米国市場はコロナショックから順調に株価が上昇していましたが、9月に入りハイテク株を中心に下落しました。
大きなマイナス材料はあったわけではないので、 利益確定売りと適正な株価を模索する調整 でだと思います。
つまり、心配するような下落ではなく、いつも通りの反応と考えていいでしょう。
通常パターンならば、一定経過で株価は再び上昇ルートを描いていきます。
ただし、今回はここからが混迷の本番かもしれません。
米大統領選まで2ヶ月となり、相場が最も嫌う“不透明感”が高まっていくので株価が乱高下する可能性があります。
トランプ氏とバイデン氏のどちらが選ばれるかで、今後の有利なセクターも変わってきます。
11月3日の大統領選が終わるまでは、資産が減らないような投資をする方が無難だと思います。
今回は大統領選に向けての投資戦略について考えていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
民主党(バイデン氏)なら ハイテク株は黄色信号!
今後の産業を考えた場合に将来性が最も高いのは、ハイテク分野だと私は考えています。
ただし、バイデン氏が大統領になった場合には、株式の主役が変わる可能性がある点は頭に入れておく必要があります。
そもそも、バイデン氏は連邦法人税を現状の21%から28%に引き上げる方針。
株式投資について言えば1株利益(EPS)の減少に直結しますのでマイナス材料です。
そして特に注意したいのが、AIなどの情報技術に関する銘柄。
今までアマゾン(AMZN)などは合法的な税優遇措置を利用して課税を小さくしてきましたが、バイデン氏になれば難しくなると言われています。
情報通信分野に対して従来よりも不利な制度になって行く状況になれば、株価が大きく下落する可能性は否定できません。
ちなみに、私は敢えて厳しい想定をしています。
この理由は資産運用は失敗することは許されないものと考えているからです。
次の大統領が誰になるか分かりませんが、それが決定して政策方針を見極めるまでは堅い運用を心がけた方が良いと思います。
私が守りの投資として実践していることを紹介します。
其の① 株価のリスクヘッジとしてゴールドの積立を実施!
もしもバイデン氏が大統領になれば、株価が低迷する可能性もあります。
ただし、金融緩和でマネーがじゃぶじゃぶの状態ですから、 何らかの金融商品に資金は向かっていくはずです。
私は資金が向かう可能性が高いのは【ゴールド(金)】だと考えています。
もともとゴールドは、株式とは値動きが違うので組み合わせて保有すると資産を安定させる効果があります。
さらに、各国が紙幣を無制限に刷りまくっている状況ですから、供給量に限界があるゴールドは時間経過で価値が高まっていくと予想しています。
私は前から金投資を実践してるのですが、今年に入って毎月の投資額を50%増額しました。
【長期的な上昇が期待できる】【株価の急落に対するリスクヘッジ】の2つの視点からゴールドは注目しています。
其の② 不景気や下げ相場に強い銘柄を組込む
株価はコロナショック前の正常に戻りましたが、経済が完全復活するには数年かかると言われています。
つまり、実体経済と株価の乖離が大きくなっている状態です。
株価に対して個人投資家は強気に見ている人が多いのですが、専門家や機関投資家(プロ)は警戒感を維持したままですね。
どちらが正解かは分かりませんが、 株価下落というストーリーは消えていません。
私はこういった時は、 財務状況が健全で長期的に成長が期待できる銘柄を加えるようにしています。
ハイテク株の上昇要因には【期待】という点が多分に含まれているので、崩れたときに傷が大きくなってしまいます。
それに対して、 財務健全な銘柄は【実態】に対して投資をする人が多いので、景気後退や下げ相場にも有効です。
私はハイテクセクター分野への投資比率を下げて、その分を連続増配株の【VIG】バンガード・米国増配株式ETFなどを増やしていく方針です。
また、中長期的に景気に左右されづらいという視点では、ヘルスケア関連株は注目ですね。
ハイテク関連株にこだわるならば、セキュリティ関連などは景気による業績変動は小さいと思います。
あとは、景気低迷が長引くと予想される時は、値動きが小さい銘柄に投資をするのも有力な方法になります。
例えば私が保有している【PFF】iシェアーズ 優先株式&インカム証券ETFは、直近の変動でも株価が非常に安定しています。
其の③ 下落した時は躊躇なく売却する(逆指値の徹底)
世界経済は右肩上がりの成長を続けているので、長期的には株式が上昇してくのは高いです。
ただし、これは 100%約束された話ではありません 。
日経平均株価は1989年末につけた 3万8915円を超えることができていません。
先月は10年前に時価総額が世界1位だったエクソン・モービル(XOM)が、NYダウから除外されました。
こういった状況を当時に予想できた人は、ほとんどいなかったはずです。
株式投資に絶対はありませんので、過信は禁物という事です。
そこで、私は個別株とETFは、基本的に最高値から▲8%まで下げたら強制的に売却するようにしています。
(株価が上昇すれば、売却地点も切り上げる)
この手法が気に入っているのは含み益が出てくると、保有した状態で利益が読める事です。
例えば、含み益が30%ある銘柄に▲8%で逆指値を設定したとします。
その地点まで下落した場合は強制売却となりますが、約20%の利益が残りますね。
つまり、保有したままで確保できる資産額が把握できるのです。
(基本的に、この利益よりも下回ることは無い)
強制売却せずに保有しておいた方が利益を上乗せできた可能性はありますが、私にとっては下落しても確実に利益を残す方が大切です。
この手法は、成長株には特に相性がいいのでハイテク関連の株式やETFでは注目です。
逆指値をしていれば、下落への不安は大幅に緩和されるはずです。
【詳しい悦明】▲8%で売却 .
私の米国株投資のメイン手法です。成長株の投資に相性が抜群!
年末までは過信は禁物!相場の流れは1日で変わります。
ここからの相場展開は読みづらいのですが、11月に大統領選の決着がつけば不透明要素は消えるので株価の方向感も分かりやすくなります。
それまでの2ヶ月間は乱高下する可能性が高いので、この間だけでも守りを重視した投資を心掛けたいですね。
12月の年末商戦は株価上昇と予想していますが、 その時の政権によって有利な投資セクターの変わってきます。
現段階では「○○セクターが最有力」といった断定も難しいのが実情。
株式投資は基本的には右肩上がりなので、大失敗さえしなければ自然と資産は大きくなっていくと考えています。
過信や決めつけでリスクを大きく取らない限り、そう簡単には負けるわけがありません。
若干リターンが減ったとしても、確実性を求めるのが私の運用スタイルです。
今回は『米国株は波乱の2ヶ月間に突入!下げ相場を意識した3つの対策とは?』について買きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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