米国株でベテラン投資家から人気が高いのが連続増配株です。
ジョンソン&ジョンソンなどが有名ですね。
個別企業を探す手間を省きたい人は、海外ETFだと簡単です。
私が注目するのは、10年以上連続して増配の実績を持つ米国株で構成される【VIG】バンガード・米国増配株式ETF。
このETFに関しては昨年末に100万円を投資して、その後も買付をしています。
このVIGについて「購入タイミング」の質問が多いので、今回は私の投資方法について書いていきます。
先に結論を言うと投資タイミングは考えていません。
むしろ、それを考えることが時間の無駄だと思っています。
「投資の未来は誰も分からないから・・」といった類の話ではなく、連続増配株に投資する目的を考えると自然とそういった結論になるという意味です。
また、今月からVIGの定期買付けを設定しました。
この決定に至った理由についても書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
VIGはタイミングを狙う人には向かない
私が連続増配株に投資をする理由として「長期的には利益と株価は連動する」という考え方があります。
基本的に配当は利益の一部から支払われます。
この理屈からいえば、【VIG】に含まれるような連続増配銘柄は安定的に利益成長している企業が多いと言えますね。
そして利益と株価が連動するなら、時間経過でジリジリ上昇していくことが期待できます。
仮に購入タイミングが高値水準で一時的にマイナスになっても、継続保有でプラスに転じる可能性が高いわけです。
投資タイミングに対して神経質になる必要なんてありませんね。
違う見方をすれば短期では答えが出ずらい銘柄とも言えます。
投資タイミングを無理やり考えるらなば、市場全体が急落した時ですが・・
この時は他にも割安で魅力的な銘柄がいっぱいあるので、連続増配株でなくても良い気がします。
割高で掴む可能性を排除したければ、毎月○万円のような時間分散で投資するのが良いですね。
連続増配株はマーケットの主役になることは無い?
【VIG】の買付時期を悩んでいる人の話を聞くと、ハイテク株への投資と同じように考えている人が目立ちます。
成長株のように株価が大きく動く銘柄であれば、タイミングを考えるのも良いでしょう。
しかし、連続増配株はハイテク株のような動き方はしません。
過去のデータでは、市場平均と比較しても値動きはマイルドです。
急上昇する可能性は低いので、マーケットの主役になることは無いと想像しています。
マーケットの状況に関係なく“いつでも3番目ぐらいの商品”ですね。
ただし、冷静に考えれば市況に関わらず安定的に3番目くらいをキープできる商品というのは非常に少ないです。
この安定的に「まあまあ」という成績を残せるのが魅力とも言えます。
米国株の投資ではS&P500と並んで、運用の中心に据えられる貴重な存在というのが私のVIGに対する評価になります。
高い配当が欲しい場合は、VYMの方が良い
配当型の海外ETFには米増配株(VIG)だけでなく、米高配当株で構成される【VYM】バンガード 米国高配当株式 ETFがあります。
「どっちが良い?」という質問も多いのですが・・
『配当を重視する』『値上がりを重視する』で選択が変わってきます。
連続増配株の魅力は配当よりも、企業の財務体質が強固で利益成長が見込める会社が多く含まれる点があります。
つまり、配当よりも長期的に株価が安定上昇していくことを期待する銘柄。
それに対して【VYM】は高配当株という点にフォーカスしている商品。
配当利回りについては【VIG】よりも【VYM】の方が1%くらい高くなります。
配当を重視するならば迷わず【VYM】という事になります。
ただし、過去5年の配当込み実績だと【VIG】の方が好パフォーマンス。
2016年5月~2021年5月の実績を確認してみてください。
リターン | 標準偏差 | 最大下落率 | |
VIG | 112% | 17.7 | ▲31.7% |
VYM | 82% | 18.4 | ▲35.2% |
さらに、最大下落率や標準偏差(リスク)の数値から考えると【VIG】の方が値動きが安定している事がわかります。
私自身は安定感とリターンの魅力からVIGを優先するようにしています。
ちなみに、これは【VIG】の方が正解という話ではありません。
多少パフォーマンスが下がっても、配当が多い方が安心して運用できる人もいると思います。
配当金が買付意欲に繋がる人も【VYM】の方が良いですね。
買付額が多くなれば小さなリターンでも利益額が大きくなります。
積極的に投資できる銘柄が、その人にとっての正解だと思います。
ただし『高配当=安定感』ではありませんので、その点だけは注意してください。
【VIG】は毎月20万円を定期買付していきます。
今年の株式市場については例年よりも不透明要素が多いですね。
足元は堅調に見えますが、インフレ圧力の高まりや金融緩和の行方次第では株価が低迷する可能性もあります。
一方で悪材料は株価にどんどん織り込まれていくので、調整が無いまま上昇していく事も考えられます。
こういった時こそ【VIG】バンガード・米国増配株式ETFというのが私の考えです。
市場が不透明になるほど財務体質や業績が注目されるので、【VIG】に含まれるような企業は好相性。
また、仮に買付後に下落しても「長期的には利益と株価は連動する」という考え方から言えば、継続保有の不安が小さいと言えます。
米国株のメイン口座であるマネックス証券で米国株定期買付サービス(配当金再投資・毎月買付)が可能になったので毎月2000ドル(約20万円)で設定。
信頼度が高いETFなので、この設定で5年程度は放置しようと考えています。
今回は『米国増配株式(VIG)の投資を強化!毎月20万円を定期買付します。』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
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