昨年の後半から米国株の記事は、ネガティブな内容が多くなっています。
「プラス材料の話も書いて欲しい・・」という要望もいただくのですが、今回もちょっと厳しい話です。
ただし、敢えてネガティブな事を書いている事実もあります。
その理由は、資産運用で失敗して欲しくないという気持ちが強いからです。
今年の米金融政策は、昨年からは大きく転換します。
残念ながら株式にとってはマイナスなものばかり・・。
そのマイナス材料である「利上げ」「バランスシート縮小」といった施策は、まだ実施されていません。
株式にとって本当の正念場はこれからと言えます。
今回は 米国株の試練はしばらく続く という点について書いています。
尚、暗い話ばかりだと気が滅入ってしまうので後半に前向きな話も用意しました。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
1月の下落は序章?年途中に20%の下落を想定しています
2022年は1月から米国株が大きく下落しました。
S&P500は年初4800ポイントで、1月の最安値は約4300ポイントです。
年初から最大で約10%下落したという事になります。
ただし、米金融政策の利上げ・バランスシート縮小が本格化すれば、20%程度の下げがあっても不思議ではありません。
単純に考えると3800ポイントくらいまでは瞬間的に下がる可能性あり。
私はスポット買いに対して、4000ポイントをターゲットにしています。
数か月前はここまで下がる想定はしていませんでしたが、バランスシート縮小の早期実施という話が出てきたので厳しめに修正しました。
米国株は成長株の割合が高いので、下げ幅は予想以上に大きくなる可能性がある点は頭に入れておきたいですね。
次の項目で、米国株の2022年の底値の時期を個人的に予想してみました。
底値はいつ?3月・6月・12月を警戒しています。
米国株へのインパクトを考えると、最初のハードルは利上げ開始の3月。
年初から20%くらいの下げになった場合は、ここが1年の底値になると予想しています。
3月がそれほど下落せずに無難に乗り切った場合は、6月が大底になると想像しています。
この時期にバランスシートの縮小に関する方向性がハッキリします。
積極的な内容が発表されれば、株式市場は大きく動揺する可能性が高いですね。
逆にマイルドな内容であれば、安心感から買いが優勢となるパターンも考えられます。
私がもっとも警戒するパターンは、6月に厳しい発表があっても株式が大きく下がらないケースです。
この場合は、ダラダラと年末まで下げ続ける可能性があります。
昨年までは、マネーがどんどん供給されていたので「下がったら買い」という選択が正解でした。
しかし、バランスシート縮小だと、世の中のマネーが減少していくことになるので反対パターンです。
ジワジワと影響が続くという点では、こちらの方が株式には厳しいですね。
私は少し前までインフレは年後半に落ち着いていき、利上げペースも鈍化すると考えていました。
そうすれば、株式は年末に力強い上昇が期待できます。
ただし、1月の雇用統計を見ると平均時給が予想を超える伸びを示していてインフレ懸念は拡大・・。
この勢いが止まらならなければ、1年を通して米国株が低迷することも充分に考えられます。
株式だけで運用している場合は資産が大きく目減りする可能性があるので、逆指値などでリスクヘッジを行っておく方が良いですね。
悪材料は今年に出尽くす?来年以降を考えると最高の仕込み環境
2022年の株式市場は、テーパリング終了・利上げ・バランスシート縮小という悪材料が3つも実施される異例の年となりそうです。
これに地政学リスクが加わるれば、更なる混乱が予想されます。
1年を通して株価にとっては厳しい状況ですね。
短期的には反発することもあると思いますが、上値は重いので再び下落することが予想されます。
ただし、悲観的になるような話ではありません。
マイナス材料が集中するということは、来年以降は悪材料が出尽くしで上昇しやすい相場環境へとなっていくと考えられるからです。
金融政策に投資家の関心が集まっていますが、その裏で米経済はプラス成長を続けています。
長期的な視点で考えると、貴重な仕込みチャンスとも言えますね。
1年という短いスパンで見ると気分が重くなるのですが、5年・10年先を考えれば滅多にない好機だと私は考えています。
経済が上向いていることを頭に置いておけば、株価下落は決しても怖がるようなことではありませんね。
財務内容が良い堅い銘柄であれば株価が下落したときこそ大きなチャンスだと思います。
2022年については、資産を大きく増やす【準備の年】だと考えるべきだと思います。
今回は「米国株は20%程度の下落もありえる!株価の大底はいつなのか?」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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