、30年後と比較すれば「割安」と考えると人がほとんどだと思います。
また、時間分散の積立であれば買付タイミングは関係ありませんので、投資経験が浅い人でも気軽にスタートできます。
私は投資を積極的に行う事で1億円以上の資産を築くことが出来ました。
世界経済が成長することで、勝手に資産が増えた というのが真実。
1億円達成には、投資センスなんて1mmも関係なかったということ。
今後も市場変化や流行に対しては、いい意味で鈍感でいようと思います。
「長期・分散・積立」という基本を淡々と継続していけば、自然とインフレ対策になると考えています。
今回は「現金の価値は30年で半分になる?インフレ対策を真剣に考えよう」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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