最近は世界経済の景気後退を心配する声が増えてきました。
株式が上昇している局面でも、この不安は消えないままです。
世界の製造業の指数などは横ばいもしくは下がってるという傾向が見られますし、 経済成長も先進国・ 新興国とも勢いがありません。
また、米国・欧州・中東・アジア・・多くのエリアで政治的な火種がくすぶっているような状態ですので不安になるのは当然ですね。
ネガティブ事項だけを抜き出して、景気後退や株価低迷を決めつけるのは危険ですが、経済に対してマイナス要素が増えているのは事実です。
こういった時に投資家の中で湧き上がってくる思考として多いのは「儲かってる間に利益確定しよう。下がった時に再投資すればいい」といったものです。
何となく正解のように見えますね。
ただし、この方法で資産運用が順調という人は一部に限られています。
私の考えは「景気後退が来れば、積立投資にとって空前の大チャンス」。
ここで、積立を中止する人と継続する人では大きな差がつくと思っています。
今回は景気後退時の投資方法について私の考えを書いていきます。
この記事の目次
積立投資で成功したければ、一括投資の考えを捨てよ
一部の投資家や相談者から、積立投資をした結果「1年で〇%も増えました」という報告を時々耳にします。
あるいは、ロボアドの積立でも「実行したら半年で資産が増えた」なんて話もありますね。
これは一括投資であれば、拍手喝采だと思います。
ただし、積立投資で実際に売却するのは10年、20年も先の話になりますので、開始数年の途中経過というのは事実上意味がありません。
理論上で言えば、途中経過はマイナスの方が望ましいとうのが事実。
つまり 「開始〇年で、これだけ増えました」という時は、頭の中が一括投資の考えとなっている可能性が高いです。
この点について【?】と感じてる人もいると思うので、説明していきます。
積立投資では「価格」より「量」に注目せよ
最初に一括投資と積立投資の考え方について簡単に説明します。
一括投資では【A銘柄を1500株】といった購入となります。
そして、値上がりした時に売却すれば成功ですね。
ここでのポイントは、時間経過で株価は変動しますが株数は1500株で固定されていることです。
当たり前の話ですが、株価の上下で損益が確定するのが一括投資です。
次に積立投資の場合ですが、 儲けの為の理屈が全く違います。
以下が合計資産を考える時の式ですね。
価格(基準価格)×購入数(口数)=資産
一括投資と違うのは、定期的な購入を繰りかえす事で口数が増えていく点です。
つまり、価格以外だけでなく【口数を増やすこと】も資産アップの要素。
その結果として「投資信託は半値になっても儲かる」なんて言われたりします。
下のグラフを見てください。
一括投資では青色のA投信の方が資産が大きいのは当然ですね。
でも、積立の場合は橙色のB投信の方が資産が大きくなる不思議な現象が起きます。
結論として、B投信の方が結果が良くなる理由は口数が多いからです。
A投信は優良商品で最初の1万円から綺麗に上昇しています。
ただし、仮に10万を定額購入した時は、最初は10口購入出来たのが株価上昇で定期購入は9口、8口と減っていってしまいます。
つまり、口数を増やすことに関していえばマイナス・・・
それに対してB投信は最初は10万円で10口購入ですが、途中に半値まで下がった時は10万円で2倍の20口を購入しています。
ここで、思い出して欲しいのが投資信託の資産を求める式です。
価格(基準価格)× 購入数(口数) =資産
B投信は途中まで不調が続きましたが、積立購入することで口数が爆発的に増えています。
その結果として、後半に価格がちょっと上昇するだけで優良投信Aよりも資産が大きくなるという状況になります。
つまり、積立投信にとって価格は最後に上がってくれさえすれば良いので、途中経過は重要ではありません。
この手法で成功するのに大切なことは、積立の過程において口数を増やすことなのです。
さて、ここまで書くと「景気後退は大チャンス!」という題名が理解できると思います。
株価低迷は一括投資だと暗い話になりますが、積立投資では口数を増やす大きなチャンスなのです。
※上記は私の実行したシミュレーションです。
※全てのパターンで同じ結果となるわけではありません。
積立投資に相性が良いのはじゃじゃ馬系ファンド。
資産運用の本を読むと積立投資に向いてる商品としては、値動きを抑えたバランスファンドが紹介されているケースが多いですね。
このような安定感がある商品でも良いのですが、本当は値動きが乱高下するじゃじゃ馬のような投信が積立には有利です。
先ほど書いたように、積立の途中過程で重要なのは口数を増やす事です。
安定性が高い商品で一本調子で緩やかに上昇してしまうと、口数が増えずらいのでやや非効率です。
積立の場合は途中で乱高下するような商品の方が好相性。
極論を言えば、何度かガツンと大きく下がる投信の方が向いています。
結果だけを優先するならば、株式だけの投信の方が値動きが大きいので積立にはオススメですね。
私自身が積立してる商品だと10年で資産が数倍になった「NASDAQ100指数の投信」が近いタイプですね。
あとは、個人的に面白いと思うのが「新興国株式ファンド」ですね。
新興国株は不安定なので私は避けていますが、価格低迷が長いので積立を継続している人は口数が凄い勢いで増えていると思います。
将来的に新興国株が急上昇に転じた場合には、価格×口数で資産が大幅に跳ねる可能性があります。
ただ、永久に低迷すれば大失敗なので、この点が難しいところです。
口数を増やすのが積立投資では重要なのですが、最後は上昇というゴールが必要ですからね。
その点で言えば、堅いのは世界株式ですね。
例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」などは選択肢の一つとして面白そうです。
今回は『景気後退は大チャンス!コツコツ積立に向いている投資信託とは?』について書きました。
資産運用のヒントになる点があれば参考にしてみてください。
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仮に20年間の積立投資を継続すれば、累計13万円以上のポイントが貯まることになります。
どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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