今年は米国市場を中心に逆風が吹き荒れています。
米国の金融政策転換やロシアのウクライナ侵攻など、世界的に影響を及ぼす出来事が重なっているので仕方ありません。
株価下落で不安になっている人も多いと思いますが、ベテラン投資家は冷静な人が目立ちます。
この理由はいろいろありますが、外国株については円安効果で資産が減少していない(増加している)ことが大きいですね。
ただし、これは堅い運用をしていた場合の話です。
注目したいのは、ベテラン投資家さんが「どうして保守的な銘柄を中心に運用している人が多いのか?」という点ですね。
私も投資歴だけは長いので、この理由が何となく分かります。
今回は長期投資の考え方、積立投資の方針について書いていきます。
この記事の目次
下落相場と言うより、近年の株式市場が強すぎた!
ここ数ヵ月は米国株を中心に大きく下落しています。
直近10年くらいは右肩上がりだったので、異常事態にも感じます。
しかし、違う見方もできます。
下落したのではなく、正常の水準に戻ろうとしているだけ!
投資歴が長い人は、どこかで暴落を経験しています。
ちなみに私はリーマンショックの少し前から始めたので、そこで大火傷しました。
長く投資をしている人ほど「相場は、行き過ぎる」というシーンを見てきたので、守りの意識が強くなるのは自然な事。
今後も似たようなことはあると思うので、その時は成長株の比率を下げるなどの修正をシッカリ行いたいですね。
さて、この先の相場と投資方針をどうするか?
私は従来通り淡々と積立を継続するだけです。
ただし、積立の金額は増額する事にしました。
この理由については、次の項目で説明していきます。
既に織り込み済み?スタグフレーションに対して不安なし
物価上昇が継続していることに加えて、今後の景気についても不安が出てきています。
心配していたスタグフレーション(インフレ&景気後退)が現実味を帯びてきました。
この状況は、株式にとっては最悪な事態。
過去の例から考えれば、株価が大きく下がることが予想されます。
そうです、過去の例で考えれば・・
ただし、今回はスタグフレーションになっても株価が下がらない事も想定されます。
この理由は、最近の株価の織り込むスピードの速さです。
例えば、金利に対する株価の反応ですが、通常は利上げが繰り返す途中で株価が下落していきます。
しかし、今回は最初から金利水準が最大になった状態を想定して株価が動いているように見えます。
景気後退にたいする反応も、起きる or 起きない という判断ではなく、どの程度のマイナスになるか?を想定しているように感じます。
株価に織り込まれていれば、利上げが続いても株価は下落しません。
むしろ利上げペースが鈍化すれば上昇する可能性が高い!
これは景気に対する反応も同様だと考えています。
来年以降の株価に対して不安を訴える声も多いのですが、私は今年中に悪材料の大部分は株価に織り込まれると考えています。
もちろん、想定外の悪材料が出ることもあるので確定ではありません。
基本予想は下値はどんどん堅くなっていき、年末には年初を上回ると考えています。
上下は繰り返すと思いますが、下値は段階的に切りあがっていく展開を想像しているという事です。
株価の先行きに対して強気に見ていますので、積立は増額という決断に至りました。
世界分散投資の強化、価値の高い企業に絞った投資
今年の相場を見ると、いろいろと考えさせられます。
米国市場が世界の中心であることは間違いありません。
しかし、そこだけに集中することのリスクも明確になりました。
欧州エリアなどは不安があるのですが、本来はこういった時がチャンスだと思います。
ただし、実際に投資できるかと言うと、心理負担が重くて思い切った買付ができません。
これは新興国などに対しても同じですね。
私は頭で理解していても行動できないタイプなので、世界分散投資のファンドで幅広く投資をしていきたいと思います。
また、インデックス指数は「絶対的な正義ではない」ことも頭に入れておく必要があります。
指数を見れば、実体経済や企業の業績とは懸け離れた状態で、大きく乱高下しています。
市場平均ではありますが、行き過ぎた動きや間違った動きも多いという事です。
S&P500が年初から20%以上も下落したのを見ても、市場心理に振り回されていることが分かります。
私は米国市場についてはS&P500から、質が高い企業(クオリティ銘柄)を集めたETF(DGRW)に変更しました。
株式市場が昨年までのような簡単な状況に戻ることは想定していませんので、価値ある企業に集中したいと考えています。
また、株式と同じで為替も行き過ぎることが多々あります。
再び円高という可能性も考えておく必要がありますね。
しばらくは投資家心理が中心に相場です。
最良(最安値)のタイミングは誰にも分かりません。
それであれば、時間分散で投資をすればいいだけです。
今回は「積立投資を増額することにしました!弱気になる理由はありません」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
私はDGRW(クオリティ株)の定期買付を実施しています
米国株の長期投資戦略として海外ETFの積立を実施しています。
現在のメイン対象は【DGRW】米国株クオリティ配当成長ファンド。
配当を実施している米国の大型株約300社で構成されるETFです。
ROA・ROEの収益性等の指標から、利益(配当)成長が期待できる銘柄を投資対象としています。
「長期的には利益成長と株価は連動する」という私の方針と合致したことが決定理由です。
先行きが不透明な時にはピッタリなETFだと考えています。
長期運用に向いている設計ですので、10年単位の定期積立で大きなリターンを目指していこうと思います。
尚、私はマネックス証券を米国株のメインにしています。
米国株の為替手数料(買付時)無料と時間外取引に対応してる点が魅力。