私の資産運用は安定性と確実性を重視するスタイル。
資産クラスでは「債券」が最大となっています。
全体の5割弱を占めており、直近1年でも4千万円分の債券を買付しました。
尚、債券に対して良く聞かれるのがコレ!
「債券型の投資信託でオススメは?」
最初に結論を言うと、私は基本的に債券ファンド(投資信託)は投資対象としていません。
保有債券の大半は「米国債」や「社債」といった個別の債券になります。
債券ファンドも保有していますが、買付は限られたケースのみ!
今回は、私が債券ファンドを投資対象外とする理由、さらに債券ファンドに投資するケースについて紹介していきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
債券の魅力は、利子(現金収入)と満期日の額面返済!
債券は「国」や「企業」から発行される【借金の借用証書】みたいなもの。
買付時点で利子率と満期償還日が決定しているのが特徴。
期日を迎えると額面金額が返済されるので、持ち切りを前提にしていれば保有期間中に下落しても関係ありません。
基本的に投資元本がマイナスになることを考えなくていいので、ストレスが小さい。
あとは、確定利息を定期的に得られるのが魅力ですね。
私は年間150万円(税引後)を債券から得ています。
ただし、これはあくまでも国債や社債といった個別の債券に投資をした時の話。
債券ファンド(投資信託)だと利子率は確定していません。
さらに、満期償還日もありませんので投資したお金が戻るかも不明!
市場動向によっては投資金額が元本割れする可能性もあります。
債券の最大魅力である「安定的に現金を得る」 「期日になれば額面金額が返済される」というメリットは得られないという事になります。
例えば債券市場が急落した場合を考えてみましょう。
個別の債券は発行体に問題がなければ、満期日には額面が返済されます。
急落時に価格が半値以下になったとしても、期日がくれば全額もどってくるのでその日を待つだけです。
しかし、債券ファンドは運が悪ければ下落したまま・・。
市場の動きに影響をうけるので、売却タイミングは慎重に考えなくてはいけません。
債券ファンドは株式ファンドよりもリスクは低いのですが、値動きに注意が必要な点では同じです。
途中まで順調に資産が増えていても、最後に暴落すれば失敗ということ。
個別の債券のようにホッタラカシというわけにはいきません。
ここまで読むと、債券ファンドは利用価値が無い商品みたいに感じですね。
しかし、私も実際に買付しているケースがあります。
次の項目では、私が債券ファンドを利用するケースについて書いていきます。
株式投資との併用で資産が安定!ハイリスク債券の投資で活躍
債券型投資信託は、本来の債券が持つ魅力(利子確定・満期償還)を充分に得ることが出来ない点がマイナスです。
しかし、ポートフォリオ運用ではチカラを発揮!
株式と値動きが反対になる傾向があるので、併せて投資をすれば資産全体が安定する期待があります。
私が資産運用で積立している投信(バランスファンド)にも債券が含まれています。
また、債券ファンドは、いつでも売買できる点もメリット!
個別の債券だと、発売期間や数量が決まっているので融通が利きません。
資産全体の安定性を目指す上では、債券ファンドは利用価値が高いですね。
さらに、リスクが高い債券を買う場合も債券ファンドは魅力的。
複数の債券で構成される投資信託は、リスク分散効果が期待できますからね。
例えば、私は新興国債券については、ETF(上場投信)に投資をしています。
(SMBC日興証券のキンカブで買付)
※基準日:23年6月30日
新興国債券は高い利回りが期待できますが、発行体に不安があるので複数に分散したほうが安心。
ETFや投信なら投資不適格のハイイールド債も、投資対象になります。
ただし、分散効果によるリスク低減が期待できるといっても、値動きがある事実が消えるわけではありません。
やはり「安く買って、高く売る」といった株式投資に近い感覚は必要だと思います。
確実性を重視するなら債券!値上がり益を狙うなら株式です。
最近は将来の米国金利の低下(債券価格の上昇)を予想して、債券ファンドに関心を持つ人も増えてきました。
確かに過去データを見ても、金利低下の局面ではリターンが得られています。
ただし、頭に入れておいて欲しいことがあります。
金利低下の局面では、株式の上昇期待も大きい。
債券と比べると確実性は劣りますが、過去の金利低下局面では株式の方が大きく上昇する事象が何度も見られました。
債券も10%程度の上昇であれば期待できるのですが、株式だったら20%以上の上昇も充分に考えられます。
私は投資に対してはシンプルに考えるように心がけています。
債券の魅力は、確定金利と満期償還(額面返済)という確実性!
この視点で考えた結果、債券ファンドよりも個別債券を買った方がいいという結論になりました。
値上がり益は狙えませんが、それは株式投資に期待すれば良いと考えています。
完璧な投資対象は無いので、得意分野で実力を発揮してくれればOK。
投資の目的に合わせて使い分けるようにしています。
今回は「債券ファンドへの投資には消極的!本来のメリットが得られない?」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
債券投資は、SMBC日興証券のネット口座がおすすめ!
債券は買付時に満期日と金利が決定しているのが魅力!
安定運用を目指す上では、欠かすことができない金融商品ですね。
債券の場合は大手証券(野村証券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券 など)が強いのが特徴。
ネット専業証券だと取り扱わない債券が多いので、大手証券の口座は開設しておく方が良いでしょう。
私の債券投資は、SMBC日興証券をメインにしています。
(1年間で 現物社債を4000万円買付 )
ちなみに、大手証券だと債券注文は電話・店頭受付けが主流です。
例外的にSMBC日興証券はオンライン口座から注文可能。
オンライン口座(ダイレクトコース)であれば、営業の電話などもなくネット証券と変わりませんので煩わしさはありません。
この証券会社は大手の中でネット取引に力を注いでいる珍しい存在ですので、債券取引をする人は注目です。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多いです。