米国は株主還元を重視している企業が多いので、配当利回りが高めの銘柄が多い点が魅力です。
優良銘柄で構成されるNYダウの中だけでも配当利回り3%~4%という企業はゴロゴロあるのですから、米国株に興味を持つ人が増えているのは当然ですね。
「将来は配当金を生活費の一部にできたらいいなぁ~」と考えている人も多いと思います。
今回の記事では私自身が継続的に購入している“iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)”の魅力ついて紹介していきます。※文章ではティッカーのPFFと略する記載あり
配当生活を夢見ている人にとっては、この海外ETFは最有力候補になるかもしれません?
この記事の目次
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)の特徴
配当利回りが高い銘柄を選択している人の多くは、安定的な配当収入を期待しての購入だと思います。
米国株は配当継続性に関しては、30年以上も連続増配している企業が50社以上もあることからも、実績は充分。
ただし、その点だけで購入すると株価が下落した時に「イメージが違うなぁ~」となってしまうので注意が必要。
安定的な配当を目指す人には、個別銘柄よりも“iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)”の方が、イメージに合っていると感じています。
優先株式は配当利回りが高い!
直近のiシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)の配当利回りは約5~6%となっています(2020年11月時点)。
一般的に配当利回りは3%を超えれば充分に高配当と言えますが、その2倍の数字です。
あまりの利回りに、「怪しい・・」という疑いの気持ちも湧いてきますね。
もっとも、優先株式の特徴を知れば「なるほど~」と納得できると思います。
簡単に言うと、普通株式よりも配当が高い株式です。
ただし、株主総会での議決権はありません。
普通株式よりも配当が高いならば、投資家にとって嬉しいですね。
ただ・・発行する企業にはメリットが無いような気もしますね?
実は企業側にもメリットはあるのです。
優先株式は議決権がないので、大量保有していても経営に口出しできません。
つまり、優先株式であれば外部から干渉圧力を気にすることな資金だけはガッチリと調達できるのです。
高配当株に投資を検討している人の多くは、配当が目的であって経営に参加したり買収なんて事は考えている人はいないと思います?
私は単純に高い配当が欲しいので普通株式よりも優先株式の方がメリットを感じます。
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)は複数の優先株式を1つにパッケージしたような商品ですので、「配当がいっぱい欲しい」という人には注目の商品です。
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【補足】 iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)の概要
優先株式に興味がある人もいると思うので、iシェアーズ 米国優先株式ETF(PFF)の概要を簡単にまとめておきます。
インデックス | S&P 米国優先株式インデックス |
運用会社 | ブラックロック・ファンド・ アドバイザーズ |
保有銘柄数 | 300 ※2018年6月7日時点 |
設定日 | 2007年3月26日 |
分配金の回数 | 原則毎月(年12回) |
過去1年の分配金 | 5.4% 基準:2020年10月末 |
経費率 | 年0.46% |
配当は原則毎月になります。
この点は好き嫌いが分かれるところですが、私自身はこのETFに対しては定期的な収入(お小遣い?)を期待しているので好意的です。
ちなみに毎月分配型については投資信託で悪いイメージがありますが、ETFの分配金は利益の中からしか出せない仕組みになっていますので透明性が全く違います。
また、構成企業の業種を見てみると金融関連(銀行、保険、その他金融)で6割程度を占めています。
業種の偏りはありますが、値動きには神経質にならなくてもいいかもしれません?
購入当初は「金融株が下落したら一緒に・・」という不安を持っていたのですが、金融株が大きく下げても追随せずに安定しています。
逆に言うと金融株が大幅上昇しても、ほとんど反応がありませんので値上がり期待は小さいと考えています。
高配当株よりPFFの方が魅力的?
配当期待の投資では、優良な高配当銘柄を購入する方法があります。
ETFではなく個別銘柄という選択です。
「高配当銘柄は3~5%の配当に加えて値上がり利益も狙える」という点だけを抜き出せば夢のような投資です。
ただし、値上がり益も狙えるという事は、ガツンと下がってしまう可能性もある点は忘れてはいけません。
高配当株よりPFFの方が安定的
“高配当株で将来安泰”という考えを持っている人は多いと思います。
私も以前は似たような印象を持っていました。
しかし、イメージよりも遥かに値動きがあるので、心理的には思った以上にストレスが掛かります。
以下にS&P500、高配当株、優先株式の代表ETFで値動きの大きさを示す指標の一つである標準偏差の比較をしてみました。
基本的に数字が小さいほど値動きも小さいと考えてください。
※基準日:2020年10月末
銘柄名 | 過去5年の標準偏差 |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 14.6 |
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) | 13.5 |
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) | 9.2 |
これを見て、「S&P500と高配当株ETFの数値が高いなぁ~」と感じた人もいるかもしれませんが、これは相当に優秀な数値。
株式と債券を半分づつの国内バランスファンドでも10以上の数値は普通ですから充分に合格点です!
つまり、iシェアーズ 優先株式ETF(PFF)の数値が優秀すぎるのです。
値動きがガチガチに安定していて毎月配当があるという点では、不動産の家賃収入に近いイメージだと思います。
私はPFFを3000株以上保有しており、このETFだけで年間50万円以上の配当を得ています。
【補足】高配当株でも損をする?
個別の高配当銘柄で、配当+利益を目指すのは米国株投資の王道ともいえる手法です。
ただし高配当であっても、それ以上の値下がりをしては意味がありません。
財務体質がよくても、事業が減速していく可能性がある銘柄は誰も買わないという事実は肝に銘じておくべきだと思います。
数か月に一回ほど米国人気銘柄のランキングデータを集計しているのですが、高配当銘柄の一部には1年で10%以上の下落をしている銘柄もあります。
株価の下落が気になってしまう人や経験が浅くて情報収集に不安がある人は、iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)は選択肢の一つになると思います。
私は購入したPFFに関しては完全のホッタカシ状態で、永久保有を考えています。(配当で生活費をサポート)
米国株や海外ETFで利用すべき証券会社とは?
今回は「目指せ配当生活!利回り5%のiシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)に注目せよ」について書きました。投資のヒントになる点があれば参考にしてください。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株や海外ETFは中長期投資ですので、情報と取引条件の方がリターンに対する影響は圧倒的に大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(マネックス証券のトレールストップという神機能は注目です)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
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