ドル円100円割れもある!『為替ヘッジあり』を活用した資産運用

日本は人口減少・ 財政不安を抱えています。
将来的に国力が低下する懸念から、「長期では円安」と言われてきました。

私自身も長期円安シナリオを想定していましたが、この点については一度リセットします。

経済成長の期待から海外(米国)投資を中心に考えていくことは従来通りですが、ドル円の見通しについては円高も想定していきます。

今回は為替予想を修正した理由と、それに伴う資産運用の変化について書いていきます。

年単位で続くドル安円高!長期化も想定

為替の予想は難しいので一概に結論を出すことはできません。

株式投資は世界経済は好調ならば、全ての銘柄が上昇する可能性もあります。

それに対して為替は、一方の為替レートが上がれば、もう一方のレートは下がるという仕組。

世界経済が上向きならば、全ての通貨が上昇するというものではありません。

そして、ドル円に関して年末の推移でみると2015年の終値は1ドル=120円程度でしたが、その翌年は116円、翌々年は112円、さらに109円・・年を追うごとに下がっています。

年途中でドル高・円安となる状況もあるのですが、結局は上下を繰り返しながジリジリ下がっている状態。

結論としては、5年連続で私のナリオとは逆方向になっているということです。

円安は長期での予想とはいえ、5年間にわたって違う動きになったのですから、一旦再考する必要がありますね。

また、日本経済に対しても不透明感が強く、デフレ&円高という状況も想定する必要がありそうです。

日本人はネガティブ思考?消費の活性化が難しい

将来的にウイルスの脅威は無くなれば、抑えられていた消費が活発になることも想像できますね。

ただし、日本においては消費拡大が継続するかは疑問です。

経済がウイルス発生前に戻るには数年の時間が必要と言われており、会社員の収入が右肩上がりが続くような甘いシナリオは立てられません。

当面は年収が横ばい、もしくは下落と想像しています。

日本人はどちらかと言うと「心配性」の人が多いので、こういった状況になれば再びお財布の紐が固くなる可能性があります。

物やサービスが売れ無くなれば、売上を作るために値下げという判断する企業もあるでしょう。

ただし、値下げをすれば売れるかといえば、そんな簡単な話ではありませんね。

日本人は「お金があったら使う」「安ければ買う」というより「将来に備えて貯えておく」「不要な物は買わない」という考え方が多数派のような気がします。

そうすると、さらに値下げという悪循環(デフレ)に落ちいる危険もありますね。

日本円はデフレによって価値が上昇する

日本では銀行に預けても金利がつかない状況です。
もしもこの状況で物価が上昇していけば、預金の価値は実質目減りとなります。

それに対して、デフレでは反対の結果になります。

先月まで100円で売っていた商品が90円で買えるような状況になれば、金利がつかなくても現金の価値は上昇していくことになります。

最近ではスマホの通信料値下げも話題ですね。
この差額が消費に回ればよいのですが、単純に預金に回るだけかもしれません。

物価が下落すれば、目に見える金利は付かなくても円の価値は上昇していく事になります。

それに対して米国は、 物価は上昇していく予想。
過去最大級の金融緩和が実施されており、ドルの価値は下がっていくことも想定されます。

更に米国は経常赤字が常態化しており、 もともとドルが売られやすい背景も考えなくてはいけません。

米国の雇用についても、完全に回復するには相当な時間が必要です。

円高・ドル安が長期的に続くというシナリオも充分に考えられそうですね。

ちなみにゴールドマン・サックスは2020年3月には、長期的には1ドル=95円を適正水準としました。

ちょっと極端な数字に見えますが、1ドル=100円という水準ならば1年以内にあっても驚きはありません。

資産運用に『為替ヘッジあり』の商品を検討する

米国株など外国資産への投資は為替の影響を受けます。
円高になれば、その分だけ資産が目減りするという事です。

もっとも、仮にそうのような状況になったとしても、それを上回るほどの大きな成長が期待できるので、海外投資を減らすというのは勿体ない話。

そこで注目なのが、為替の影響を小さくする「為替ヘッジあり」の商品です。

この方法を利用すれば、為替変動を気にすることなく海外の成長部分を獲得することができます。

デメリットとしては、為替ヘッジには相手国との金利差分だけコストが発生する点。

ただし、現在は日米両方で超低金利状態ですから、それほど気にしなくて良いレベルです。

参考までに「為替ヘッジあり」のファンドを一部紹介しておきます。

商品名 特徴 信託報酬
野村インデックスF・内外7資産バランス(Hあり) 資産・エリア分散 0.55%
たわらノーロード 先進国株式(Hあり) 先進国株式 0.22%
野村インデックスF・米国株式配当貴族(Hあり) 米国連続増配株 0.55%

円高方向に振れてきていることもあり、ここ数年は「為替ヘッジあり」の方が好成績となっています。

また、為替の影響が小さいので値動きの安定感が高くなるのも魅力。

私は数年前から「為替ヘッジあり」の商品を増やしており、現在は海外資産の積立投資のうち1/3を占めるようになりました。

安心運用の選択肢の一つとして面白いと考えています。

円高・円安のどちらになっても資産を増やせる態勢を作る

将来の円高シナリオについて書いてきましたが、「円高になる」や「円安になる」という決めつけも危険です。

為替の動向はちょっとしたことで変化するので、予想をするのは限界があります。

私は今まで「長期的には円安に向かうだろう」という一辺倒の考えを強く持っていました。
今回はそれがハズレた場合も想定して、運用方法を微修正したという事です。

資産運用は将来のための大切なお金ですので、大きな失敗は許されません。

究極的には「予想が外れても資産が増える」というのが理想。
多少のリターンを削ったとしても、 安全性を高める方が良いと思います。

ここ数年は運用で1千万円以上の利益が出る年が続いていますが、投資の予想が当たったわけではありません。

投資環境が良い時でも悪い時でも“相場に居座り続けた”ことが好結果の理由。

予想を当てることは難しいのですが、負けない態勢を作ることは自分の意志で行えます。

これからも欲張らずにコツコツ投資で着実に資産を増やしていきたいと思います。

今回は「ドル円100円割れもある!『為替ヘッジあり』を活用した資産運用」について書きました。

記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。

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