米国市場は基本的に右肩上がりなので、ジックリ腰を据えて投資をしていけば利益を出せる可能性は高いと思います。
しかし、市場は日々変動するので“ジックリ腰を据えて・・”というのは口で言うほど簡単ではありません。
実際の話として、先行きに対してマイナスな話が出てきたりすると、落ち着かないのが普通だと思います。
私自身も市場が乱れが長引くと、保有している個別銘柄につて“間違ったかなぁ~”と不安になる事もありますね。
ただし、例外的にどういった状況においても“長期なら大丈夫でしょ?”と圧倒的に信頼を寄せている指数もあります。
それが“NYダウ”(ダウ工業株30種平均)
今回は私の投資では欠かすことができない存在!
“NYダウ”について書いていきます。
この記事の目次
投資に迷ったら、NYダウを買えばいい?
私は“年末に100万円分を投資する”というチョット変わった恒例行事があります。
“ダウの犬”と呼ばれいる投資手法からヒントを得て実践したのがキッカケですが、今となってはイベントみたいな感じです。
ダウ工業株30種平均の採用銘柄の中から、配当利回りの高い順に10社を選んで投資し、1年後に売却する方法。(割安株を買って1年ホッタラカスというイメージ)
最初は割安銘柄や高配当株を組み合わたりしていたのですが、近年はどんどん手抜きになって高配当株ETFなどに移行・・
最終的に行き着いたのは「NYダウを買えばいいね」という結論。
現在は年末投資は勿論ですが、迷ったらNYダウに連動する「SPDR ダウ工業平均 ETF(DIA)」を購入することにしています。
「こんな適当で投資でいいの?」という感じる人もいるかもしれませんが、私が徹夜で分析した銘柄よりも値上がりする可能性は高いと思っています。
その理由について3つほど紹介します。
理由1:値上がりする確率が高い
私がNYダウに魅力を感じる理由はいくつかあるのですが、理屈よりも実績が重要。
年末に100万円を投資するのは“ゲン担ぎのイベント”と書きましたが、「損してもOK」なんて話ではありません。
“ゲン担ぎのイベント”として続けているのは、これで利益を得てきたからです。
過去10年のNYダウの12月末の終値を調べたので、確認してみてください。
年 | 年末終値(ドル) | 勝敗(前年との比較) |
2008年 | 8,776 | 負け(リーマンショック) |
2009年 | 10,428 | 勝ち(+18.8%) |
2010年 | 11,577 | 勝ち(+11.0%) |
2011年 | 12,217 | 勝ち(+5.5% ) |
2012年 | 13,104 | 勝ち(+7.3% ) |
2013年 | 16,576 | 勝ち(+26.5%) |
2014年 | 17,823 | 勝ち(+7.5% ) |
2015年 | 17,425 | 負け(▲2.2% ) |
2016年 | 19,762 | 勝ち(+9.0% ) |
2017年 | 24,719 | 勝ち(+25.1%) |
凄い勝率ですね!ちなみに1985年から2017年まで調べても勝率は約8割でした。
また、2018年は急落が続いて損失を出している人も多いなんて話も耳にしますが、実はNYダウはプラスです(2018年11月30日現在)。
このように見ていくと、年末にNYダウと買って1年間ホッタラカシが一番堅い投資に感じてしまいますね。
私は8割なんて勝率を出す自信は無いので、自分で考えるよりも「SPDR ダウ工業平均 ETF(DIA)」を買った方が効率がいいという事になりますね。
理由2:NYダウは最強のディフェンシブ銘柄?
市場が不安な時には“高配当のディフェンシブ銘柄が良い”なんて話は聞きますよね。
これは正解だと思います。
ただし、財務が健全で高配当あれば、全てのディフェンシブ銘柄がその期待に応えてくれるわけではありません。
例えば2018年を見てもIBMやエクソン・モービルは優良企業ですが、配当以上に株価が下がっています(NYダウの採用銘柄)。
こういった事を年初から予想できた投資家は多く無いと思います?
つまり、ディフェンシブ銘柄を必死に探すなら、NYダウ「SPDR ダウ工業平均 ETF(DIA)」の方が簡単というのが私の考えです。
もちろん、過去のデータを見ればNYダウよりも安定していた銘柄や好成績を残している銘柄があるのと思います?
私自身も米国株で最強を一つ挙げなさいと言われたら、ジョンソン&ジョンソンと答えます。
ただし、こういった銘柄であっても、事件・事故があれば株価がどうなるかは分からないのです。
不確定要素が高い未来を考えた場合は、1つの銘柄よりも30銘柄に分散されているNYダウの方が安全性が高いのは容易に想像がつきますね。
私がNYダウであれば気楽に購入できるのは、これよりも未来に向かって安全を感じる個別銘柄が無いからです。
理由3:七変化を繰り返すインチキ指数?
インチキ指数と言うと語弊があるのですが、これは最高の誉め言葉です(笑)
金融の専門家が「NYダウは将来10万ドルになるよ」なんて冗談を言ったりしますが、個人的にはその可能性は充分にあると思っています。
・・・というのも、NYダウは時代に合わせて銘柄がコロコロ変わります。
しかし、それ故に常に鮮度が高い企業で構成されることになります。
直近の入替え状況を確認してみましょう。
変更年 | 追加 | 除外 |
2012年9月 | ユナイテッドヘルス | クラフトフーズ |
2013年9月 | ビザ | アルコア |
2013年9月 | ナイキ | バンク・オブ・アメリカ |
2013年9月 | ゴールドマンサックス | ヒューレットパッカード |
2015年3月 | アップル | AT&T |
2018年6月 | ウォルグリーン | ゼネラル・エレクトリック |
露骨に上昇しそうな銘柄を追加して、危なそうなのは除外していますね。
いいとこ取りを繰り返しているので、これをインデックスと呼ぶのも抵抗があるくらいです。
しかも、先ほども書いたように選定される銘柄は財務ピカピカですから、NYダウが強いのは当然だと思います。
ファンドマネージャーで「NYダウなんて上がって当り前だろう」と主張する人がいるそうですが、“当たらずとも遠からず”のような気がします(笑)
迷ったら「SPDR ダウ工業平均 ETF(DIA)を購入」という結論に至った理由が、何となく理解できたのではないでしょうか?
もちろん、投資ですから上昇が約束されているわけではありません。
ただ、私も有望銘柄を必死に探すのですが、1年を通すとNYダウに惨敗する事が多々あります。苦労を考えると・・という事です。
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「米国株で迷った時はNYダウ?100万円を躊躇なく投資する理由」について書きました。投資のヒントになる点があれば参考にしてください。
(私は1000万円以上を保有)
最後に補足ですが、証券会社を選択する時に手数料を中心に考える人がいるのですがちょっとちゅういしてください。
手数料で選択するのは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(米国株でマネックス証券を重視する理由の一つ)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
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